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好きな動画

 バイクに乗っていると、
時々自分のライディングスタイルに違和感を覚えたり、
乗り方が解らなくなったりと妙な感覚を覚えたりするものですよね。
 原因は実に様々で、
体調に拠るものだったり、乗らない期間の所為だったり、精神的なものだったり。
 
 簡単に転んだり、一気にもの凄いスピードまで達したりする
走っている間中、ずっと気の抜ける事のない乗り物だけに
そういう違和感はとても気持ち悪いものです。
 
 身近に同じようなレベルのツーリング仲間や
安心して規範とできるような信頼できる上手なライダーが居れば、
一緒に走ってもらうのが一番なのかもしれませんが・・・
気ままなソロライダーを自認する身としては、
なかなかそういう機会もありませんで。
 
 
 そんなとき、『間違いなく上手いライダー』の走りを
後ろから追いかけたような姿を目にすることによって
とても参考になったりするのが、現代のネット社会の良いところですね。
というわけで、何年か前からお気に入りに登録してある動画を紹介です。


 【 Freddy Spencer on a Honda VFR V-tec 】

 タイトルの通り、
フレディ・スペンサーがVFR800の2型(VTECモデル)でサーキットを走る動画ですが
この映像のインパクトはかなりスゴイものがあります。
 
 このVFR800は、少しだけスポーツ寄りに設計された純然たるツアラーです。
車重が260kgを超え、スポーツ車というにはあまりに貧相な足回りを搭載し
あまつさえ”前後連動ブレーキ”などといういらない装置まで付いていますが
そんなバイクでも、スペンサーの方法論の前には全く問題ないのだという事ですよね。
 私自身、フレディスペンサーの操るCB1300SFのリアシートで
”CB1300+タンデム”という構成が信じられないような動きを体験しましたので
この動きの理由は、朧気ながらも理解できる気がします。

 動画中、VFR800のテールランプが常に映っていますが
スペンサーのブレーキ操作のタイミングが
ここまでハッキリ判る動画も大変貴重なものだと思います。
粗い映像ではありますが、通じてリアブレーキの操作が行われていないのも特徴ですね。
彼自身の発言からも、これは”連動ブレーキ装備だから”ではないものです。
 
 各々のスタイルに合ったものを選別する必要はありますが、
このような動画を目にすると、自分が何に悩み、
何が足りないのかが少しでも解るというもので、とても楽しいものですね。
 
 
 
 余談ですが、別のお気に入り動画もオマケに。

<param value="https://www.youtube.com/v/OAMm0GMghN8?fs=1&amp;hl=ja_JP" name="movie" /><param value="true" name="allowFullScreen" /><param value="always" name="allowscriptaccess" />
【 Freddy Spencer Vs Street Bike Vs Street Car 】
 
 この動画、GP500マシンの夢がぎっしり詰まっていて大好きですヽ(´ー`)ノ

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あめりかんどりーむ

 1950~70年代のアメリカ、カッコいいですよね!
実にアメリカらしい文化が成熟を極めた時代だった気がします。
(※日本人的なイメージで。海外から見るゲイシャハラキリと同じ程度です)
 戦争に負けた日本が文化的に支配を受け、
外国文化との融合を図りながら高度経済成長を遂げた時代も
ある意味この時期のアメリカ的だったのではないかとも感じます。

 
 この私のチープな”アメリカ文化感”の多くを支配しているのが
恐らく中学生の頃上野の映画館で観た、
【 Back to the future part3 】と、それに連なる1・2ではないかと思います。
この映画自体は、もはやなにを語る事もない程に有名であり
どなたも必ず一度は御覧になった事がおありではないかと存じますが、
 1~3へと続く中で、
 
