斉藤うめ子ブログ

新しいニセコの街づくりにとりくみます

雪国に暮らす“覚悟”

2016-12-26 23:57:12 | 社会
午後3時過ぎ国道5号線をニセコ町の市街地に向かって走っていたところ、
傘をさして国道沿いを歩いている人を見かけました。
国道5号線沿いには所々歩道のあるところもありますが、歩道も沿道も除雪が
してないので積もった深い濡れ雪にはまって歩きずらいため車の通りを見ながら
車線を歩いたり歩道に乗り上げて立ち止まったり、大変な様子でした。
一瞬のことでしたが300~400メートル通り過ぎた所でどうしても気になって
Uターンして引き返し、声を掛けました。
たまたま同じ町内の知っている方で、すぐ車に乗せて自宅までお送りしました。

町に出る時はデマンドバスに乗れたのですが、帰りは予約が取れず歩いて帰る
ことにしたとのことでした。雨の中、深い濡れ雪に足を取られながら、
町から自宅まで普段でも片道2時間40分かかるとのことでした。
夏ならともかくこの冬道を歩くのはもっと時間がかかり、危険です。
普段自宅から一番近いバス停(1日1本通る)まで3キロはあるとのことです。
町中の病院通いも大変になってきたと話していました。

これまで数度町道や国道を歩いている人を見かけて声を掛けて乗せたことがあります。
いつも雪のある季節で、雪道の真っ暗な国道沿いを歩いている見知らぬ人に声を掛ける
のも勇気のいることです。その人が男性であることは分かっても黒っぽいコートで
誰か全く分かりません。また国道沿いを歩くのは本当に危険だと思います。
これまでは知り合いの人だったり、良い人で何事もありませんが、またこんな道を
歩いているのはだいたい町民です。
みなデマンドバスが頼めなくて歩くより他になかったということです。

まず町民の安全な移動手段に町は真剣に取り組んで欲しいと思います。
雪国に住む者はそのくらいの“覚悟”が必要だ!?
市街地から遠いい所に住むからにはそのくらいは仕方ない。のでしょうか?
交通弱者を切り捨てて良いのでしょうか。

公用車で走り回っている方には庶民の実態は理解できないのかもしれません。