ファントム・ピークス(北林一光 角川書店)
文庫化されてから評価が高まり、書店の店頭でも平積みされているようをよく見かける本。
長野の山中で行方不明者が相次ぎ、やがて無残な状態の遺体で発見される。ヒグマの仕業かと思われたが、長野にはいるはずがない・・・という話。
作者は映画プロデュサーとのことで、場面の切り替えに映像的な感じ?があって、小説の場面転換としては、つながりが弱いという印象があった(特に老夫婦が襲われるシーンの挿入の仕方には違和感があった)。
主人公を完全には固定せず、群像劇的にして、ヒグマのモンスターぶりを強調するのも、なんというか演劇的な手法かなあと。
終盤で説明がされるものの、タイトルと内容の整合性もイマイチで、単に目をひくタイトルを選んだようにも思えた。
まあ、多分、そういった点は私の先入観によるものに過ぎなくて、全体的に読みやすく、正体を早めに明かしていてもヒグマの脅威のものすごさはリアルに感じられた。
文庫化されてから評価が高まり、書店の店頭でも平積みされているようをよく見かける本。
長野の山中で行方不明者が相次ぎ、やがて無残な状態の遺体で発見される。ヒグマの仕業かと思われたが、長野にはいるはずがない・・・という話。
作者は映画プロデュサーとのことで、場面の切り替えに映像的な感じ?があって、小説の場面転換としては、つながりが弱いという印象があった(特に老夫婦が襲われるシーンの挿入の仕方には違和感があった)。
主人公を完全には固定せず、群像劇的にして、ヒグマのモンスターぶりを強調するのも、なんというか演劇的な手法かなあと。
終盤で説明がされるものの、タイトルと内容の整合性もイマイチで、単に目をひくタイトルを選んだようにも思えた。
まあ、多分、そういった点は私の先入観によるものに過ぎなくて、全体的に読みやすく、正体を早めに明かしていてもヒグマの脅威のものすごさはリアルに感じられた。