いちよう40号は9月1日発行です。
はじまって以来のこととして、今号は発行日より約1週間早く出来上がり、印刷した日に
発送の手続きを取った。皆さんのお手元に、早く届けられたはずである。
会長は「出版物は…『○月号』と言えば実際の月より、半月から1週間は早く出すのが当たり前のことだ」と、
言いながらいつも発行日ぎりぎりに、練って推敲を重ねたであろう原稿をお寄せになる。
(実際は単に取りかかるのが遅いだけかも…。そんなに練ってないと微かに声が聞こえた気がしたが?)
編集の仕上げは、それからのことだから、寝ずに仕上げたこともあったりして、
少々遅れ気味が常だった。
前々回は「太宰治について」であり、前回はお茶を濁されて…
今回「向田邦子について」だった。
生意気な言い方だが、興味をそそる内容の取り上げ方や書き方は流石だと、編集者の
立場で、また一会員・読者として喜んでいる。
また、「飛鳥Ⅱ・乗船記」も、世界一周に近い3か月に渡る船旅の体験の記事…
6回シリーズ(1年3カ月間)で体験記をご紹介戴き、なかなかの大作の読み物だが、
この40号で完了となった。
今度は何を書いて下さるのかを心配しつつ、きっと何かを書いて下さるだろうと
期待している。
また、いつも長編、労作の大家はKさん。
本の読後感やそれに纏わるお話の展開で、会報をリードされて
おいでになられるが、大病をなさって、もう原稿をお書きになるのは無理かと
一時は案じられたが、それでも徐々にリハビリを兼ねてと言われて、書き続けられ
今や再来年くらいまでのボリュームで私のパソコンにストックされている。
いちよう39号が、アメリカ旅行記や初めて方の原稿など、思いのほかたくさん集まって、
編集者は嬉しい悲鳴。いつもより、ページ数も多くなった。
お陰で、Kさんの「原稿がちょっと長いね」との声が聞こえて、1編を2回に分けて掲載との仕立てとした。
その書き物は、『夢・うつつ・幻の墨絵 「風の盆恋歌」』であった。
そして思い出したのが、家の酔芙蓉。
今年は多分咲かない。時期が適してない頃に庭の手入れをしたため、
伸びて大きくなりすぎ、蕾もたくさんついていたのに、剪定してしまったから。
下の写真は昨年の酔芙蓉。私の誕生日頃に満開になる花である。
朝咲いた真っ白な花を写した。
真っ白な花は今朝咲いたばかり。赤く凋んでいるのが、昨日の花。
その白い色からだんだんに赤くなっていく様を私は愛しいと思いながら眺めている。
因みに私の誕生日の花は「コスモス」だということだ。
今月末にはひとつ年を重ねる。