主にオートバイ。時々クルマ。
なんだかんだと永年のブログです。
風に向かう刻
斜陽
携帯電話のカメラですので少々お見苦しいかと存じますが…
この季節は本当によいですね。
夕方と申し上げるには少々早めの時間帯に
既にお日様は傾いて沈む準備をしています。
湖面に突き出た蜻蛉のオブジェが
光の河に佇み、暮れ行く陽を受け止めているようです。
広場に目を移すと、
わんこがひとりで夕日を見ていました。
手綱がついていないので、野良なのかしら。
飼い主が放してるだけかな。
どこの土地にもある、ふれあい広場。
僕はこういう場所であんまり他人とは触れ合いませんが、
なにも”人”でなくても触れ合うものはありますよね。
秋の昼下がり、家人の友人が来訪するというので
窓から吹き込む秋の匂いに誘われるまま
自宅を出て湖畔の公園で一休みして来ました。
芝生に横たわり、空を見上げていると
僕が寝ていると思ったのか、通り縋りのカップルが小声で
「目が覚めたら夜なんじゃねぇ?」
「あるある、ふふふふ」
・・・ちょっと動けなかったですね。流石に。
陽も暮れかけ、帰路につくも来客はまだおいでのよう。
折角なので、不二家でケーキを買って帰る事にします。
自分用のものは1個も買わず、あくまでお客様用。
ケーキ屋の前にバイクを停め、
メットを脱いで小さな店内に足を勧めると
アルバイトらしい女子高生が商品を数えていました。
後ろから「こんにちは~」と声を掛けると
返答をしつつ、こっちを見るなり『ビクッ』と停止。
流石におっさん、傷ついちゃいますよ・・・(笑
フルフェイスメットを手に持って入ったのが
或いは強盗に見えたのか。
僕そのものが怪しかったのかは定かではありません。
商品を選定し、箱を受けとって帰ろうとすると
先ほどの女子高生とは別の店員さんが
「あっ・・・オートバイですよね。袋差し上げましょうか?」
と気遣ってくださいました。
お言葉に甘えると、
再度開封してケーキの間仕切りまで入れてくださるのが見えました。
今度は素直に嬉しかったので、
「ありがとうございます、助かります」とお礼を伝えて店を出ます。
時は学生の帰宅時間まっただ中、
若い子らの視線は多少痛かったものの、
CBRにケーキを載せてちょっとだけ緩やかに帰りました。
秋だなぁ。
真・食い過ぎた秋
さてはて。
前日前後不覚に陥っていたゆえマンガの様な状態で
身動きが取れなくなっていました、翌朝も満腹でしたよ(笑
【RX-8乗りの友人と、南房総ツーリングの記事です】
久々の土曜休み、
この後やってくる6連勤など何処吹く風で意気揚々と友人に電話をします。
すると、友人は本来仕事だったのにも係わらず時間を取ってくれるそう。
申し訳ないながらも、ありがたく遊んで貰うことにします。
相変わらずの単一休なので自宅から比較的近い
(と言っても軽く60km以上はありますが)南房総方面へ。
前日も深夜まで仕事で東京から来る友人は、
都内特有の渋滞に捕まり予定より遅れて登場でした。
丁度11:00頃集合場所を出発です。
待ち時間の間は、錆気味のチェーンなどをメンテ。泥も落としました。
時間は既に昼前で、共に朝食を摂っていなかったので
第一の目的地は昼食ポイントです。
いつもの道とは違う、勝浦方面経由で海沿いを走り小湊へ。
南房総、鴨川近辺には【おらが丼】と称した
地元の食堂が各々提案するオリジナル丼が食べられます。
今回行ったのは【ふじ野】というお店。
以前からお店のおばちゃんが呼び込みをしているのは
見掛けていたのですが、バイクで移動していたことと、
店が丁度三角の角地なので立ち寄る事がありませんでした。
でもちょっと気になっていたんですよね。
店内に入ると、先客は二組。
老齢の男性を中心とした集団と、バイク乗りらしいカップル。
席に座ると早速注文。
ひとつは”ぜいたく丼”という、この店のおらが丼。
あとは各々単品のメニューを注文致しました。
20分程待って、食事が到着。
【ぜいたく丼】
なめろうと、鯛の刺身、サザエの相盛りです。
鯛がまた美味。サザエも抜群の歯ごたえでした。
我々はお陰様でいい歳になりますが、
流石に鯨は食べる風習はではありませんで・・・。
富士山の麓育ちということもあってか、
給食で頻繁に【ニジマスの竜田揚げ】は出たのですが、
今回は双方ともに、生まれて二度目ぐらいのクジラでした。
鯨が食べ物という認識は元来ありませんが、
”鯨を食うな”というクソ野郎共には、
