ふぁ~むずの一歩 ~ 見えないものが見えてくる♪

Runブログ。最近トレラン始めました。練習嫌いのおっさんがもがく日々を綴ります。

【レースレポ】Kyoto Great Round 130km(その1) 100km超のレースに初チャレンジ

2024-01-13 17:02:36 | トレラン
いつも見に来てくれてありがとうございます。

年の瀬の12/29、30に参加した『Kyoto Great Round』のレースレポです。


主催者の思いに触れられる大会

この大会の主催はトレイルフェストランニングカンパニーで、代表は田口穣さん。通称タグゾーさん。
トレイルランナーであり、トレランショップの経営などもされている方で、
以前NHKグレートレースで、400kmを越えるイギリスの大会の様子が放送されていたなかで、
日本からの参加者として取り上げられていたのを覚えています。
今回参加するにあたり情報を収集していたんですが、主に関西方面で精力的に大会やイベントなどを開催されているようで、
また、単に大会の開催だけでなく、YouTubeや、VOICYというラジオで有用な情報をたくさん提供してくれていました。
トレイルランナーのことを考えてくれている方なんだと認識。尊敬ものです。

トレランの大会って、レジェンド達が開催してくれることが多く、その人たちの思いが見えるからいいですね。



ノンマーキングって大丈夫?

大会の特徴というか、他のトレラン大会との違いは2つ。
1つは、ノンマーキングであること。
もう1つは、厳冬期に行われること。

まずノンマーキングだけど、これまで出場した大会では丁寧にマーキングされており、
かつ間違いやすいところや危険な箇所にスタッフを配置して誘導してくれていたので、
地図を見ることなくマーキングだけを頼りにゴールまでたどり着けましたが、
今回はマーキングがなく、誘導員もいないという。走り出すまでは怖さしかありませんでした。

でも、実際走った感想としては、なんとかなるもんですね。
GPSウォッチのナビゲーション機能や、ヤマレコ(地図アプリ)でコースを確認しながら進むことが出来ました。
あと、街中などの舗装路部分は、事前にGoogleマップのストリートビューで曲がり角を予習していたのもおおいに役立ちました。
それでも迷うことろが何か所かあり、選手同士で「こっちですかねー」「あっ、違ってました」とか言いながら解決。
とは言え、10回くらいはコースロスト(道間違え)しちゃいました。
でもヤマレコ君がすぐに警告してくれたので、大きくロストすることはなかったです。
あっ、でも1回大きくロストしました。ほぼ平行している2股を間違っている方へ進んでしまい、
平行しているもんだからなかなか警告されず、700mくらいロストしていました。

ちなみに遭難対策はとられており、IBUKI GPSという位置情報を送信する端末の装着が義務付けられています(大会側から配布される)。
これにより、どの選手がどの位置にいるのか、コースを外れていないか、ということをリアルタイムに把握でき、
例えば、30分以上同じ場所にとどまっている選手がいたというような異変を検出した場合は捜索に向かうとのこと。
参加者としても安心です。

今まで参加した大会が過保護だったことを思い知らされました。
マーキング作業や、コース誘導の労力ってすごい大変で、すごく有難いことだと思うけど、
もし人手不足で困っているという主催者には、「マーキング、なくても大丈夫ですよ!」と言いたい。そんな気持ちになりました。


厳冬期に行われることについてですが、
今回は天気が良く、前回のように雪が積もっている状況ではなかったですが、それでも夜の冷え込みは厳しかったです。
それも備えがあれば大丈夫でした。フリースや、厚手の手袋に、ネックウォーマー、ニット帽を着込むと熱いくらいでした。
今回は動けていたので問題なかったですが、もし遭難やケガで動けなくなった場合はどうでしょうね。
残りの装備として、レインウェアとエマージェンシーシート(いずれも必携品)を持ってましたが、
それで耐え凌げるのか、一度試しておきたいところ。




京都を一周くるっと周るコース

コースは琵琶湖畔の大津港を発着とし、京都を一周くるっと周るコース。
大津港から大文字山を越えて京都側に出てから、比叡山に登り返し、その後は京都市の北側の山々をずーーーっと通って
高雄、清滝、嵐山へと進みます。そこから亀岡市まで北西に進み、今度はポンポン山を経て大山崎まで南下。
淀川、宇治川の河川敷を走り、伏見区の醍醐寺あたりを通って、最後音羽山を経て大津港へ戻るルートです。

今まで100㎞を越えるレースに出たことないってのもありますが、土地勘のないエリアで行われる大会のコースを見ても、
あまりピンと来ず、単に距離の数字だけでスゲーーー!と思っていたのですが、
関西出身で今大会のエリアは土地勘があるもんだから、このコースを見てビビりまくりました。
「なんで大津から比叡山へ直接登らないの?」「嵐山へ寄らず、直線的に亀岡へ行けるのでは?」とか、
出来ないことは百も承知だけど、なんとか距離を短縮できないか考えてしまう始末。
こんなのでビビってるようじゃダメなんだけどね。160㎞、200kmの部もあるんだもの。

ちなみに比叡山や高雄、清滝、嵐山と観光名所を通りますが、比叡山以外は夜に通過するのでほぼほぼ見えずでした。




いよいよスタート、初の100㎞越えにチャレンジです。

バンドの生演奏でスタートを盛り上げてくれる演出がありました。
これまでスタート時は緊張することが多かったですが、スタートに合わせて徐々に盛り上がるような演奏をしてくれて、
「よし、行くぞ!」と気分はアゲアゲになりました。感謝。


