飯塚先生の原始中飛車対策を見てみましょう。
49金のまま右銀を46に使って中央を受けます。88角成同銀42銀77銀33銀68金44銀36歩
55歩同歩同銀と来れば、もちろん52歩同飛41角
評価値は+681、先手有利です。
戻って
2筋を攻める方は、33桂37桂21飛35歩
35同歩34歩36歩33歩成37歩成32と
金を取れるので先手有利、評価値は+483です。
また戻って
後手としては持久戦しかないということになるのですが、94歩96歩84歩75歩
83銀76銀72金86歩92香77桂91玉
先手は玉頭位取り、後手は銀冠から穴熊にしてみます。14歩37桂15歩58金上38角
89飛27角成85歩同歩同銀
馬を作らせても飛を8筋に回れば先手優勢、評価値は+2105です。
ちょっと手順が先手にうますぎるのですが、地下鉄飛車を頭に入れておけば、先手の作戦勝ちになるでしょう。
この対策が決定版かといえば、(飯塚先生の原始中飛車に対しての特効薬的な対策なので) 問題があります。
先手が早くに右銀の位置を決めてしまうので、88角成同銀42銀77銀44歩68金43銀
「歩越し銀には歩で対抗」です。96歩94歩66歩33桂
銀を追われて5筋の歩を交換されそうです。この図の評価値は+34、先手としてはつまらないです。
と言って
36歩33桂37桂45歩
45同桂同桂同銀には33桂や37角があり、取れなくて57銀55歩同歩同飛・・・評価値は互角ですが、作戦は失敗でしょう。
また戻って
では地下鉄飛車でどうか。96歩94歩75歩33桂76銀21飛
58飛24歩28歩25歩59飛26歩38金
屈服ですが2筋の受けは間に合いました。44銀77桂51飛66銀
64歩86歩63銀85歩72金36歩42金89飛
やっと地下鉄飛車にできて、55歩同歩43角
84歩同歩同飛83歩86飛55歩同歩同銀
こんな攻防で、評価値は0付近の互角です。
この対策は原始中飛車の角交換44銀型に対しては特効があるのですが、ツノ銀型にはうまくありません。昨日示したような、普通の対策のほうが優ります。