1985年の”現代”→1955年の華やかなアメリカ→2015年の未来→1855年の西部開拓時代
 
とシーンが転じてゆきますが、
映画館の思い出も手伝ってか、その中でもとりわけ記憶に残るのが先述のPart3でした。
Part3の冒頭、マーティが1885年に飛ばされたドクを助ける為に向かったのが
これまたアメリカの車文化のある面を象徴する【ドライブインシアター】でした。
 
 
 このドライブインシアター、
文字通り”車で行って、車内から映画を観る”というスタイルですが
(閉鎖的な箱状の車ではなく、オープンなアメリカンがよく似合います)
ご存知の通り、私は車を使わない人間なので観に行くという発想がありませんでした。
オートバイでも利用は不可能ではないものの、
乗っている姿は、椅子に座る車と違って物理的に映画を観るような状態はなく、
そもそも上映時の音声の転送はFMラジオで行われるというのですから現実的ではありません。

 それでも、季節が秋に近づくにつれて
なにやら無性にドライブインシアターを利用してみたくなりまして、
ネットで日本でのドライブインシアターの存在を調べると・・・。
なんと
【ほぼ全ての施設が営業を終えており、残存しているのは神奈川の大磯に1件だけ】
ということがわかりました。
ふむふむとそのドライブインシアターのサイトを確認してゆきます。

■ DRIVE IN THEATER OISO  http://kurumadeeiga.com/

 ・・・なんと!
最後の砦たるこの劇場も”2010/10/11”をもって閉館だそう。

 実際の所は、本国アメリカでもシネコンの隆盛と共に衰退著しいようですが
日本も他聞に漏れず悲惨な状態で実に残念であります。
確かに、日本文化に合うスタイルではないとは思いますが・・・。

 そこで、『閉館前に是非一度行きたいな~』などと思い
上映されている映画を確認すると、”おっぱいバレー”だそうで。
流石にそんなのをドライブインシアターの雰囲気で観たいとも思えませんし、
この映画自体にそもそも興味がないのでなんともかんとも。
 これがもし、BEATLESのYellow submarineやHelp!あたりだったのならば
FMラジヲを携えて、CBR1000RRで宵の車列に紛れ込むのも吝かでは無かったのですが。
 
 
 
 でも、ここで『はー、しかたないなー』で済まないのが悪い癖でして。
こんなモノを購入してみました。

01_projector

 【 iida Mobile pico projector 】というものです。
本来は、auのコンセプトデザイン携帯電話のオプション扱いのものであり
発売されたのは2009年の4月頃です。
2009年当時にその存在を知り、かなり心ときめいたのですが
価格が【 39,600円 】で、販売数は【 限定3000台 】。
『流石にこりゃ買えないなぁ・・・』などとその時は諦めていました。
 
 
 それでは中身を見てみましょう。

02_pico

 先日、何故か一生吸わないクセに買ったタバコとの比較。
右に置いてあるものがプロジェクターです。
名前の”Pico”の通り、タバコの箱よりも小さいかなりのコンパクトサイズです。
 
 少し細かい話になりますが、
2010年9月現在、量産化されたLED光源タイプのプロジェクタモジュールの普及で
様々なタイプの小型プロジェクタが登場してきていますが、
敢えてこの商品に拘った理由が明確にあったりします。
それは”DLP”タイプであるということ。
 最近の、本当に小さいタイプのモバイルプロジェクタの多くが
”LCOS”デバイスを使用していますが、
2万円程度で入手できるUSB接続のLCOSプロジェクタよりも基本性能が高く
投影時の解像度とはイコールでないものの、入力解像度はSVGAまで許容されています。
更に、コントラスト比も低価格LCOS機が100:1程度のものが多い中、
この商品の場合は1000:1と優れています。
 LED光源が5ルーメンと極端に低い代わりに、
バッテリでの駆動時間も2時間10分と長めに取られているの魅力ですね。
 
