世界史を創ったビジネスモデル(野口悠紀雄 新潮選書)
歴史上の成功事例から学ぶことは難しいが、失敗から学ぶことはできる、というのが本書の主張。
成功事例はその中心人物の特異な才能や運の良さに依存することが多く、それをまねることは困難だとして、その例としてローマ帝国のアウグストゥス、エリザベス女王、アップルのジョブスなどをあげる。
一方、ネット企業への転進に失敗したATTや(ガースナー以前の)IBMなどを失敗例としてあげる。そして、金融市場において繰り返されるバブルの生成と崩壊を、最も典型的な過去の歴史に学ばない例としている。
もっとも、著者自身も言うように、歴史上の失敗例をしっていても、当事者は「私は違う」「今度は違う」と思い込んで結局自分も失敗例の通りに失敗する。歴史の教訓を生かすことはとても難しい。
本書で解説されている歴史上の事象は、誰もが知っているトピックで、テーマも、まあ、ありきたりだとは思うのだが、著者の手にかかると、とても魅力的なエッセイが出来上がるのが不思議だ。
歴史上の成功事例から学ぶことは難しいが、失敗から学ぶことはできる、というのが本書の主張。
成功事例はその中心人物の特異な才能や運の良さに依存することが多く、それをまねることは困難だとして、その例としてローマ帝国のアウグストゥス、エリザベス女王、アップルのジョブスなどをあげる。
一方、ネット企業への転進に失敗したATTや(ガースナー以前の)IBMなどを失敗例としてあげる。そして、金融市場において繰り返されるバブルの生成と崩壊を、最も典型的な過去の歴史に学ばない例としている。
もっとも、著者自身も言うように、歴史上の失敗例をしっていても、当事者は「私は違う」「今度は違う」と思い込んで結局自分も失敗例の通りに失敗する。歴史の教訓を生かすことはとても難しい。
本書で解説されている歴史上の事象は、誰もが知っているトピックで、テーマも、まあ、ありきたりだとは思うのだが、著者の手にかかると、とても魅力的なエッセイが出来上がるのが不思議だ。