ここは退屈迎えに来て(山内マリコ 幻冬舎)
大都市近郊のそこそこ大きな地方中核都市に暮らす20代の同期生たちの暮らしを時系列を遡りつつたどる短編集。椎名というモテ男がどの短編にも登場する。おそらく著者はこうした地方中核都市の出身で、文才はあるのに東京に出てきてなかなかメジャーになれない、という経験をしているのだろうなあ、と思わせて、フィクションなのにちょっと実話っぽい雰囲気を漂わせているところが(人によっては)評価が高い要因なのだと思う。
「地方都市のタラ・リピンスキー」がよかった。「消失グラデーション」を思い出させるオチがなかなかだった。
大都市近郊のそこそこ大きな地方中核都市に暮らす20代の同期生たちの暮らしを時系列を遡りつつたどる短編集。椎名というモテ男がどの短編にも登場する。おそらく著者はこうした地方中核都市の出身で、文才はあるのに東京に出てきてなかなかメジャーになれない、という経験をしているのだろうなあ、と思わせて、フィクションなのにちょっと実話っぽい雰囲気を漂わせているところが(人によっては)評価が高い要因なのだと思う。
「地方都市のタラ・リピンスキー」がよかった。「消失グラデーション」を思い出させるオチがなかなかだった。