 
 細かい話はここまでにして、設置してみることにします。

03_base

 部屋の荷物方面の写真で、散らかっていて恐縮ですが・・・。

 小学生の頃、斡旋販売で購入した天体望遠鏡セットの三脚に
タイラップと滑り止めマットで適当に据え付けた簡易映写機と
入力する映像を作り出す為の、NVIDIA ION搭載ノートPCです。
PCならではの幅広いソースに対応する柔軟性を狙ったのと、
RCAで入力するよりは安定した画質が得られるのがメリットです。
 
 

04_screen_2

 投影する為のスクリーンは、
適当に手配して入手した安物の50インチホワイトスクリーンです。
プロジェクタの仕様としては、
製品の仕様上は63インチまでの投影能力があるとされていますが、
部屋の物理的な投影距離と、光源の能力との兼ね合いも考えると、
50インチ程度が実用限度だと想定したのもあります。
 
 
  
 ではいよいよ投影テストです。

05_cinema

 映像は、CBR1000RR(SC57後期型)のプロモーションムービーより。
場所はオーストラリアのフィリップアイランドかな?
完全に暗い部屋で、コンデジを使っての撮影ゆえに写りはそれなりですが
肉眼で観るイメージはこれに近いものがあります。
正直、過度の期待はしていなかったのですが、思いの外良い映りでした。
 
 

06_svga_2

 投影時はハーフVGAに情報が削られますが、
入力がSVGAまで扱えるので、PCのモニタとしても多少の機能はします。
 
 

07_roll

 スクリーンは、未使用時にはこのように巻き取っておけます。
 
 
 
 大体の使用感としては以上の通りですが、
ここで本来の目的【 ドライブインシアター 】を忘れるわけにはゆきませんね。

 では、客観的に状況をシミュレートしてゆきますと・・・

a.CBR1000RRにサイドバッグを取り付け、充電済のノートPCとプロジェクタを放り込む
b.シート上には、スクリーン乃至はそれに類するものをくくりつける
c.自宅から数十㎞走り、人気の無い山道などで樹木や崖にスクリーンを設置
d.CBRのスクリーンあたりにクリップ的なものでプロジェクタを固定
e.タンクの上にノートPCを広げ、LCDのバックライトをオフにして映像を再生

 然る後・・・
A.通行人及び、近隣の住民に通報される
B.或いは、獣や昆虫と遭遇。映像どころではなくなる

 どうもこういう顛末が、なんとなく想像されます。
 
 
 日本って住み難い世の中ですよね~(笑
結局自宅の敷地内ぐらいでしか、堂々と映像の視聴は出来ない気もしますが
猫の額以下の広さを誇る我が家では、庭といっても程度が知れています。
近所の皆様の目もありますし・・・やっぱり部屋用かしらん。
 
 ともあれ、モバイルプロジェクタは面白いデバイスですよ!
据え置きの画質と引き換えに極端な短寿命の液晶プロジェクタでは
家庭で使うには如何せん勿体ない気もしますが、
構造も簡素で壊れる要素の少ない今回の装置は、いい相棒になってくれそうです。

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いててててっ

 いてててっ!!
脈動にあわせてジンジンと左手の中指が痛いです。
ツメが7mmぐらい剥がれたんです・・・。

 当初、『写真撮ってblogにでも・・・』などという
実に病的な発想も頭を過ぎったのですが、
そんな血だまりになったツメ際なんて、誰も見たくないですよね(笑
 
 
 
 それというのも、充電が終わったバッテリをカブに取り付けまして。
財布やら携帯やら、ライディンググローブやらってのを
ビジネスバッグ(八王子時代の同僚からプレゼントしていただいた宝物です)に
放り込んでからカブの荷台にくくりつけてテスト走行に向かいました。

 家から100mほどの街道の歩道で停車し、
グローブを装着しようとバッグから取り出そうとゴソゴソやっていると
何故か入れたはずのグローブが見あたりません。
ちょっぴり凹んでバッグを再度縛り付けていると・・・。
 歩道の傾斜にあわせてセンタースタンドをかけておいたのが災いしまして
そのままグラリとカブが車道側に倒れてゆきました。