130㎞の部は参加者が多いため(約180名がエントリー)、ウェーブスタート。3グループに分かれて時間差でスタートしていきます。

私は最終の第3ウェーブでスタート。ゴールの関門時間はそれぞれスタートから31時間と平等ですが、
各エイドでの関門時間は最終ウェーブに合わせた時刻が設定されているので、第1、第2ウェーブのほうがちょっとだけお得になります。
私は最終関門で数分の差でアウトになったので、第1、第2ウェーブならパスできたのになぁと考えてしまう。




最初は浜大津の街中を2㎞ほど走って登山口へ。
ここで問題発生。GPSウォッチを確認すると、起動し忘れているのに気付きました。オーマイガー。
地図のナビゲーションの設定をスタート地点から始めるよう設定してあったので、上手く起動できるか不安なため、
もう一度最初から設定しなおして起動させたものの、今度は補給タイミングのアラート設定を忘れて、またも再起動する羽目に。
その都度コンパスの設定をやり直す必要があり、時計を左右上下色んな方向に向けなければならず四苦八苦しました。
スタート時はGoProで動作撮影しており、度々GPSウォッチの起動を忘れるんで、GoProの画面に「GPSウォッチを起動させること!」と
張り紙をしているんですが、それでも忘れちゃうんだもんなー。


トレイルに入ってからはまぁまぁの登りがあり、130㎞と先は長いので焦らず登っていると、
後ろから凄いスピードで走ってくる選手がいてびっくり。道を譲ると、80㎞の部の近江選手でした。
80㎞の部は10分後のスタートなので、私が26分かけて登ってきたところを16分できた計算になる。
やっぱり日本代表の選手はすごい。登り坂でも走るんですね。

2人前の白いTシャツの選手が近江選手です。

スタートから40分くらいのところで琵琶湖を眺望できるところがあり、もうこんなに登って来たんだと実感。

そうそう、今回寒さ対策としてマラソンの時に使っていたロングのタイツを着用したんですけど、
膝まわりがモッサーとして、スタート直後から疲れたような感じがあり、調子悪いなーと感じていました。
長ズボンだと熱いだろうから、ハーフタイツとカーフの組み合わせが良いのかな。次回はそうしよう。

1時間30分ほで、如意ヶ岳に到着。
ここも結構きつい登りで早くもこんなので130㎞走れるんだろうかと考えだしてしまいました。


如意ヶ岳からの眺望は良く、琵琶湖側と京都側の両方を見ることが出来ました。いいね!


大文字山を経て京都側へ下って行きます。
この写真(↓)は平坦ですが急な下り坂の部分もあり、脚への衝撃が少ないよう丁寧な着地を心掛けました。
オープニングセレモニーのトークショーに登壇されていた中谷選手のYouTubeで下り方をレクチャーしている動画を少し前に見て、
フォアフットか足裏全体で着地するのがいいよ!ということだったので、それを今回初めて試してみたんですが、
確かにこれまでより脚の疲れは少なかったです。



銀閣寺の近くの「哲学の道」を走る!

京都側へ下ってきました。
銀閣寺の近くにある「哲学の道」です。銀閣寺のほうに近づくと観光客もそこそこいらっしゃって、
拍手して応援してくれる人もチラホラ。あざ~す。
この辺りは観光客向けの公衆トイレがいくつかあり、利用させてもらいました。

白川通り。



いざ比叡山へ

再びトレイルへ。比叡山へ向けて登っていきます。
トレイルの入口では、オープニングセレモニーで司会をされていたトモティさんほかスタッフの方々が
応援に駆けつけてくれていました。嬉しいですね。


ケーブル比叡駅まで1時間半くらいかけて登ってきました。結構な登りでした。ふぅ~。
登りが苦手な私。それでも最近はマシになったと思っていたけど、どんどん抜かれて意気消沈。
楽には登れるようになってきたけどスピードが出ないんです。もっとピッチを速くしないといけないのかな。


写真スポット。いい景色ですね。

この歩道橋を渡ると延暦寺の境内になるようで歩行区間(走行禁止)となります。
皆さんちゃんと守られていました。私も当然守りますが、「もう走れない」というのが本音。いい休憩区間となりました。


ここまで嫁さんが応援に来てくれていました。感謝。
ほっとして、「もうヘロヘロや」と弱音がでちゃいました。
大津側から坂本ケーブルで登って来たそうです。普通、大津側からくるよねー。←まだ言うてる。

西塔の釈迦堂で「無事に完走できますように!」とお願いしておきました。(他力本願)
ちなみに大会の参加費に延暦寺の参拝料が含まれているとのこと。


境内を抜けて歩行区間が終わると、みんな走り出します。仕方がないので私も走るけど、みんな強いですね。


ヘロヘロで第1エイド「比叡山」に到着

ようやく第1エイドに到着。まだ23㎞しか来ていないのにヘロヘロです。
そんなに飛ばしてないのに調子が悪い。タイツのせいか、いつもより装備が多くてザックが重たいせいかな。
そういえば、スタート時にIBUKIを装着する際、スタッフの方にザックを渡してつけてもらったんですが、
その際、「重たいですねー」と言われました。みんなもっと軽いのか? いったい何を減らせばよいのやら。

ここのエイドはホスピタリティが抜群でした。感謝感謝です。
ソフトフラスクに自分で給水しようとすると、「入れますよー」と言ってフラスクを受け取って水を入れてくれ蓋まで締めてくれるんです。こんなの初めて。
蓋は口をつけるところなのでちょっと抵抗感がありましたが、、、


長くなってしまったので一旦区切ります。
(その2)に続く。


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