紫陽花が咲き誇る6月16日午後2時から日本ペンクラブ会員、共同通信社元論説委員岩田雅氏(佐渡市金井出身、佐渡高校卒、早稲田大学文学部卒)を講師に招き、首都圏佐渡連合会は第5回文化講演会を開催。会場の表参道ネスパスには佐渡出身者以外の方も含め、予定数を超える93名が参加。
演題は「写真で語る本間雅晴論ー東条英機との確執ー」、悲劇の将軍と云われた本間雅晴陸軍中将(佐渡市畑野宮川出身)の佐渡中学時代からマニラにおいて処刑されるまでの生涯について、資料と報道写真を用い以下の内容を講演。
佐渡中学時代、陸軍士官学校・陸大時代、ロンドンの駐在武官時代の人となり、北一輝とは交流がなかった、陸大の成績は今村均大将1番、本間雅晴中将3番、東条英機首相11番であった、軍務官僚の実務派であった東条英機とは一生反目した仲であった、東条英機は自分より優秀な人は排除した、親英派で人道的な文化の将軍であった、バターン死の行軍を問われたマニラ軍事法廷において誰をも感涙させた富士子夫人の証言、次男本間雅彦氏の証言、本間雅晴と東条英機取材報道に対する通信社と新聞社の姿勢の違い等。
講演会の解説は広範囲に及び、参加者に深い感銘を与え、5時過ぎに終了。講演会終了後の懇親会には58名が参加、岩田講師を囲み本間将軍のこと、故郷佐渡のことなどを話題に思い思いに交流を深めた。