 慌てて、普段ならすぐ掴めるはずの荷台に手を伸ばすと
こんな時に限ってビジネスバッグがそこに鎮座ましましているわけで。
左手中指のツメは、ビジネスバッグの縫い目に引っ掛かって
80kgからの車重が一点に集まってしまいました。
「ぐにゅっ」という嫌な感触の一瞬後、指を見ると変色したツメが・・・。
そして吹き出すフレッシュなブラッドが!!(表現を可能な限りボカしました)
いてててててっ;;;。
 
 
 というわけで、皆様もライディンググローブは大切にネ。
グローブを忘れていなければこんな不幸な事故は無かったかもしれません(汗
バイクを倒す事自体が、自分的にはとても珍しいことではありますが
カブは意外とと不安定だったりしますので気を付けないといけませんね。

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こん不心得者がっ

 世の中は、この金曜・土曜とB級グルメで盛り上がっていたようですね。
静岡県富士宮市育ちの身としては、富士宮焼きそばはごく身近な存在でしたが
B-1グランプリ殿堂入りとか聞かされてしまうと、なんとも不思議な感じです。
 
 そういえば、先日読んだ某Kawasaki系バイクカスタム屋さんのblogで
富士宮焼きそばツーリングに行ったとても楽しそうな記事がありました。
彼らが訪れたのは、今は亡き”長崎屋”の裏にある”虹屋”というお店ですが
曰く、”とても有名なお店”なのだそうです。
 地元民としては、”虹屋”というお店自体が
大中里のフジマキストアーの向かいにあった”ねこざ屋”の1コーナーでしかなく
当初は昭和初期の面影をそのまま残したような駄菓子屋のイメージでした。
ほどなく駄菓子屋のお婆さんの姿を見なくなり、残った”虹屋コーナー”は
あくまで”子供にも手が出る価格のチープなハンバーガー屋”でした。
マクドとは違う路線でコストダウンが徹底された面白い食べ物でしたよ(笑

 話をB-1に戻しますと、2008年のグランプリで殿堂入りしているという
”厚木シロコロホルモン”が有名です。
実は、我が家の裏手にあるローカル肉屋にそれらしいお品書きがありまして・・・
【 厚木”シコロコ”ホルモン 】って書いてあるんですよね・・・。
このお店は何を畏れているのか、或いは何かと闘っているのか。
なにやら不安で手が出せません。
 
 
 
 そんな、B級ネタから始まった本日の記事は
『バイク乗りとして自分はB級・・・否、カテゴリーFだな・・・』と
少し反省する出来事があったからなのです。

 先に言い訳をさせて頂くと、
ここ1ヶ月ほどあんまりバイクに乗れていない状況だったりしました。
それというのも、ギックリなのかヘルニアなのか、
明らかに最近の運動不足で衰えた肉体が、腰痛という形で悲鳴を上げまして
2箇所程続いて激しく傷めた状態だったのです。
日本男児らしく『気合いが足りないんだ!』などと己を誤魔化すも、
悪化させても今後に響く方が賢くないと、
守りに入りオートバイを控えめにしていました。実に情けない話です(苦笑

 そんな腰痛も少し落ち着いてきた所で
先日より気になっていた、67,000km以上走っているカブの状態を確認することに。
1ヶ月少々前の段階で、
クラッチ回りの組み替えと消耗品交換を行った事を記述しましたが、
それでも速度が上がると妙な感触と異音がありました。

 エンジンの圧縮抜けも気にはなっていたものの
明らかに外部に露出しているパーツの異音らしい感触だったので
『ベアリングか、あるいは駆動系か…』などと予想したまま件の腰痛に。
それが漸く今日になって確認出来るようになったというわけです。
 
 

