名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
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SS4-11 中央位取り中飛車(2)

2024-11-28 | 基本定跡の研究

後手に何かしらの対策が必要です。85歩を保留して玉を固めてみましょう。

杉本先生は穴熊を選択しますが、居飛車も穴熊にしたらどうなるか。

穴熊の後は金銀の配置なのですが、後手は44歩と64歩を突いておかないと、先手の左銀に進まれて具合が悪いのです。

すると金銀の配置はこんなところで、振り飛車の穴熊のほうが堅くなりました。85歩38金左72飛

後手が動くとしたら7筋からです。この図の評価値は+72、先手がまずまずの駒組です。45歩同歩48飛

先に動いてみましょう。杉本先生は75歩に54歩同銀45銀

これで先手十分だとしているのですが、評価値は+84なので、もう少し工夫しておきたいところです。

戻って

75歩には同歩同飛44歩

44同金45銀同金同飛44歩46飛

56の銀は63の銀と交換するよりも、43金と交換する方が得です。穴熊の堅さもずいぶん違いますね。この図の評価値は+175で先手ペース。

後手としては

75歩では大したことがなかったので、24角のほうが良いでしょう。45銀57角成54歩

馬飛の交換は先手の得です。54同金が最善で、34銀67馬

これは43飛成だと77馬同桂61角で難しそう。22角成同飛43飛成とするほうが

実戦的です。42歩33竜32金

33同桂とは取りきれなかったので金を上がります。22竜同玉25銀

角銀交換なので形勢判断が難しいところですが、評価値は+218の先手良しです。駒の損得よりも玉の堅さが優先されるようですね。

ということで

この図は先手が指せるようです。後手の工夫は・・・また明日。

 

コメント
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