12月の声を聞いたばかりなのに、もう14日目。逃げるように時が過ぎて行く。届いた喪中はがきには、今年はとくに身につまされるような人が…。
彼女のご主人が…。あんなに一生懸命介護されていたのにお父様やお母様が…。
何より切実なのは同級生の急逝。あ~、限りある命と頭では分かっていても、現実感が無くて自分にはまだまだ遠いことかも…なんて思っていた。今は「命というものは儚いものよ」、なんてわかったような顔をして澄ましてはいられない。
「葉っぱのフレディー」ではないけれど、少し元気をもらいに街路樹を仰いだ。
ここは歩道と自転車道と車道に分かれているところが多い。黄色いのは銀杏、赤みを帯びているのはプラタナス。鈴掛けともいう。例年なら茶色に変化してすぐカシャカシャという音をたてて道端で人に踏まれているのに、今年の葉っぱはきれいに紅葉していてほっとする。
裸木とビルの間が歩道、銀杏の木の前の葉っぱで散り敷かれたままの道が自転車道
右の車道は向かいのビルで日陰に…いかにも寒そうな感じです。
地下鉄駅に降りる階段
紅葉の華やかさも良いと感じているけれど、実は裸木も良いと思っている。その立ち姿が好き!
木枯らしに吹き曝されて気の毒な、寒そうな、気はするけれど、その寒さに立ち向かっているごとく凛としていて、それでいてその状況下で春の準備を着々と進めているんだから、参っちゃう…!!
人間の私はあまりに寒いと地下鉄、地下街と地の中を移動するのがベスト。風はないし、エアコンディションで守られていて快適! すべて良い加減で、これは我侭という代物なんだけれど、自然に逆らえるのは、人間の叡智なんだと考えてもいる。
しかし、しかし…、この前の「いちよう」~後記・蝸牛の欄にも書いた「人間よ、驕るなかれ!」という天声人語の記事を取り上げたことがふっと浮かんだ。