01_fullcoverd

 まずはカブの駆動系を目視確認。
・・・と行きたい所ですが、御覧のように完全にカバーで覆われていて見えません。

02_toounder

 一応確認用の小窓があるものの、
見るからに”本来あるべき場所”にチェーンが通っていませんね。
(ケース下部まで下がっています)  
 
 
 ここでまた一つ私のミスなのですが、
実は1000km程前の段階で、某バイク用品店でリアタイヤを新品交換しています。
”工賃に入っていない”といえばそれまでなのですが、
私のイメージの中で、自分が作業をする前提で考えると、
タイヤ交換をしたら、チェーンアジャスタなどを適正位置に設定するのは
どこか当然だと思いこんでいたのですが、どうやらそうではなかったようで。
 お店のミスなのか故意なのかは不明ですが、
他人の作業に対してしっかり確認しない自分に呆れるばかりです。
 
 とりあえずちゃちゃっと、
フライホイール&スプロケカバーとチェーンカバーを外し状態の確認です。
 
 それでは実にありえない画像を以下に。
 

03_tooloose

 実にだらけきっていますね~!
 
 カブのチェーン振れ幅は、10mm~20mmという指定なのですが・・・

04_under
 下端。
 

05_upper
 上端。
  
  
 (#゜Д゜)<振れ幅20mmってレベルじゃねーぞ!
いくら普段見えないからといって、ここまで放置する事はバイク乗り的にありえません。
それにしても恐るべしカブ。こんな状態でも走っちゃうんですよね。

 まずはチェーンを清掃してからチェーンルブを吹いた後に、
リアアクスルのボルトを緩め、チェーンを引きながら
ドライブスプロケットやドリブンスプロケット、チェーンの状態を見ていくと・・・
 ドライブスプロケットはまだ交換時期には至らないものの、
チェーンの伸びはチェーン引き一杯まで伸びて交換時期目前であり、
ドリブンスプロケットは歯が尖り、これまた交換時期目前の状態でした。

06_splocket

 状態は大体こんな感じ。
ドライブ・ドリブンスプロケットとチェーンはセットで交換しますが
当然作業は自分でやるとして、全部セットで8,000円ぐらいでしょうか。
あと2,000km以内には行わないと限度が来そうな感じです。
 
 
 ともあれ、現状で一番良い状態まで調整してテスト走行です。
ここで、ニュートラルインジケータの点灯具合からバッテリの弱りを感じましたが、
ガソリンスタンドまで走ってから充電状態を確認することにしました。
CBRなどとは違い、カブはコンピューターバイクではないので、
エンジン回転が低い時の灯火類しか不具合が出ませんので様子見です。
 
 自宅から20kmほどのガソリンスタンドまで進み
クラッチや駆動系に問題がない事を確認出来ました。

 それにしても相変わらず4輪には何度も殺されかけます。
CBRですとそこまで顕著ではないものの、カブで走ると命の危険がすぐそこに。
車は原付や自転車、歩行者という存在を舐めているんでしょうね。
『イモみてーな箱に乗った位でいきがってんじゃねーよ!』とは思うものの
巻き込まれたら殺されるのはこちらですから自衛運転に徹します。

・道路の構造上、”侵入すると危険な場所”に設けられたゼブラゾーンに乗り上げ
 目の前の横断歩道を横切る自転車の隙間を、少しでも早く抜けようとするミニバン。
 (ミニバンには、他人の危険を意識せず我先にという性格のドライバーが多いです)
 本来通るべきではない場所を通過しているので、
 このドン箱車の所為で、前方の視界は遮られて横断者の視認が遅れます。
 勿論、予測して走っていたので歩道の2m前で私は停止しましたが・・・
 車はゼブラゾーンに乗り上げたまま私の横に並列で停まっていました。
 
