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秋早しキャンプツーリング -前編-

 随時携帯より記事をupさせて頂いていましたが、
実は今回、9/16~10/15間で唯一の大型連休、
2連休でした!わーい…(虚しい

04_saiko_lakeside【2日でキャンプツー強行軍、前編の記事です】

 ここで自宅でグダグダしていたらば、
人間として、ライダーとして終わっている気がしましたので
ついうっかり出かけて参りました。

 目的地は西湖。
富士山麓にある大きい5つの湖である富士五湖で一番、
昔の面影が残る…というか観光開発が遅れている湖。
人間がワサワサ居る観光地は苦手なので、
静かな場所でキャンプを設営したかったのでここを選びました。

 余談ですが、
【西湖 最高 さあ行こう - さいこさいこうさあいこう】は
僕が中学校の時の林間学校のサブタイトルです。
誰が考えたんだこんなオヤジギャグくさいタイトルは(笑

 前日の仕事を終え、日付が変わる頃に
適当に思いついた装備をバイクに積み込みます。
『そういえば、屋外でこのテントを使うの2度目だなぁ』
などと思いながら、相変わらずの無計画さが愉快です。
バーナー、LEDライト、銀マット、寝袋などが今回の持ち物。

 支度も終え、翌日の長距離走行の為
『少しでも睡眠をとらねば』と布団に潜り込みます。
…が眠れないんですよね。
修学旅行朝のアレとはちょっと違うと思うのですが、
結局朝4時まで寝付けませんでした。
そのまま無理して寝てもどうにもなりませんので、
モゾモゾと動きだし風呂だけ入ると出発します。

 屋外は、昨夜から降り続いた強めの雨で
路面も完全にウェットですが、現地は晴れらしいので無視です。
家を出たのは結局4:40頃でした。

01_ichiic
 最寄りのIC付近もすっかりウェットです。

 雨のエリアを少しでも早く抜けるため、
都心の首都高をひとっ飛びに中央道は談合坂SAまで。
2時間弱ぐらいの行程です。

 SAの駐輪場にバイクを停めたときは、
先客が1台とドライバーが近くでタバコを吸っていたぐらいで
一安心していたのですが、
暫くするとマスツー(集団ツーリング)のオッサン大集合。
トイレから出た所で気が付いたのですが、
この手の人種は、基本的に下品なので苦手なんです…
50mは優に離れているのに、
「…だよな、ゲヒャヒャヒャ」みたいな下卑た笑いが響いて来ます。
何がそんなに可笑しいのか知りませんが、
この手の集団が居るときにバイクに戻ると色々面倒なので去るまで静観。
バイク用品店の駐車場で馴れ合ってる集団と同じ臭いがしますね。

 店舗側に歩いてきた集団と入れ替わりでバイク置き場に戻り出発。
併設のコスモでハイオクを満タンにしつつ走り出します。
そこからは一息に河口湖ICへ。
10km程進んで、現地で最初の休憩を取りました。

02_narusawa
 道の駅なるさわ

03_cocoa
 自販機は営業していたのでココアを飲んでまったり。

 前日の(ほぼ)不眠があったのと、
到着したのがまだ7時台だったので仮眠を取ることにします。
人気も少ないので、コレ幸いとベンチで寝ていると…

「ママーあそこ人が寝てるよ~」
「バイクで来てるから寝る場所ないんでしょっ!」

 …寝落ちる前で意識があっただけに、
どうしたもんかと思いましたが、寝たふりが正解かな…(笑
その後数十分ほど浅い眠りを取った後、
やはり世の中の活動開始時間よりは早いので
AM8:00から営業開始のキャンプ場に荷物を置く目的も兼ねて先行します。

 …とここで事件が。鳴沢の道の駅を出るときに
なんと、セブンスターHONDAカラーのCBR1000RRを目撃。
西湖に向かうまでですが、つい後ろを追いかけてしまいました。
かなり完成度の高いセブンスターカラーでした。
RothmansとSevenStarのCBR1000RRが列を成して走る光景は
さぞ奇妙だったことでしょう(笑

04_saiko_lakeside
 西湖レークサイドキャンプ村

 事前にいくつか候補を絞って置いたのですが、決め手は地面でした。
バイクの場合地面が荒いと通過するのも停めるのも難儀しますので。 
大抵どんな悪路でも走っちゃいますが、
転けるとカウル代も馬鹿になりませんので転けない方がいいのです。
ここの地面は適度に固く、整備も行き届いています。

