せっかく車を停められたのだから、駐車場に戻る前にもう一つ足を伸ばそうと温泉本と相談です。日の出温泉を出て朝見川沿いの道を遡れば見つかるはずの住吉温泉が、何度行ったり来たりしても見当たりません。
温泉を探しても見つけられない時は、それらしい空気の匂いを感じた場所を動かずにしばらくそこに留まっていると、洗面器や入浴グッズを手に下げたおじちゃんやおばちゃんに出くわすことが度々あります。その後をついて行くとまず間違いなく温泉にたどり着けます。ただ、ここ浜脇地区では駐車場を中心に同じエリアに幾つもの温泉浴場があるので、どこに向かっているのかがわかりません。こんな時はひと声かけて立ち止まっていただき、教えてもらうことにしています。
辿りついた住吉温泉は、これまた別府の共同温泉らしい渋みのある外観(もちろん公民館との併設)と年季の入った浴室。先ほどの日の出温泉の清潔感には及びませんが、永い歴史を写しだして「いい感じ」のタイルの変色と摩耗。加えてお湯も幾分黄緑色がかっていて、いやがうえにも温泉気分を盛り上げてくれる名湯です。ここも、浴槽が2つに区切られていて、熱い方はよほど熱かったとみえて、私のスパポートには「アツッ」とメモされていました。
急ぎ足のハシゴ巡りも4湯目、短時間での駆け足とはいえ調子に乗ってオーバーペースで湯あたりしてもナンなので、そろそろ今日は店じまいするべく、浜脇温泉の駐車場に急ぎます。