カミさんに頼まれた食材を仕入れに、別府駅に隣接したスーパーに立ち寄ったついでに、そこの駐車場に車を残して駅近の田の湯温泉へ。
今は駅前の住宅密集地ながら、江戸時代に田んぼの真ん中であった所に湧き出た温泉だから「田の湯温泉」と命名されたそうな。先程寄ってきた鶴寿泉よりもやや大きめな浴槽から無色透明の源泉が滔々と流れ出て、清潔そのもので好印象の共同浴場でした。他の源泉からの引き湯ではなくて敷地内に源泉があるらしいので、文字通りの「源泉掛け流し」。
黙々と体を洗っている先客のおじさんに一言挨拶をしたら、「どこから?」との御下問。「千葉からです。内成に二週間滞在しているんです。」「う・ち・な・り? あんなとこで何やってんの?」「温泉名人目指して湯めぐりしているんです」「へ〜え! 別府八湯名人ね、知っとる知っとる。ま、頑張って早う名人になってね」「どうも」。
ホリデーハウスのある内成は、同じ別府に住んでいても「知ってはいるが行ったことはない」人が多いようで、よそ者が滞在していると聞くと一様に驚きを隠しません。ここぞとばかりにホリデーハウスの宣伝にこれ努めているところです。土地の人とこんな他愛もないやりとりをしながら湯に浸かるのも大きな楽しみの一つです。
ここは泉温は42度が基準とのことでしたが、それよりもやや熱く感じられました。これからまだ2〜3湯ハシゴする必要があるので、床に座り込んでまだ体を洗い続けているおじさんを残してお先に失礼しました。