名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
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SS4-7 ノーマル中飛車に居飛車穴熊(14)

2024-11-07 | 基本定跡の研究

次はテーマ4で

昨日と同じ26飛を選択して、44角36飛32飛99玉

46歩同歩同飛は後手が指しやすかったので、穴熊を優先してみます。35歩26飛36歩同飛同飛同歩

飛交換はどちらが良いでしょうか。とりあえず43飛があるので、51金左に37桂

39飛には34飛が良い手で

26角45桂19飛成32飛成17角成11竜

先手の右桂が生き残っていますね。44馬46歩47歩78金上48歩成75銀

後手はと金を作って対抗しますが、77馬同金右75銀同歩

この図の評価値は+406の先手有利。矢倉先生は先手優勢としています。

戻って

ここは33桂が正しく、先手はやはり34飛

26角33飛成37角成31竜29飛11竜19飛成

桂香を取りあえば互角です。評価値は+66

でもこの後の矢倉説が間違っているようです。78金上84桂88桂74香

86角76桂同桂同香77歩74桂

角を殺したのですが、76歩86桂同歩59馬

角と桂香の2枚替えです。後手の駒得ではあるのですが、先手の攻め駒5枚というのが大きく、評価値は+422、矢倉先生は後手優勢としているのですが間違いです。77銀46歩66香

47歩成64香同歩75桂

というのが進行例で、先手有利は拡大していきます。

戻って

78金右には26馬65香53銀75銀44桂

後手はしばらく我慢して受けるのが正しく、評価値は0付近の互角です。

さて飛交換の所に戻りますが

AIに聞くと、51金左に37桂は最善ではなく、43飛26角57銀

先手は角を使うほうが良いのです。55歩同歩28飛54歩

29飛成11角成78金上

これくらいの進行で、評価値は+251の先手良しです。

仕方ないのでもっと戻って

テーマ図のところです。後で51金左とするのならば、先に51金左でどうか。先手に88銀などと付き合ってもらえば、35歩26飛36歩同飛同歩の飛交換で後手がよくなります。なので先手は75銀

77角成同桂75銀同歩

穴熊は乱れたのですが、43と53に空間が残りました。42金66角33銀

と我慢して、評価値は+190、先手が指しやすいのですが、38角のねらいは残っています。実戦的には互角としておいてよいかと。

矢倉流中飛車のメインとなる変化なのですが、あまりうまくいきません。

コメント
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