新・さひょ君のらくがき帳

僕と妻と娘、3人の日常と僕の趣味を書いたブログです。

救命救急医の奮闘記

2012-11-23 22:18:01 | 読書

「精神科ER 緊急救命室」
備瀬哲弘著

現役精神科医である著者が、東京都立府中病院時代に経験した、精神科の緊急外来や救急救命センターに運び込まれる患者との日々を綴ったドキュメントです。

自殺念慮や自傷癖、統合失調症、うつ、発達障害、アルコール依存症…患者の病気や障害も、年齢性別も、抱えた事情も実に様々です。共通しているのは、今、ここで適切な対応をしなければ、場合によっては患者の生命が危うい、ということ。

著者は必要に応じて、緊急措置や措置入院、医療保護入院といった精神科独自の入院形態を使い分け、様々な治療法を駆使しつつ、患者を助けるために、日々診察現場に立ち続けます。

僕にとっては、決して他人事ではない世界。

最近はめっきり本が読めなくなっていた僕が、この本だけは、ここ2日ほどで一気に読み上げてしまいました。

なお、この本は、少し前に職場の同僚の女性が「自分は読み終えたから」と、僕にくださった本です。

この場を借りて、お礼申し上げます。




魔術師ヤンは言いました

2012-11-23 09:41:14 | アニメ・マンガ
「銀河英雄伝説」の主人公の一人、ヤン・ウェンリーはこんなことを言いました。確か、養子ユリアンに、皇帝ラインハルトと戦う理由を説明する中で話されたものです(以下の記述は記憶によるので、細かい部分は違うかもしれませんが、大方の意味はこうだったかと。)。

「民主主義とは、つまるところ自分で自分の責任を取る仕組みのことだ。政治家がいかに腐敗してようが悪政を敷こうが、その責任は、そんな政治家を選挙で選んだ有権者自身が最終的に負うものであって、誰のせいにもできない。

翻って絶対王政は、今、ラインハルトが善政を敷いているとしても、彼の子どもは?さらに、その子どもは?時の権力者が、ずっと引き続いて良い政治を行う保証など、どこにもない。絶対王政というものは、その内容に関わらず、自分達の運命を一人の権力者に委ねていることに変わりはない。

私は私の運命を、赤の他人の手になど委ねたくはない。だから、私は、腐敗した民主主義を支持し、それを守るために戦うのさ」

今の日本、ヤンならどうするだろう…。


ところで、宝塚歌劇団宙組が、この「銀河英雄伝説」を題材に取り上げてるんですね。見目麗しいキャラが多いから、その点は確かに宝塚向きかな、と思うのですが、ファンとしては、ハンサムなヤンや美しいオーベルシュタインに笑いが出ます。(*≧m≦*)ププッ

生の舞台を、できれば見てみたいですね。