いつも旅の中(角田光代 アクセスパブリッシング)
旅行が趣味の著者自身の体験を描いた旅行記。
海外に出かけるまでは、いろいろな心配をしまくってガイドブックを読みふける著者が、いざ現地にいくと(どこに行っても)地元の人とすぐ仲良くなってしまうのが不思議だった。
親切そうに寄ってくる人は何か悪だくみをしているに違いない、なんて私なんかは思ってしまってそう簡単に仲良くなれそうもないし、現地の人しか乗らないような長距離バスなんて怖くて乗れそうもないが、著者はこうしたことは全く平気なのだ。
そして、この本に書いてあることが事実なんだとしたら、海外でも日本の大阪のおばはん並に世話焼きで過剰なまでに(知らない人にも)親切な人はいっぱいいるということになる。(人あたりがきついというので)著者が毛嫌いしているらしい中国でさえ、夜中の空港で途方にくれている著者をホテルまで案内してくれた人がいたそうだから。
それはともかく、本書を読んでいると、けっこう旅した気分にひたることができた。エッセイでも、小説並かそれ以上に並はずれた技量が光っていた。
旅行が趣味の著者自身の体験を描いた旅行記。
海外に出かけるまでは、いろいろな心配をしまくってガイドブックを読みふける著者が、いざ現地にいくと(どこに行っても)地元の人とすぐ仲良くなってしまうのが不思議だった。
親切そうに寄ってくる人は何か悪だくみをしているに違いない、なんて私なんかは思ってしまってそう簡単に仲良くなれそうもないし、現地の人しか乗らないような長距離バスなんて怖くて乗れそうもないが、著者はこうしたことは全く平気なのだ。
そして、この本に書いてあることが事実なんだとしたら、海外でも日本の大阪のおばはん並に世話焼きで過剰なまでに(知らない人にも)親切な人はいっぱいいるということになる。(人あたりがきついというので)著者が毛嫌いしているらしい中国でさえ、夜中の空港で途方にくれている著者をホテルまで案内してくれた人がいたそうだから。
それはともかく、本書を読んでいると、けっこう旅した気分にひたることができた。エッセイでも、小説並かそれ以上に並はずれた技量が光っていた。