主にオートバイ。時々クルマ。
なんだかんだと永年のブログです。
風に向かう刻
正しい工具と台湾と。~特殊工具紹介~ <CBR600RRカスタム13_補足>
いやー。土曜日ですね。
人間生きていてなにが楽しいかっていうと色々なことがありますけれど、
ひとつ確かに言えることは 素敵な人々 との巡りあわせというのがあります。
勿論老若男女によらず、ということではありますが今日はそんなお話からのスタートです( ̄ー ̄)。
いよいよやってきた土曜日。
私のスイフトスポーツはKeeperのダイヤモンドキーパーなる5年コースでコーティングを任せているのですが、
本日はその4~5年目のメンテに出しに以前からお世話になっている専門の店舗にお邪魔しました。
そこでガラスコート/レジンコートの2層掛けとなる関係で3時間ほど待つ間は近隣のベイシアで時間をつぶし、
山ほど買い物をした後にメンテが済んだビッカビカのスイフトスポーツを受け取り『土曜だしどこかに行くかな』と。
ちょうど生活の買い物ということもあり今回はたまたま母を乗せていたのですが、
当人の時間も問題ないとのことでその足で近くの 2りんかん へ久々にお邪魔しました。
ここの2りんかんは自宅最寄りのバイク用品店につき、
従来は私のロスマンズCBR1000RRやDS11の車検をお願いしていた店舗だったりもしますが、
今やそれらも手放してしまい2BLの現行CBR600RRの1台体制のため最近はお店への足が遠のいておりました。
なんだかんだいってもモノを見なくて買うようなものはネット通販で事足りてしまいますしね。
ただ今日の目的はそうではなく、この冬に着るためのウィンタージャケットを見たかったのです。
それで久々に2りんかんのジャケットコーナーに母も連れて(笑)お邪魔すると、
店員さんがすぐに気づいて声をかけてくださってジャケットやそのサイズ、機能などについて説明してくれました。
この店員さん、女性の方なのですがまあ・・・もの凄くできた人で。
このblogの読者様もどこかで接客業経験者でいらっしゃればご存知かと思いますが、
世の中本当にいろいろな人間がいるので接客はとてもとても大変な仕事ではあり、
ちゃんと聴いて判断をし、その客にあわせた提案もできて同時に業務上の諸々の調整までそつなくこなすことはとても難しいものです。
にもかかわらず、メタボで年々サイズアップし選択肢が消えてゆく私(笑) にも親身になって話を聞いてくださり、
隣にいた母の相手もして和やかに笑わせてくれたりと、なんというか本当に素敵なお人でしたね~。
ちらっと見えたネームプレートは若葉マークのようですがとてもそうは見えず。
大して高いものを買ったわけではない(サイズがあえばもっと高額なものも欲しかったが在庫ではサイズが許しませんでした^^;)私にも、
雑談も含め実に丁寧な接客を頂き大変恐縮でした。肝心のジャケットについては在庫はなく2りんかんPBのもので和光から店間移動いただくことに。
メタボなもんでサイズが合わずお手数をおかけしそこも申し訳ない・・・が、欲しいものを買えて満足でした。
そうそう。この店員さんは伺うとCBRもNSRもお好きだとのことで、
そのあたりの細かいおっさんの昔話にさえ嫌な顔ひとつせず応じてくれとても嬉しかったです(笑)
そんなこんなで、お値段以上の楽しい買い物ができてとても感謝しております。ありがとう2りんかん!ありがとう店員さん♪また何か買いに行かねば。
よくツーリングなどの旅先でもこういう人間同士の素敵なふれあいがありますが、
今時分のドライなデジタル社会にあっても、やはり人間同士のやりとりっていうのが一番ありがたく嬉しいものですよね。
さてさて。そんなオートバイ的いい休日(当人は四輪で移動しやがってますが)なので調子にのって今日は一筆参りましょう。
と申しますのも、先般紹介しました ”自作スイングアームロックナット専用工具” について、
その後ひとつ進展がありましたのでUpdateいたします。
まずは以前紹介した自作の27mmソケットを改造した 【スイングアームピボットロックナット専用工具】がこちら。
使い方はこんな感じ。
スイングアームの軸の位置を調整する機構のロックナットを脱着するものです。
従来のCBR1000RR(SC57)の整備の際も同様のものでひとまず事足りてはいたものの、
本来のより厳密な調整のためにはそれではあまりよろしくない、という事は申し上げた通りです。
そんなわけで『アメリカなら買えるけどめんどくさいなあ』とネットの海を彷徨っていたところ、
まさかのそれっぽい商品がHIT!生産国は日本にも近いオートバイ大国である台湾にそれはありました。
ここで参考画像。私が当地を訪れた際の写真などを披露。
大型バイクこそあまり目にしませんが、スクーターを主に人々の足としてのバイクの比率はもの凄かったことを覚えています。
そうそう。こんなとこにも遊びにゆきましたっけ。
台湾は本当によい所でした( ̄ー ̄)♪
