帝国宇宙軍1(佐藤大輔 ハヤカワ文庫)
佐藤大輔さんの作品は「皇国の守護者」しか読んだことがなくて、9巻が出たのははるかな昔なんですが、ちょっと前に中公文庫で再刊され、おまけの新作短編も付いていたので、「これはいよいよ続きが出るのか?」と期待していたのですが・・・お亡くなりになってしまったとのことで、とても残念です。
あ、今思い出したけど、著者唯一の完結シリーズと言われる「征途」も大昔に読んだことがあった。これを再刊してくれる出版社はないかなあ。20年くらい前に読んだので、(とても面白かったという記憶はあるものの)ほとんど内容を忘れてしまったので。
本作はシリーズのプロローグのような内容なのですが、どうも設定自体が冗談っぽい(銀河帝国の帝王は普通のおばちゃんだとか)のに、軍艦とか軍隊組織の描写はやけに詳細かつ本物らしくて、著者としては従来のシミュレーションゲーム的小説とは一線を画してパロディみたいなのをやろうとしたのかな、と思えました。
主人公の駆逐艦艦長・天城が、攻撃を受ける(あるいは受けそうになる)たびに、やけに乗艦の汚水処理系統機器(トイレ)の被害状況を気にするのが可笑しかったです。
佐藤大輔さんの作品は「皇国の守護者」しか読んだことがなくて、9巻が出たのははるかな昔なんですが、ちょっと前に中公文庫で再刊され、おまけの新作短編も付いていたので、「これはいよいよ続きが出るのか?」と期待していたのですが・・・お亡くなりになってしまったとのことで、とても残念です。
あ、今思い出したけど、著者唯一の完結シリーズと言われる「征途」も大昔に読んだことがあった。これを再刊してくれる出版社はないかなあ。20年くらい前に読んだので、(とても面白かったという記憶はあるものの)ほとんど内容を忘れてしまったので。
本作はシリーズのプロローグのような内容なのですが、どうも設定自体が冗談っぽい(銀河帝国の帝王は普通のおばちゃんだとか)のに、軍艦とか軍隊組織の描写はやけに詳細かつ本物らしくて、著者としては従来のシミュレーションゲーム的小説とは一線を画してパロディみたいなのをやろうとしたのかな、と思えました。
主人公の駆逐艦艦長・天城が、攻撃を受ける(あるいは受けそうになる)たびに、やけに乗艦の汚水処理系統機器(トイレ)の被害状況を気にするのが可笑しかったです。