TAR
女性ながらベルリン・フィルの首席指揮者をつとめるリディア・ター(ケイト・ブランシェット)は、作曲家としてもプロデューサーとしても高名で音楽界のカリスマの地位を不動のものとしていた。彼女はレズビアンで第一バイオリンのシャロンと同居し、養女のペトラを育てている。アシスタントのフランチェスカは、かつてリディアの指導を受けていたクリスタから不審なメールを受け取っていた・・・という話。
冒頭の意味不明な動画が不穏な雰囲気をかきたてるが、その時点では意味がわからない。
その後のインタビュウシーンや、リディアが学生を議論でやりこめる場面が相当に長くて、予備知識がないと「いったい、何の映画なんだ?」と観ている方を多少いらつかせる。
その後も、すぐには理解しがたいシーンが積み重なるのだが、後半になってそれぞれの場面に意味があり、伏線であったことがわかってくる。
なので、ストーリーとしての本作の出来のよさは2回目観たときに初めて理解できた。
説明が極端に少ないことに不満を持つ人もでそうだが、それを恐れなかった監督の勝ちと、最後まで観終わると思えるのではないかと思う。
ただ、ストーリーを横にのけておいても、なんというか、(邦画ではめったにみられない)映画としてのセンスの良さが感じられるシーンが多くて、文化のレベルの差?みたいなものを見せつけられた感じ。
女性ながらベルリン・フィルの首席指揮者をつとめるリディア・ター(ケイト・ブランシェット)は、作曲家としてもプロデューサーとしても高名で音楽界のカリスマの地位を不動のものとしていた。彼女はレズビアンで第一バイオリンのシャロンと同居し、養女のペトラを育てている。アシスタントのフランチェスカは、かつてリディアの指導を受けていたクリスタから不審なメールを受け取っていた・・・という話。
冒頭の意味不明な動画が不穏な雰囲気をかきたてるが、その時点では意味がわからない。
その後のインタビュウシーンや、リディアが学生を議論でやりこめる場面が相当に長くて、予備知識がないと「いったい、何の映画なんだ?」と観ている方を多少いらつかせる。
その後も、すぐには理解しがたいシーンが積み重なるのだが、後半になってそれぞれの場面に意味があり、伏線であったことがわかってくる。
なので、ストーリーとしての本作の出来のよさは2回目観たときに初めて理解できた。
説明が極端に少ないことに不満を持つ人もでそうだが、それを恐れなかった監督の勝ちと、最後まで観終わると思えるのではないかと思う。
ただ、ストーリーを横にのけておいても、なんというか、(邦画ではめったにみられない)映画としてのセンスの良さが感じられるシーンが多くて、文化のレベルの差?みたいなものを見せつけられた感じ。