名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
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SS4-7 ノーマル中飛車に居飛車穴熊(18)

2024-11-11 | 基本定跡の研究

テーマ8は

後手が52金左と締まって、45歩からのさばきを先に受けるために先手が26飛とした形です。AIに聞けば、45歩には57金を勧めるので、26飛は最善ではないわけですが。ここで後手が45歩を突くと57銀55歩

66歩には、矢倉先生のいう56歩同銀55歩67銀よりも、53金55歩同銀56歩44銀のほうが難しく

評価値は+122の互角です。だから26飛は大した事の無い手だということになるのですが。

さて戻って

後手が45歩を選ばなければ、94歩98香95歩99玉22飛

ここで88銀に24歩同歩同飛から見てみましょう。

24同飛同角22飛には、解説してある28飛よりは26飛など

別のところに打てば、68角成~78馬の二枚替えがあって後手有利です。28に打ってあると、21飛成68角成28竜78馬同竜ですから。

戻って

先手は飛交換はできないので25歩22飛69金

これは68角~24歩をねらっているので、後手の2筋攻めが失敗します。評価値は+206で先手良しというか、作戦勝ち。

戻って

88銀に24歩同歩同角のほうが本手で、先手は69金

角切りを防ぎます。14歩16歩21飛36歩33桂37桂

35歩同歩同角には36歩が仕方ないでしょう。

34歩36歩33歩成37歩成は先手だけ飛取りになってしまいましたから。(評価値は0付近の互角ですが。) 26角38飛

ここは45歩も45桂もあって、どちらも同じくらいの評価値です。解説の45桂は同桂同歩75銀

ここから、46歩同歩41飛64銀同歩45桂47歩

矢倉先生は後手十分だとしているのですが、評価値は+243で先手良しです。79金48歩成には27歩があって、飛角の取り合いにしかならないから。

戻って

この銀は後手から取るほうが良いのです。75同銀同歩46歩同歩41飛

45桂の受けには47歩79金寄76桂があります。なので74歩46飛48歩

48同角成同飛同飛成11角成

この図の評価値は+83の互角です。

さて二枚替えの筋は後手の得でしたから、先手は88銀を保留して16歩

2筋方面に備える方が無難です。14歩36歩13桂37桂24歩同歩同飛

ここは25歩でも悪くはないのですが、24同飛同角21飛29飛75銀

解説では75銀のところを、25歩42角11竜・・・としているのですが、強く銀をぶつけるほうが良いです。68角成29飛成77馬同桂は無理なので、53銀66角

15歩同歩14歩を見て先手有利。評価値は+494もあります。(66角としないで15歩同歩14歩でも良いのですが、後手に有効な手もないので、角を上がっておく方が評価値が上がります。)

ということで、このテーマは後手が向い飛車に転じても、二枚替えの筋だけ気を付ければ先手が有利になりやすいです。後手としては26飛と備えられても45歩を突いた方が良いみたいですね。

 

コメント
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