そんなに嫌なら貴様ら人間でも喰ってろと言いたいですね。
衣を剥ぐと、真っ黒な血合いの肉が鯨らしいなぁという感じでした。
調理が巧みなのもあってか、さほど癖もなく唐揚げらしいお味でした。
そういえば地元のスーパーにはイルカ肉も売ってたなぁ。
魚も鯨も、命の重さになんら変わりはありませんので
ありがたく頂戴致しました。
続いてイカ。
富士山でも何故かイカを喰い、城ヶ島でもイカを喰う。
イカって美味しいですよね。
このイカも、甘辛いタレて絶妙にマッチして
プリプリと美味しゅう御座いました。
満腹になり、ライダー的テンションが下がったので
ここまで僕がCBRで先導してカッ飛んで来たのですが、
ここからは友人のRX-8に先導してもらいます。
腹一杯になると、どうしても動き難くなるので
カッ飛んで走る気にならなくなるんですよね。
次の目的地は、房総半島南側の山間部。
峠らしい峠の無い房総半島ではありますが、
山間の道は人通りも少なく、路面状態以外は快適です。
そこいらを50km近くスイスイと走り回りました。
途中で、友人のポータブルナビにトラブルがあった時にパシャリ。
いい感じの農村風景です。苔生すガードレールが雰囲気出てます。
出発時にダストシール際まで戻した、
フロントフォークのストロークセンサー位置が、
途中の快走路を物語ります。
ナビのトラブルはシガーアダプタのヒューズ部分が振動で外れただけ。
・・・その代わりか、ウチのナビが電源入らなくなりました(笑
ソフトウェア側のトラブルなのが読めたので、後ほどリセットで解決。
一休みがてら、次の目的地を選定します。
目的地は【道の駅 三芳村】に決まりました。
山道をまたスルスルっと走り程なく到着です。
房総南側を走った事のあるライダーならばお気づきでしょうか。
道の駅三芳村名物、【BINGOバーガー】です。
全体的な雰囲気がアメリカンそのものであり、
看板には”WARNING SUPER BIG SIZE”と書いてあります。
ひとまずトイレに寄った後、
ここで悪魔の契約をしてしまいました・・・
『僕が一番スゴいの頼んだら、君も食べるかい?』
という、先ほど丼をたらふく食べた後なのに
阿呆な提案をしてしまいました・・・。
友人は僕と違ってスリムなので、そこまで量を食べないのですが
僕のアホな提案に乗ってくれました。感謝感謝。
・・・カウンターに行き、注文をする時に
ちょっと尋常じゃないサイズのサンプルが目に入りましたが。
「スーパーBINGOバーガーで。」と口が勝手に。
数分後、僕の目に飛び込んできたのは
ずどーん。というか、どかーん。というか。
【スーパーBINGOバーガー】です。
サイズはそうですね・・・CBRのメーターより大きいです。
タンデムシートの70%ぐらいの面積がありますね。
そういえば、受けとるときにお店のかたが
「肉1枚でだいたい350gで・・・普通のステーキより大きいですよ」
なんて仰っていた気がするんですよね。
それが、Superになるとなんと2枚入っています。
友人のは普通サイズですが、それでも巨大。
僕と同じくRX-8のボンネットの上に置いて写真を撮っていました(笑
食べかけで恐縮ですが。置いた状態の腕時計より厚いです。
マクドのハンバーガーなどはそうなのですが、
ちょっと食べ過ぎると胃にもたれて気持ち悪くなります。
メンチカツなどは全般的に苦手だったりしますが、
ここのはふんわりとしていながらジューシーで。
それでいて、質が良いのか全くもってくどくありませんでした。
持ち上げるだけでずっしりと重いバーガーを瞬く間に完食。
友人のペースよりも早く食べ終わってしまいました(笑
些細な事ですが、オマケにチョコと飴が付いていたのも嬉しいですね。
適当に施設内を散策すると、カボチャコンテストが。
でっかいなぁ。
土産物屋で、じもとのおばさまが手作りしたという
胡桃クッキーをお土産に購入し、更に散策していると
観光案内の看板が目に入りました。
ざっと眺めると、どうやら近くに吊り橋があるらしいです。
千葉県に”綺麗な渓谷”は期待できない事は解っていますが
吊り橋と聞くと行ってみたくなるのはどうしてでしょうね。
これまた友人の先導で、
既に張り裂けそうなハラを抱えて、腹グリップしつつ走行。
暫くして到着しました。
山深い・・・?吊り橋手前の不動堂側駐車場です。
お参りをし、浄財を供したあとは徒歩1分程で吊り橋に到着。
ううむ、控えめでござるな?