 入り口で受け付けを済ませると、
早朝からの怪しいライダーの来訪にすこし訝しげでした。
ですが、この管理人さんすごくいい人なのが後ほど判明。

05_180yen_2
 入り口横の自販機
ひとまず、バイクの車体やら顔やら色々洗うために
水を購入しようとすると観光地価格でした。水は180円かな。

 手っ取り早く荷物を降ろし、テントを設営。

06_tent_far
 湖畔の絶好のロケーションです。

07_tent_neer
 使用しているのはDUNLOPのテント
このテント、畳むと非常に小さくなる上に
設営後は快適でとても気に入っております。

 貴重品を除いて、テント内に荷物を放り込み
軽く休憩をしたあとは折角の富士山周辺ですから
時間を惜しみ走り出します。

 今一度川口湖側に戻ると、
富士スバルラインへと向かいます。
この道、2輪通行料は1,600円とそれなりですが
表の富士宮側の道よりも整備がされており、
五合目には様々な観光施設があることで有名です。
テレビでよくやる”富士山五合目”はここの事ですね。

08_subaluline
 富士スバルライン入り口
動画も録ったのですが、色々問題がありそうなので写真でご容赦を。

 一気に富士山を駆け上がり5合目に到着。

09_mounthalf
 どうですこの観光地っぷり。
【梅宮辰夫漬物本舗】まであります。

 そういえば朝からなにも口にしていませんでした。
富士山まで来たのですからすることはこれしか…

10_squid
 イカ焼き!
オリジナルソースらしいニンニクの利いたタレが美味です。
七味とマヨネーズをかけて平らげました。
ちょっと気になったのは、向かいの売店の中に
【表の露天商とウチは一切関係ありません!】と
書いてあったことなんですよね…
何があったのかは別として、かなり感じの悪い表現です。
観光地なんて裏はこんなものかもしれませんが…
この店で買い物をする気が失せました。
 

11_fujihalf_park
 平日昼間の富士山五合目だというのに、
バイクも結構来ていました。僕と同じような業種かな。

12_mtfuji_10
 ふと振り返ると、そこには山肌も露わに富士山鎮座しています。
麓と随分と違う植生ゆえか、荒々しく見えますね。

 下りも快調に進み、途中で見掛けた看板が気になり停車。
【奥庭公園】とあります。それも”展望随一”と強気。
それならば、とバイクを降り遊歩道を進んでみます。
因みに”徒歩3分”とありました。

 歩き出しから富士山特有の勾配で降りてゆきます。
この時点からちょっとおかしいなとは思っていたのですが、
途中の売店に行くだけで既に10分は掛かっていますね。
そこから600mの歩道をあるいてゆくわけで、
往復では優に40分はかかりました…なんという酷い看板だ。

 ですが、ここは歩いた価値が十二分にありました。

13_mtfuji
 どうです、この雄々しい姿!
途中で出会った東京から来たという壮齢の3人連れの方と
感動を語り合ってしまいました。

14_foot
 麓を見下ろすと、町々が遠望できます。
それもそのはず、この地点で標高は2000mを軽く超えています。

 高山特有の強い日射しに、
汗だくになりながらも来た道を息切れしつつ戻ります。
駐車場についてから、ライディングジャケットをシートに括りつけ
山を一気に駆け下りました。
登りと違い、下りははみ出し追い越し禁止なので辛かったです。

 焼きイカの事もあり、のどが渇いたので
富士山周辺に点在する溶岩洞窟のひとつ
【富岳風穴】側の売店に立ち寄ります。

15_cornsoft
 現地からの投稿にupした写真のソフトクリーム。
黄色い色が示すのは…

 とうもろこし でした!

これがまた癖になる味で美味しいのです♪
形容しがたい味なのですが、
甘いとうもろこしのまんまです(笑 あとミルク感かな。

 とうもろこしソフトで喉を潤した後は
準備不足のキャンプ用具を買いにホームセンターへ。
こういう時にナビは便利ですね。
とはいえ、流石に西湖や本栖湖近辺にはマトモな店がなく
河口湖IC近くまで行かないと買い物が出来ませんでした。

16_jmart
 Jマートというホームセンター。
ここでは、水とジュース、調理用鍋セット、カップ麺を購入。
水は2lで83円です。500ccで180円のものとは大違いです(笑
余談ですが、ホームセンターの隣りにはバイク用品店がありました。
カムイ2輪館という店なのですが、八王子の店しか知りませんでした。
こんな所に、という気もしましたがツーリング先では便利ですね。
系列店が山梨県内には点在しているようです。