・停止して待っている間は一切ウィンカーを出さず、
 常に走り出した瞬間になってウィンカーを出す箱っぽい軽自動車。
 このバカは何を守っているんでしょうか。
 ”法律で決まっているから一応出している?”
 ”テメェの安物カーの、たかが数百円のウィンカーバルブをケチってる?” 
 本当にどんだけ阿呆なのかと。ウィンカーは他者に今後の挙動を知らせる為のものです。
 早く出して当然、自分の意志を気づいてもらう為に車の外についています。
 
 ・・・等々。
本当に呆れることしきりです。こういうのに殺されたら浮かばれませんね。
何度もそんな不条理にイライラしながら、とりあえずガソリンスタンドに到着。
ガスを入れる前にクレジットカードのお誘いに来た、
”口はよく動くが、目が一切笑っていない”勧誘のおばちゃんにも呆れつつ
(そんな勧誘で他人の心が動くはずありませんよね。)
    
 色々ありますが、
とりあえずガソリンは入ったので帰りは更に一層の注意をしながら走ります。

07_bamboo

 途中、いい感じの山道があったので停まって思考を落ち着けたりしつつ。
下りのS字が続くコーナーで負荷をかけて車体の挙動を確かめながら、
夕暮れ時の車の動きに気を付けながらの帰宅となりました。
 
 
 1ヶ月近い放置によって弱った、不安に思っていたバッテリーは
1時間そこそこの走行で充電されるわけもありませんので目下充電中です。

08_charge

 手前の小さいのがカブ。後ろの大きいのがCBR1000RR。
 
 
 朝夕は秋らしい空気が通り抜けるものの
日中の整備はやっぱり汗だくになってしまいますね。
どうやら本日も30℃を超えていたようですが、いつまで続くのやら。

 それにしても、「我ながらよくもここまで放置したり」と
とても酷い状態のチェーン・スプロケ回りでした。
見えない所にもしっかり気を配らないといけませんね。(自戒)

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ジャガイモ鉄砲的な。

 大気圧、と一言に申し上げましても
我々の存在する空間では様々な影響が出ているものですよね。
皆様も小中学校の理科の時間で習ったご記憶がおありかと存じますが、
気体というのはなかなかに面白い振る舞いをするものです。
 懐かしい手品で、お湯を沸かした薬缶の水蒸気を満たした牛乳瓶を
温度が下がる前にゆで卵で塞ぐと、
暫くして「スポッ」と中に卵が入るものがありますが、これも大気圧ですね。
  
   
  
 我々、多くのオートバイ乗りが常にお世話になっている
操舵と路面追従を担う一般的なテレスコピック式フロントフォークは
常に高い物理的な負荷が掛かっている部品だったりします。
 そのフロントフォークのメンテナンスといえば
OHに代表される、摺動部の部品交換やダンパーオイルの交換が想像されますが
意外と見落とされがちなのが、中に入っている”空気”の扱いです。

 構造上完全なる気密ではないものの、
正常時にはオイルが漏れないというだけでも、その密閉度合いは容易に想像できますが
 そんな密閉された空間で、金属製の筒が常に容積を激しく変化させながら、
オイルとスライドするパーツを動かしつづける空間にあっては
当然、内部の空気も激しく圧縮と膨張を繰り返す事になります。

 構造は若干違いますが、
リアサスペンションのリザーバタンクに対する加圧具合によって
サスペンションの特性が変わることも、内部エアの圧力の影響が解ります。
(リアサスの場合は作動油の安定と減圧発泡の防止もありますが…)
 
 例えば気温の上がる夏場。内部に充填された空気は、
路面やブレーキからの力で激しい圧縮を受け、
外部の気温の高さもあいまって、体積はより膨張し圧力があがってゆきます。
その状態で加圧されたエアの一部が外部に漏れだすとすると、
作動が落ち着き冷えた状態では、内部の気体密度は下がることになります。
完全に静止したあとは、今度は徐々に負圧状態に向かってゆきます。 
 