ちょこっとした小振りな吊り橋がささやかに架かっていました。
見下ろすと、それなりに高さがあります。
高さに関しては吊り橋らしい感じですね。18mぐらいあるのかな。
奥の方に、これまたささやかな感じの滝が見えます。
【七つ滝】とありましたので、コレがそうかなぁ。
吊り橋を渡り、苔で滑る遊歩道をレーシングブーツで降ります。
【Zワンダー】と遊歩道途中の看板に書いてあります。
いったいどれが、”Zワンダー”だったのかは終ぞ解りませんでした。
途中にブランコみたいなものがありましたが・・・
”Zワンダー”にしては、うーん。そもそも”Zワンダー”ってなんだろ。
息も絶え絶えに、降りた遊歩道から駐車場まで登ります。
この時点で日は暮れかけていましたので、
大人しく帰宅することに致しました。
410号線経由で北上し、その後は内陸に進み高滝方面へ。
セブンイレブンで休憩がてら、先導を僕のCBRに入れ替えて快走します。
街灯ひとつない真っ暗な夜道が身上の房総内陸部ですが、
それなりのペースで気持ちよく帰れました。
夜から雨の予報だったのですが、
途中で渋滞に捕まらなければ濡れずに帰れるタイミング。
ちょっと遅れたので少し濡れたものの、無事に帰宅となりました。
・・・・と、普段であればここで話が終わるのですが。
【食い過ぎた秋】はコレだけでは終わりません。
日常的な光景ゆえに、写真は取りそびれましたが
友人を巻き込み、家人さえも巻き込んだ上で
帰宅後に友人のRX-8に乗せて頂いてファミレスへ。
サイゼリヤで、ムール貝の焼いたヤツと
1枚のピザ、シーフードグラタンを完食。
更に追い打ちで、自宅に帰った後は
帰りに寄ったセブンで買ったマカダミアチョコアイス。
友人が翌日の仕事に備えて帰宅した後は、
家にあって、当日かぎりの賞味期限であった
【まい泉】の豚カツサンドと豚カツ弁当を・・・・。
思い出しただけでハラが裂けそうです。
実は、バイクに乗っているときは極力食べないように・・・
ってあー。なにかしら食べている気がしますね。
ですが、食べるとテンションが下がるのは事実なので
ちゃんと走る(笑 時にはあまり食べないのはある気がします。
この先最低でも1年はこんなに食べることはないでしょうが、
ツーリング気分も手伝ってか、楽しい食事となりました。
普通のお方なら”体重”を気にするところでしょうが、
僕は既に十分にファットであります。
自分の基準が
【体が思い通りに動かなくなる前のウェイトまでOK】なので
標準体重なぞなんのその、楽しく生きております(笑
サモハン・キンポーぐらいまでは許容範囲ですね。
思い通りに動く以上は、バイク操作にも支障がありません。
さてさて、今回の山間カッ飛びツーリング。
総走行距離は200km程度と少な目ではありますが、
実に行程の70%は快走状態でしたので満足なツーリングでした。
御陰で今日はハングオフ筋が痛いですが、
楽しかった事の余韻、悪い気分はしませんね。