名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
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SS4-9 ノーマル中飛車相穴熊(2)

2024-11-03 | 基本定跡の研究

後手の工夫で

55歩同歩64銀ではなくて、82銀67金74歩99玉64銀

5筋の歩を交換しない指し方にも触れています。78金71金88銀51金68銀61金左26飛75歩

穴熊をほぼ完成させた形で7筋を攻めたらどうかと。65歩同銀75歩と返して、

76歩86角45歩74歩

互いに角を使って、31角成は受けなばならないように見えますが、64歩同角55歩

31角成には56歩21馬66歩・・・と応じて後手有利になります。なので55同歩と取って、同角53歩

88角成同金62飛

矢倉先生は82角成同金66歩77銀・・・と進んで互角だとしています。まだ先手良しみたいですが。AIに聞くと、ここは55角打72金左82角成同金上73銀

後手の穴熊の金銀を剥がしてしまえばよいようです。この図の評価値は+727で、はっきり先手有利です。

後手としては、5筋から動いても、7筋から動いてもうまくいきません。

最初の図から

AIに聞くと、82銀99玉51金左88銀71金79金62金左67金64歩36歩32飛

争点を作らないように固めて待つのが最善だと。この図の評価値は+155、まだまだ先手ペースとは言え、これからの将棋です。

この戦型を選んだ時点で作戦負けかもしれない後手としては、自分から動かないのが正解です。先手の穴熊は67金型なので、相穴熊としては堅さで劣るのです。

というところで、相穴熊の話は終わりにします。

コメント
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