斉藤うめ子ブログ

新しいニセコの街づくりにとりくみます

「ふくしま会議2012」に参加して

2012-11-21 00:59:30 | 議員活動
11月9,10,11日の3日間、福島で開催された
「ふくしま会議2012」に参加しました。
この会議の開催を7日の夕方に知り、8日朝、昆布駅からJR・
新幹線を5回乗り継ぎ9時間余りかけて福島駅につきました。
夜8時頃福島駅からこの会議の事務局長に電話をしました。
「福島に来てくださって、ありがとう。」の言葉がいつまでも
心に残っています。福島は美しい紅葉の盛りでした。

1日目の9日は
「そうだ、現地へ行こう!ふくしま会議2012バスツアー」
に参加しました。
朝8時に福島駅に集合。参加者は32名でした。
福島駅を出発、道の駅川俣で休憩、飯館村へ向かいました。
バスのなかでは飯館村の村民の若い男女2名が現地を案内して
くれました。
飯館村に近づくとガイガーカウンターが鳴りっぱなしでした。
飯館村の草野小学校から白い防護服を着た作業員の除染作業を
眺めました。
袋に積められた放射能物質が一面に広がって見えました。
村内の綿津見神社を回り、飯館村役場を尋ねました。
飯館村役場には一日1~2名の職員が交代で隣接町村から通って
来ているとのことでした。
役場内のモニタリングポストには1時間当たり0.64マイクロ
シーベルトの数値が示されていました。
役場の片隅では東京大学生産技術研究所が「単体固定化吸着剤を
用いた環境中からの規模分散型セシウム改修プロセスの実用化」
と称する土壌の放射能除染のための研究が行われていました。

道の駅南相馬で昼食を取り、その場で3人の方々から現地の様子
のトークがありました。
南相馬の道の駅から4月に警戒区域を解除された原発から
20K圏内の小高区女湯~福岡~浦尻~原発から10㎞封鎖ゲート~
小高神社を回り、福島駅には夜7時過ぎに到着しました。

10、11日は福島大学で会議、討論、議論が行われました。
全国からまた海外からも延べ400人近くの研究者、専門家、医師、
NGO,ボランティア団体が集まりました。

10日は福島大学で全体会議:次世代のために、私たちは何を
すべきなのか?活発な話し合いが行われました。

11日は分科会が5か所で行われ、私は「自然エネルギーは地域を
創れるのか」に参加しました。デンマークの自然エネルギーを推進
している専門家とのテレビ討論も行われました。
午後から全体会議があり「子どもたちの未来に向けて:
子どもたちの未来を守るために取り組むべき問題やその方法に
ついて具体的に議論しました。
3日間びっしり真剣な討論、報告、議論が行われ、中身の濃い、
深い、大変盛りだくさんの会議でした。

3.11以来、「大震災の被災地に行かなければ」という想いが、
突然実現し、それも「ふくしま会議」に参加できたことは
大変意義深いものと考えています。

「ふくしま会議」に参加して初めて現地の生の声を聞き、
これまで気づかなかったこと、知らなかったことがたくさん
あることがわかりました。
「福島」の問題が私たちに突きつけている根本的な問いかけは何か、
この会議で明らかにされてきた気がします。
一人でも多くの人々が福島を訪れ、“気づき”を体験しなければ
ならないとの想いを新たにしています。


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