この時は65度の高粱酒をラッパ飲みしたあとだった気がするので(笑)だいぶ酔った状態でカタコトの英語を駆使しておりましたが、
それでも当地の人々があたたかく応じてくださったのはとてもありがたいことでした。
そんなオートバイ大国台湾。
台湾に限らず東南アジア近辺はオートバイ文化華やかかりしエリアではありますが、
(余談ですが私の現行2BL CBR0600RRが発売されたのもアジア圏のレースシーンのお蔭です)
あるところにはあるもので、純正では買えなくなっている特殊工具もサードパーティから販売されているのを見つけました。
こやつ。製造はTAIWAN。
そしてまさかの国内でも取り扱いがあり、KOSHIHARAさんなる輸入業者さんが販売されているようです。
このコシハラさん福岡の会社で、よくYutubeのvlogなどで拝見するあの志賀島からも近い業者さんのようです。
(探せばamazonにもShopとして出されています)
買ったものは【 スイングアームツール For Honda 】。
これ・・・どこのサイトも説明不足過ぎて正直買うまでは適切か不適なのか半信半疑でしたがとりあえず開けてみましょう。
”ロックナットレンチ” と ”ピボットボルトの6角レンチ”がセット。
それぞれアーム部に1/2inchのレンチ穴付きのロックナットレンチと、14mm/17mmが両端の6角レンチとなっています。
ロックナットレンチ部について前述の自作工具と比べてみましょう。
現物合わせで作った私の工具とどうやら寸法的には同一のようです。
では実際に使う形で各々の工具をあててみましょう。
この専用工具、御覧の通り ”真ん中に大きな穴があいている” のが最大のポイントとなりますが、
これがどういうことかというと。
”ロックナット”を保持しながら、”ピボットボルトを同時に保持できる”ことにあります。
これにより供回りをおこすことなく、適正な位置で固定したままボルト/ナットを適正トルクで管理できるようになります。
ピボットボルト側の穴についても14mmのためこのツールで問題なく対応が出来ます。
うーむ。たったこれだけのことなのですが、今まで通常のソケット流用の自作工具ではできなかったことなのです。
溶接ができればこの手の工具作成も難しくないでしょうがうちは電源がなあ・・・専用工具のメーカーさんに感謝ですね♪
これでいつか来るスイングアーム周りの分解整備にも準備はばっちり。
そうそう。ついでにこちらも購入してみました。
【 ステアリングステムナットツール 】
これも台湾製。前回は「生田あたりのショップで昔買ったいい感じのフックレンチがあるから・・・」なんて申しましたが、
トルク管理のための計算と力の掛け方が些かめんどくさい部分はありましたので『あればいいな』ぐらいの意識はありました。
形状についてはこんな感じ。
これも大きな筒状の構造に爪が四箇所出ており、それでステアリングステムのロックナットにかかる形ですね。
今現在私のCBR600RRでばらす必要はないので実車に当ててはいませんが、
以前乗っていたCBR1000RRやNSR250Rのステアリング回りのベアリング交換をした際の画像ではこんな場所が対象となります。
ステアリングステムの三つ又の軸が”この形”ゆえにこの筒状の長いソケットが必要となるわけです。
画像の2段構造のうち、上段のロックナットと下段のアジャストナットを締め付ける際に使うものですね。
この工具も1/2inchの穴がありますので手持ちのトルクレンチで扱うことができて非常にラクになりそうです。
最後に余談。
なんでステアリングステム回りのベアリング交換が必要になるかと申しますと。
どのバイクも概ね似たような構造なのですが、
操舵にあたりステアリングステムの上部と下部に各々大きなベアリングが入っていて、
それらのベアリングの玉が対応するベアリングレースに長期的に”点”で負荷をかけることで窪み、スムーズな回転を妨げるようになります。
常に車体の荷重や地面からの反力を受ける箇所ゆえに当然のことではありますが、
こうなるとハンドルを切ると「カコッ」とした違和感や異音が出ますし、車体がバンクする際のセルフステアの邪魔になるという寸法です。
オートバイに限らずメカものの可動部分はこの手の箇所が都度存在していますので、
適切なメンテを適切なタイミングで行うためには、やはり適切な工具が必要ということですね。
とはいえ・・・まあいうまでもなく、自分でやらんでもプロにお金を払って依頼するのが一番ですしオススメなのですが。
私のような単に色々なことに興味があるタイプや、誰かに頼むのすらめんどくさがりの人にはこういう工具もあるという紹介でした♪
これから冬が深まるにつけ全国的には気候的にお乗りになれない地域もあるかと存じますが、
ぜひ素敵なオートバイ整備ライフをお過ごしくださいませ( ̄ー ̄)♪
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