主にオートバイ。時々クルマ。
なんだかんだと永年のブログです。
風に向かう刻
月が好きです。
子供の頃、近所に ”明月堂” なる洋菓子屋がありました。
こども心に『これはウチには高すぎるお店だ』と理解しておりました。
正月明けにはここでどんどん焼きのお団子を販売するのですが、
近隣の裕福なお宅の子は、
お菓子屋さんの甘くておいしい団子を買ってもらっていましたっけ。
それでも、父が取ってきた枝に、
母と一緒につくった食紅で色をつけた団子をつけて焚き上げに向かったのは
私なりの大切な思い出だったり致します。
あれ?お月様を見ていたらふとそんな事を思い出しました。
メイゲツなんて紛らわしい名前をつけるからもうっ。
ところで仕事後。
3連休明けで週もど真ん中の木曜日。
電車を降り、エスカレーターに向かう人混みを避けるように反対側へ。
ホームから宵の空を見上げると。
そこには、中秋の名月そのままの印象のお月様が浮かんでいました。
そうとなれば 「俺の中の狼(読み:ウルフ)が疼くぜ・・・」 とばかりに
我が家の金魚さん達に餌をあげて返す刀でCBRの所へ。
可能な限り四輪と絡みたくないのと、
少々余所見運転をしても危険が無いという要件を満たすのは高速道路のみ。
自宅近くのICから、仕事の熱が残るYシャツで風を受けながら出発です。
高速道路限定でメットのスピーカー越しに曲を聴くのですが、
本線合流直後に I feel fine (BEATLES)が流れてきて気分は既に最高潮。
10km…20km……50kmを超えてあっという間に走りきり、
通年で明るい東京湾岸エリアから遠ざかるにつれて周囲は闇を帯びて来ます。
いくつかのトンネルを抜けたある瞬間、
山間から顔をのぞかせるお月様に魂を震わせながらもうひとっとび。
いつ見てもお月様は素敵です。
理屈上は太陽の光を映しているだけだというのに、
ここまで目に映る感触が違うものか。
古来、人々の心に様々な影響を与えてきたのも解ろうというものです。
『やっぱりバイクで来てよかったなあ。』
月明かりを全身に浴びながら、自販機の紅茶で一息。至福の時間です♪
のんびりすること暫く。
仕事の後に飛び出してきましたので、
そろそろお腹も空いていますし、やはり翌日の仕事の事も気になります。
お月様の光に諌められたのか、
行きとはまた違った穏やかな気持ちでゆったりと帰りました。
帰りがけ。
我ながらありきたりだと自嘲しつつも、
マクドに立ち寄りいつも通りの大量購入。
店員のお姉さんに手提げに入れて渡して頂くと、意気揚々と帰宅です。
買うたびにいつも思いますが、
マクドは見本と実物の見た目の差が大きいので(笑
箱を開けないほうが美味しそうです。開けたらあとは勢いで喰らうのみ。
話によると必ずしも”中秋”の名月が満月になるとは限らず、
次は8年後だとか。
社会人ゆえ仕事のことは頭の片隅にありますが、
心の向くままにオートバイで出かけて本当によかったなあ。
気温も程よく下がり、80℃でビシッと安定するCBRの水温計を見るにつけ、
どこまで走っても爽快そのもの。
まるで背中に翼がはえたような夢心地でございました♪
皆様も中秋の名月を楽しまれましたかヽ(´▽`)ノ?