光秀の選択(鈴木輝一郎 毎日新聞出版)
2020年7月の出版なので、(大河ドラマとの関係で)「選択」というのは本能寺に係ることだろうな、と思ったのだが、実際には、足利義昭と織田信長という二君に使えた光秀がどちらを選ぶのか?という意味だった。
といっても、本書での光秀は、板挟みになって煩悶したりせず、積極的にどちらかを支援するというこもなく、流されるまま、という感じ。ラストでも「選択」したのではなくて、信長が義昭を追放するのを眺めているだけだった。
マーケティングのために「光秀の・・・」というタイトルにしたものの、実際にテーマとしているのは、(一般には日和見の無能な人物と見られている)義昭の再評価だと思う。
自身は財力も兵力も一切保有していないのに、諸大名や一向宗徒を糾合して、信長をあわやというところまで追い込んだ、交渉力と粘り強さが(本作では)高く評価されている。
2020年7月の出版なので、(大河ドラマとの関係で)「選択」というのは本能寺に係ることだろうな、と思ったのだが、実際には、足利義昭と織田信長という二君に使えた光秀がどちらを選ぶのか?という意味だった。
といっても、本書での光秀は、板挟みになって煩悶したりせず、積極的にどちらかを支援するというこもなく、流されるまま、という感じ。ラストでも「選択」したのではなくて、信長が義昭を追放するのを眺めているだけだった。
マーケティングのために「光秀の・・・」というタイトルにしたものの、実際にテーマとしているのは、(一般には日和見の無能な人物と見られている)義昭の再評価だと思う。
自身は財力も兵力も一切保有していないのに、諸大名や一向宗徒を糾合して、信長をあわやというところまで追い込んだ、交渉力と粘り強さが(本作では)高く評価されている。