サイパン邀撃戦(上)(谷甲州 中公Cノベル)
「マリアナ機動戦」の最後でサイパンの制空圏を奪われた日本軍が、サイパンへの上陸を目指すアメリカ艦隊を捕捉したことから、後部に飛行甲板を載せた上に主砲は陸奥のそれを換装したスーパーな(「覇者の戦塵」シリーズらしからぬ豪華?さの)重巡「大峰」および飛行魚雷(誘導ミサイル)の発射装置を装備した軽巡2隻を中心とした艦隊でこれを襲撃したが、相手は戦艦を中心とした強力打撃部隊だった・・・という話。
「あとがき」で著者が言っているように、「覇者の戦塵」シリーズとしては珍しく戦艦を含む艦隊の砲戦という派手なシーンが実現したのだが、実際には「大峰」の主砲はなかなか火を噴かず読んでいる方は少々イライラさせられる。この辺がこのシリーズならではの「リアリティ」(記述がリアルかどうかは知識不足でしかとはわからないのだが、なんとなくリアルな感じを醸し出している)なのだろう。
で、上巻はクライマックスのど真ん中で終わってしまった。下巻を早く書いていただきたいです。少なくとも1年空けるなんてことがないように。
「マリアナ機動戦」の最後でサイパンの制空圏を奪われた日本軍が、サイパンへの上陸を目指すアメリカ艦隊を捕捉したことから、後部に飛行甲板を載せた上に主砲は陸奥のそれを換装したスーパーな(「覇者の戦塵」シリーズらしからぬ豪華?さの)重巡「大峰」および飛行魚雷(誘導ミサイル)の発射装置を装備した軽巡2隻を中心とした艦隊でこれを襲撃したが、相手は戦艦を中心とした強力打撃部隊だった・・・という話。
「あとがき」で著者が言っているように、「覇者の戦塵」シリーズとしては珍しく戦艦を含む艦隊の砲戦という派手なシーンが実現したのだが、実際には「大峰」の主砲はなかなか火を噴かず読んでいる方は少々イライラさせられる。この辺がこのシリーズならではの「リアリティ」(記述がリアルかどうかは知識不足でしかとはわからないのだが、なんとなくリアルな感じを醸し出している)なのだろう。
で、上巻はクライマックスのど真ん中で終わってしまった。下巻を早く書いていただきたいです。少なくとも1年空けるなんてことがないように。