「精神科ER 緊急救命室」
備瀬哲弘著
現役精神科医である著者が、東京都立府中病院時代に経験した、精神科の緊急外来や救急救命センターに運び込まれる患者との日々を綴ったドキュメントです。
自殺念慮や自傷癖、統合失調症、うつ、発達障害、アルコール依存症…患者の病気や障害も、年齢性別も、抱えた事情も実に様々です。共通しているのは、今、ここで適切な対応をしなければ、場合によっては患者の生命が危うい、ということ。
著者は必要に応じて、緊急措置や措置入院、医療保護入院といった精神科独自の入院形態を使い分け、様々な治療法を駆使しつつ、患者を助けるために、日々診察現場に立ち続けます。
僕にとっては、決して他人事ではない世界。
最近はめっきり本が読めなくなっていた僕が、この本だけは、ここ2日ほどで一気に読み上げてしまいました。
なお、この本は、少し前に職場の同僚の女性が「自分は読み終えたから」と、僕にくださった本です。
この場を借りて、お礼申し上げます。