ふくいんちょのつぶやき

山形県 米沢市 笹生歯科医院 副院長Kazuyoshiの
日常を通してのつぶやき

顎骨壊死

2010-01-25 07:43:44 | 歯と全身疾患
 1月15日の山形新聞に掲載されてました。

 ビスフォスフォネートという骨粗鬆症に使われる経口剤、そしてガンによる高カル
 シウム血症や骨転移に使われている注射薬と、歯科との関連がピックアップさ
 れています。 

 

   

 ビスフォスフォネート剤を投与された患者さんのごく一部で、抜歯などの歯科
 治療後に骨が壊死する「顎骨壊死」が報告されています。

 「顎骨壊死」は口の中で骨が露出したまま治らなかったり、膿が出る、知覚麻痺、
 歯の脱落、発熱、倦怠感といった症状もでることがあるようです。

  


 
 予防の原則は 

 口腔内を清掃し細菌を減らし清潔に保つ。

 がん患者に対する注射薬の場合、

 原則として休薬せず、抜歯など侵襲的歯科治療を避ける努力を。

 骨粗鬆症患者に対する経口薬の場合、

 投与3年未満で、ステロイド剤使用、糖尿病、喫煙などリスク要因がない人は
 薬を休まず、

 投与3年以上、または3年未満でもリスク要因がある人は、主治医と歯科医が
 ビスフォスフォネート剤中断のデメリットと歯科治療の必要性をよく相談し
 可能なら3カ月程度の休薬が望ましい

 とされています。   

 
 骨粗鬆症との関連 

 「顎骨壊死」は口の中が不衛生な状態において生じやすいとされています。
 
 ですので定期的に歯科を受診し、歯ぐきの状態のチェックを受け、ブラッシング
 (口腔清掃)指導、歯垢、歯石の除去などでお口の中を清潔にし細菌数を減らし
 ておくことが重要とされています。

  

 山形県 米沢市 笹生歯科医院 副院長のKazuyoshiでした。