検察側の罪人(雫井脩介 文春文庫)
映画を見た後に読んだ。
映画と違って、小説全体がテーマ(正義とは何か)に収斂するような構成になっていて、自らの目的のために有り得ないほどの手段を用いる最上の動機も、最後まで読むと、納得できるものになっていた。
検察・警察は裁判を維持するためにストーリーを構築するが、一度構築してしまうとそこから軌道修正するのが難しくなって、結果として現実とはことなる主張になってしまう。そのことの恐ろしさがよくわかる内容にもなっている。
エンタテインメントとしても飛び切りだが、高踏的ともいえるテーマとともに社会的な課題も提示されている上出来の小説だった。
原作では映画ほどの出番はないが、犯罪ブローカー?の諏訪部は、小説の中でもやたらとカッコよかった。
映画を見た後に読んだ。
映画と違って、小説全体がテーマ(正義とは何か)に収斂するような構成になっていて、自らの目的のために有り得ないほどの手段を用いる最上の動機も、最後まで読むと、納得できるものになっていた。
検察・警察は裁判を維持するためにストーリーを構築するが、一度構築してしまうとそこから軌道修正するのが難しくなって、結果として現実とはことなる主張になってしまう。そのことの恐ろしさがよくわかる内容にもなっている。
エンタテインメントとしても飛び切りだが、高踏的ともいえるテーマとともに社会的な課題も提示されている上出来の小説だった。
原作では映画ほどの出番はないが、犯罪ブローカー?の諏訪部は、小説の中でもやたらとカッコよかった。