 勿論、常に変化を続ける環境ゆえに気にしたらキリがない部分もありますが
大きく周囲の環境が変わる節目には、外界の大気圧と同調させる事によって
より確実な作動性が得られるようになります。

 古い設計のバイクや、負荷の低い自転車、
キャビテーションが問題になる為に分離加圧を採用しているオフ車とは違い、
スーパースポーツバイクのように高荷重が比較的穏やかにかかる部分に利用される
現代の【 カートリッジダンパー式フロントフォーク 】は
基本的に加圧されたエアバネありきの設計ではありませんので
(作動時の荷重で掛かる分の圧力を見越してあるだけとも言えますが)
フォーク内の容積が最大の時に合わせた大気圧との同調が必要になります。 
 
 ・・・と、理科レベルの思考実験はここまでと致しまして。
 
  
   
 実際に行う事は実に簡単な作業ですので、ササッとやってしまいましょう。
敢えてこのタイミングなのは、『秋になったら』などと考えていたからです。
午前の早い段階ならば、涼しく心地よい秋の風も吹いており湿度も低かったので
丁度良いタイミングだと考えての作業です。
 
 
 まずは、フロントフェンダーの上に傷防止の適当な布を敷きます。
 

01_standset

 左からにょきっと出てる黒いものが、フロントスタンドです。
御覧のように、RC211Vと同じ著しいスラントノーズデザインのCBRは
フロントフェンダーとアッパーカウルの隙間が狭いので
無造作にスタンドを差し込むとガリガリに傷ついてしまいます。
 
 

02_up

 よいしょと持ち上げると、これぐらい隙間が出来ます。
この状態で、フロントフォークは全て伸びた状態です。
少し考えればまずやらないでしょうが、
フロントに掛かる荷重を0にして行わないと大変な事になります(笑

 余談ですが、私の使っているフロントスタンドはJ-TRIP製です。
このスタンドは品質もよく気に入っているのですが・・・。
CBR1000RR(SC57)で使う場合は、
リフト時に力の掛かる力点と作用点の角度が狭く、結構な力が要ります。
 
 

03_socket

 トップブリッジのクランプボルトを緩め、
手持ちの32mmのソケットでキャップボルトを緩めてゆきます。
ブレーキレバー部分のタイラップは、フロントタイヤの回転防止用です。
 

04_loosen

 緩める程度はこれでも充分。
気密を受け持つOリングがパイプ上端から上に出れば完全にエアは抜けます。
 
 

05_tireup

 エア抜きは上記の状態で充分ですが、
キャップボルトの周辺とOリングの状態を確認したかったので、
タイヤごと左右のフォークインナーチューブを持ち上げます。
ブレーキでタイヤをロックしているので、空転はしません。
このパンタジャッキ、安かったのでイキオイで買ったのですがまず使いません。
3年ぐらい前に買って、これで2度目かなというぐらいの頻度。
足が絶望的に悪いので、どこかに固定しないと使い物にならないのです。
 
 

06_bolt

 キャップボルトもOリングも問題ないようです。
 

07_grease

 Oリングにシリコングリスを薄く塗って組み付けます。
はみ出したグリスは締めてからふき取ります。 
 
 
 以上、たったこれだけの事ですが、
実際に乗ってみるとフロントフォークの作動性は大きく変わります。
どんなバイクでも内部の圧力変化からは逃れられないものなので
皆様がお乗りのオートバイでもなさってみると変化が楽しいかもしれませんね。
直接事故に繋がるような問題ではありませんが、
折角の高性能フォークですから、本来の作動をさせてみたいものです。
 
 
 
 それにしても、先日買ったワゴン&工具用チェストがいい感じです。
工具の取り出し易さもさることながら、
今までは近くの部屋や、足下、バイクのシートの上などに置いていた工具が
”立ったままひょいと手を伸ばせば取れる位置”にあるというのはとてもラクですね。

08_chest

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