狭小邸宅(新庄耕 集英社)
一流大学を出たものの中小不動産仲介会社にはいった主人公は、さっぱり営業成績があがらない。上司からは容赦ない叱責をあび、休日のはずの水曜日も出社を余儀なくされて、心身ともにボロボロ。
しかし、極め付けの不人気物件をたまたま成約させることができたことをきっかけに変わり始める・・・という話。
ブラック企業が話題になったころに出版された本で、主人公の勤める会社のブラックぶりが話題になったと聞いた(ような気がする)。
もう30年前の話だが、私が就職活動をしていた頃、大手企業でも学生に避けられがちな業界があって、その一つが住宅・不動産(地所みたいなホントの大手不動産は除く)だった。それは、もっぱら営業がキツイというのがその理由だった。
実は、私も(住宅・不動産ではないが)営業がキツイ(ので、学生に人気がない)という噂の業界に就職して30年も居続けているので、本書で描かれた不動産会社のブラックぶりを読んでも「どこでも似たようなもんだよな・・・」くらいにしか感じられなかった。
例えば、出来が悪い営業マンが電話営業をさぼらないように(というのは口実で実態はいやがらせなのだが)受話器を手や顔にガムテープで貼り付ける、なんて場面が出てくるが、私が勤める会社でも、昔はよくある情景であった。
(そうでない会社もあるかもしれないが)営業は実績数字がすべて(よく、「数字が人格だ」などと言われる)なので、年齢・社歴は全く関係なく、新入社員だろうがオジサンだろうが、とにかく数字があがれば天下を取れる(会社で大きな顔ができる)。だから主人公のように、冴えない営業マンが一夜明けたらスーパースターということもよくある。恐ろしいのは、その逆も当然ある、ということころだが・・・
ただ、(あくまで個人的経験だが)営業というのはマジメに基本動作を繰り返して入れば(これが難しいのだが・・・)3カ月後くらいには必ず成果につながるし、好調なことをいいことにサボっているとその報いが間違いなく来る、と思っている。
(こういう考え方は、「出来ない奴はサボっているに決まっている」という、よくあるパワハラ上司の考えにつながってしまうので、良くないとは思うケド)
一流大学を出たものの中小不動産仲介会社にはいった主人公は、さっぱり営業成績があがらない。上司からは容赦ない叱責をあび、休日のはずの水曜日も出社を余儀なくされて、心身ともにボロボロ。
しかし、極め付けの不人気物件をたまたま成約させることができたことをきっかけに変わり始める・・・という話。
ブラック企業が話題になったころに出版された本で、主人公の勤める会社のブラックぶりが話題になったと聞いた(ような気がする)。
もう30年前の話だが、私が就職活動をしていた頃、大手企業でも学生に避けられがちな業界があって、その一つが住宅・不動産(地所みたいなホントの大手不動産は除く)だった。それは、もっぱら営業がキツイというのがその理由だった。
実は、私も(住宅・不動産ではないが)営業がキツイ(ので、学生に人気がない)という噂の業界に就職して30年も居続けているので、本書で描かれた不動産会社のブラックぶりを読んでも「どこでも似たようなもんだよな・・・」くらいにしか感じられなかった。
例えば、出来が悪い営業マンが電話営業をさぼらないように(というのは口実で実態はいやがらせなのだが)受話器を手や顔にガムテープで貼り付ける、なんて場面が出てくるが、私が勤める会社でも、昔はよくある情景であった。
(そうでない会社もあるかもしれないが)営業は実績数字がすべて(よく、「数字が人格だ」などと言われる)なので、年齢・社歴は全く関係なく、新入社員だろうがオジサンだろうが、とにかく数字があがれば天下を取れる(会社で大きな顔ができる)。だから主人公のように、冴えない営業マンが一夜明けたらスーパースターということもよくある。恐ろしいのは、その逆も当然ある、ということころだが・・・
ただ、(あくまで個人的経験だが)営業というのはマジメに基本動作を繰り返して入れば(これが難しいのだが・・・)3カ月後くらいには必ず成果につながるし、好調なことをいいことにサボっているとその報いが間違いなく来る、と思っている。
(こういう考え方は、「出来ない奴はサボっているに決まっている」という、よくあるパワハラ上司の考えにつながってしまうので、良くないとは思うケド)