17_ogino
 続いては食材を求め、OGINOというスーパーへ。
本格的な料理をするつもりは当初からありませんでしたので
軽く火を通して食べる為の、豚コマとソーセージを購入。
オリーブオイルと、味塩胡椒も忘れなく購入。
あとは氷と箸ぐらいかな…

 様々な商品をバイクに積み、西湖畔のテントまで戻ります。

18_buy
 一晩用ですが、色々と買いました。
おっと、キャンプのお供”やきとり缶”も忘れていません。

19_boil_soba
 ひとまず、小腹が空いていたので
バーナーでお湯を沸かしてカップ蕎麦を食べます。
このバーナーは火力も強くて気に入っています。

20_cbr_soba
 イスを積む余裕はないので、座る場所がありません。
岩やら木の根でも良いのですが、
おしりが痛くなるのでとりあえずバイクのシートに座りました。
SSやレプリカのシートは本当に座り心地が良いので好きです。
CBRのシートでカップ蕎麦を啜るマヌケさんの出来上がり。
続いて焼き鳥缶も湯煎して食べてみます。

21_hotei_2
 アツアツの、”ほてい 焼き鳥缶”
「焼き鳥なーらー、ほーていっ♪」のアレですね。
今まで冷えた物ばかり食べていたのですが、
温めて食べるのも美味しいものですね。
塩味と辛口タレ味、どちらも好きです。

 軽くお腹も満たされたので、
テントの中で横になると、
湖畔の空気も手伝ってすぐ眠くなりました。

 

22_twilight 
 辺りはすっかり夕暮れ時です。

 軽い眠りから目を覚ますと18:30。
『そういえば、至近の温泉の営業が21:00までだったな…』
などと思い、もそもそと半ズボンに履き替え、
半袖短パンの姿で着替えを持って温泉まで歩きます。

23_sandal
 最初の画像でお気づきかもしれませんが、
ふふふ。”こんな事もあろうかと”サンダルを持ってきていました。
流石にSIDIのブーツでキャンプをする気分にはなれません(笑

24_izuminoyu
 夜の風情も手伝って、味のある雰囲気の温泉です。
お値段は900円。
内湯が3種と露店が1種の若干小規模な温泉ですが
ゆったりと入れるいいお風呂でした。
1時間ぐらい交互に浸かった後、キャンプ場に戻ります。
朝気が付いていたのですが、
ここには120円で”フルーツ牛乳””コーヒー牛乳”が置いてあります。
風呂と言ったらコレでしょう!というわけで一気に飲み干します。
長風呂の後のフルーツ牛乳は格別です。

 ここで、管理人さんと少々話し込みます。
管理人さんは、色々と環境や気温の心配をしてくれたり
最初に感じた訝しげな態度とはうってかわって
笑顔の素敵な良いお方でした。
序でに、用意を忘れていたティッシュを購入。
なにをするにも紙ナプキン系の物がないと不便です。

 テントに戻り、
涼みがてら暗闇の湖畔を眺めているとお腹がまた空いてきました。
ここで、購入して氷と共に保管しておいた肉類を準備。

25_meet
 闇夜の湖畔で肉を焼いて喰う。
この状況だけで最高の調味料というものですが、
適当に焼いただけの肉が本当に美味しかったです。
焼いた油は、先述のティッシュで拭き取りつつ
ウィンナーと交互に焼いて平らげました。
近年食べたなかでも特別な美味しさでした。
ただのコマ肉なんですけれど(笑

 調理関係のゴミの分別や、
バーナーの片づけを行い空き缶を分別した所で
夜も更けて来たのでテント内に戻りました。

 テントの入り口の隙間から夜空を眺め
適度な満腹感とともに幸せな時間を過ごします。
途中、PNDに入れてきた銀河鉄道999を見つつ、
哲学的な悩みに耽ったりしながら夜も更けてゆきます。

 気が付くと、PNDを片手に寝ていたようですが
深夜に物音で目が覚めました。
何かをゴソゴソと漁る音だったのですが、
どうやら人間ではないようで、小動物…猫かな。
僕が食べ終えて分別しておいた、焼き鳥の缶を舐めた跡がありました。
餌付けは本意ではありませんが、空き缶じゃ可哀想だったかな…。

 
 暫くすると、再び眠気に襲われ
今度こそ完全に眠りに就きました。

 長らく続いた1日目のレポートはここまでです。
とても充実した一日目でした。続きはまた後日。

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