去る2月20日、表参道新潟館ネスパスにおいて第10回産業振興フォーラムが開催された。７８名という多くの方々の参加を頂いた近来にない盛会であった。
今回は旧畑野町出身で、東映㈱取締役相談役・石川芳彰氏を迎え、「映画産業の今昔」という内容でお話しを頂いた。東映が、旧満鉄をルーツに持つ映画会社であること。女優・李香蘭を起用した数々のヒット作、市川右太衛門、片岡千恵蔵、月形龍之介、中村錦之介などのスターによる時代劇ブームなどの映画の黄金時代を始め、その後のＴＶの台頭による映画の斜陽化とＴＶ番組やビデオ制作、不動産事業、貿易会社、ゴルフ場経営など事業の多角化に至るお話を頂いた。また、石川氏自身が主導した”エジプト文明展”を始めとする国際文化事業や、イベントはまさに、波瀾万丈の石川氏の人生と同調するような、まさにドラマのようなエキサイティングなものであった。
今回のフォーラムには、佐渡市より、甲斐副市長が参加され、人口減対策はもちろん、将来に対する投資ということで新潟大学、東京農業大学との連携、学部の佐渡への誘致のお話や、世界遺産登録、ジオパークの申請に向けての活動など、市の取り組みをご紹介いただいた。また、観光商工課の丹下課長補佐から「佐渡観光の現状等について」ということで、さんざまな活動の紹介を受けた。質疑応答も活発で、素晴らしいフォーラムとなった。
