どの場合でもそうだけれど、開催の準備には長い時間かかるのに、
開かれてみるとあっと言う間…。この準備に対して参加の方はどうだったか、反応が気になる。
アルバムを作成しているから、それをお土産にお持ち帰りくださいと案内はがきに印刷した。
すぐには出て来ないかも知れないあの時代の写真…それを見ているだけで
あのころを思い出せる材料になる。
今日、その反応としての絵手紙が私の手元に届いた。
やっぱりかなりの時間を費やして出来上がったものなので、皆さんが喜んで下さることだけを想像していた。
そのアルバムへの感想が、私は期待していた通りで嬉しかった。
ご馳走は食べきれない。
それぞれのご自身の発表なさる事、思い出と繋がる今の事、小学校という時代は無邪気だったからか、
それがなんでも素直な気持ちで摩擦が決して起きないような、自然体…。
中学生時代はもう大人の感情から行動することもあるので、小学校時代とは違うのだと、
今こうして居ると分かってくる。男性の場合は女性とは少し違うかも知れないが。
楽しく懐かしい時間が持てた。
話さなくてもお顔を見ていれば、幼い時間がなんとなく戻ってくる。
あんなによくお話しする恩師だったのに今日は少し違って見えた。
気持ちはお若いのだけれど、教え子への配慮よりご自身のことに触れておられる。
私たちの先生…今このようにして私たちは先生の後を追いかけて年を重ねるわけだけれど…。
「どうしてもクラス会を開こうよ」「Saさん、骨を折ってくれよ」と、今回の開催に大いに背中を押してくれたShinちゃん。
彼は開催することが決まって1か月も経たないうちに病気で倒れた。虫の知らせがあったのか??
用事で電話をかけてその急変が分かった私は、リハビリに力を入れて絶対にクラス会には出てね…、
クラス会に出ることを目標にして頑張ってね…と励ましたのだ。
幸いにして言葉や記憶の部分が傷んではいなかったので、救われた。
膝など、不調で畳に座れない人がチラホラいたことは残念なことだけれど、
マイナス面を見るよりも、みんなに逢いたいと思って、ここに出席されている。
私はそんな時にはそうせねばと、心に誓う。
このアルバムも、昔のものがあちらのアルバム、こちらのアルバムと
分散せずにこうして一冊にまとめられたから、安心だと思っている。
「24の瞳」の、戦争で視力を失ってしまったソンキ(あだ名)が、大石先生と写した
1年生の時の記念写真がすっかり頭の中に残っていたので、見えない目で「これはマッチャン、これは泣き虫・・ちゃん」
などと言い当てていた映画のシーンが蘇ってくる。
脳の新しい気質はこの先だんだん衰えるが、古い気質がそれに比して残っているそうだから、
そんなときに、このアルバムを開いて脳を活性化できないものかと、期待している。
あ~、前向きに生きなくっちゃ…ネ。