店主敬白(悪魔の囁き)

栄進大飯店の店主さがみやがおくる日々の悪魔の囁き。競馬予想や文学・音楽・仕事のグチやちくりまでいろいろ。

超電子バイオマン

2010-04-03 11:51:13 | Weblog
 まとめてレンタルに出てみたいので見てみました。

 今見るとファッションとかは、いかにも「あのころ」らしいな、と思いますが・・・。
 ひかるのレイヤードの髪形とか、パステル調のセーターとか見てるとカワイイし。
 ミーハーな話ですいませんが、郷史郎、おいらの好みです。
 あのうれいを帯びた顔がたまりませんな。たぶん、戦隊レッドの中で顔は一番このときのこの人の顔が好きだと思う。(キャラ的には海城=アカレンジャーがやっぱイイ!けど)

 バイオマンって、すごく「惜しい作品」だと思う。
 有名デザイナー使って未来的なデザインにして、悪役もそれなりに充実・・・でもなんかヒーロー側に魅力がちょっとないしね。
 いや、あったんだけど・・・小泉ミカ降板で、しらけちゃったようで。
 あとは郷や、後半に出てくるキャラの魅力・・・それしかないのかな。

 小泉ミカというのは、当時としてはすごく「画期的」なキャラだったわけです。
 敵に襲われてるのにばんばんカメラ使ういい度胸、そしてバイオマンになることを自分の仕事(と執念)のために拒否・・・。
 彼女(ミカ)はか弱きヒロインでもないし、ペギー松山やダイアンみたいに、最初から戦うヒロインでもなかった。
 女がどんどん「キャリアウーマン」としてなんとか、七転八倒してオトコ社会に乗り出して戦うその象徴ともいうべきキャラだったから。
 「一般女の意地」これが小泉ミカのスタートでした。
 そんな強いミカだったからこそ、他のブルーやグリーンのキャラが立ってないぶん、いつかは郷はリーダー、ミカがサブリーダーとしてバイオマンを引っ張っていって、その中でいろいろドラマができあがるんじゃないか・・・という期待もあったわけですが・・・。
 いろいろな噂があるのはさておき、小泉ミカは消えたのです。
 とてもステキなヒロインだったのにね。 

 こんな声は・・・今はどうしているのか、ミカ=矢島由紀さんには届かないだろう。
 でもミカは確かに存在したと思う。
 女が共感できる熱いヒロインとして。
 消そうとしても消えないほどに熱く、そして一瞬の火花のように短かったけど。

盗作の文学史

2010-04-03 11:34:31 | 小説・読んだ本
 「●●は××のパクリ」
 そんな言葉をネット上でよく見かけるけど、まあ本当にパクリだの盗作だのというものは、どんどん出てくる。
 「盗作は(精神的に)貧しい事件」
 とこの本の作者は言いたいようであるが、確かにその通りである。
 作家である自分のためにやったにしろ、お金のためにやったにしろ、世に出た時点でそれはアウトだ。
 「そしてその貧しい盗作を、マスコミはどう報道したか」
 まあ、貧困なる精神を貧困なる報道で責めてるわけか。
 貧しい精神でもいっこうにかまわないけど、それが世に出てくるとうざいのである。
 これはその「うざいことをした人たち」の見本市の本である。
 
 動機はそれぞれいろいろある・・・
「そんなことをしてでも作家でいたい(になりたい)」
「オーバーワークや無理な執筆の果て」
「他人の著作物に対する認識不足」
・・・でも、いつかは叩かれますよ、って。
「バレなきゃわかんない」「このぐらいなら」
 その考えは泥沼のスタートなんだから。

 無断借用、改ざん、模倣、丸写し・・・ホントにこの本「盗作博覧会」です。
 出るわ出るわ・・・しかも、文豪といわれる大家から、有名文学賞の受賞作まで。
 個別作家の盗作疑惑本は今までにあったかもしれないけれど、これだけ盗作をディープに扱った本は、ホントに作者の言うとうり、ないのかもしれない。
 確かに労作 なんだけど、しいてあげればこの値段(¥3800)はやっぱ高い。
 おいらも図書館で借りたクチだから、大きなことは言えないけれど、本当に世に問いたいことがあるなら、もうちょっと価格を下げてくださいよ、ねっ。