3月にヴァンクリーフのL'ECOLEの講座を受けた後あたりから、多忙を極めて体調がおかしくなっていました。
瞼の痙攣がひと月以上も続き、背面痛がひどくなり腸の具合も悪くなりました。
もちろん息子の送迎のことで以前のような生活のサイクルが組めなくなってしまったことが大きかったのは間違いないですが、情熱だけでは日々をこなせなくなったのは、年齢のせいかもしれません。
それでも情熱のひとかけらは、私にあることへの挑戦を促し続けました。
競うためのジュエリー制作。
また大作に挑むなんて今回は無理かもしれないと悩み続けていましたが、ここで逃げるときっと今以上に苦しくなるに決まってます。
ところが何の呪いか、制作に取り掛かったと同時に、また息子に左手の薬指をしたたかに噛まれてしまったのです。
今回は噛み傷の治りは早かったのですが、指どころか左手全体の握力がなくなってしまうほどの痛みで病院通いが続きました。
2週間ほど経ったあたりで、噛まれた指の皮が剥けてしまいました。
当然、クライミングなんて出来やしません。
作品作りは出来るので幸いでしたが、噛まれた時点で「これは諦めろ」ということなのか?と気持ちが落ちたのも事実です。
ただ、私は創作活動は心を救うことを確信しているので、ただただ黙々と日々僅かな時間を創作に充てて、あと少しのところまで来ました。
その間、私の作ったハートの中空ペンダントを欲しいと言ってくださった息子の主治医にお渡ししたりと、自分の作品を喜んで下さる方に励まされてモチベーションを維持しています。
好きなことをしているので心は辛くはありません。
身体には過酷ですが。
私が作品を無事に完成させて提出出来たら、私は私に勝つのです。
その時は、私は私を労い感謝するでしょう。
私の作ったものには苦しみは微塵も入っていません。
希望と喜びだけが入っています。