結論から言います。
こういう作品は、非常に手間暇が掛かるし、まったく同じものを作ることは困難です。
それが銀粘土という素材の特徴なのであり、魅力でもありますね。
さて、乾燥体に差し丸カンなどを埋め込み、いよいよ焼成炉で焼きます。
おが屑粘土が焼失する際、黒煙やにおいがかなり出ますので、私はベランダに電気炉を出して作業します。
シリンジ作品など変形し易いものは、セラミックビーズの中で焼きます。
900度に温度を上げて、焼成して徐冷するまで2時間は掛かります。
銀粘土は焼くと、約10〜20%ほど縮みますので、作品によっては注意が必要です。
焼成後は磁気バレル研磨機で60分ほど磨くと綺麗なシルバー色になります。
このような中空の作品の硫化(黒ずみ)が気になる場合は、全体にロジウムメッキをするか、ジュエリープロテクトなどの樹脂を塗るかすればよいです。
銀粘土は彫金より簡単というイメージがありますが、やはりちゃんとデザインして丁寧に作るには、それなりの知識とスキルは必要ですし、根気が要る仕事ですね。
でも、大好き❤な作業なので、私はいつもワクワク、ニヤニヤしてますけどね🥰