後手に何かしらの対策が必要です。85歩を保留して玉を固めてみましょう。
杉本先生は穴熊を選択しますが、居飛車も穴熊にしたらどうなるか。
穴熊の後は金銀の配置なのですが、後手は44歩と64歩を突いておかないと、先手の左銀に進まれて具合が悪いのです。
すると金銀の配置はこんなところで、振り飛車の穴熊のほうが堅くなりました。85歩38金左72飛
後手が動くとしたら7筋からです。この図の評価値は+72、先手がまずまずの駒組です。45歩同歩48飛
先に動いてみましょう。杉本先生は75歩に54歩同銀45銀
これで先手十分だとしているのですが、評価値は+84なので、もう少し工夫しておきたいところです。
戻って
75歩には同歩同飛44歩
44同金45銀同金同飛44歩46飛
56の銀は63の銀と交換するよりも、43金と交換する方が得です。穴熊の堅さもずいぶん違いますね。この図の評価値は+175で先手ペース。
後手としては
75歩では大したことがなかったので、24角のほうが良いでしょう。45銀57角成54歩
馬飛の交換は先手の得です。54同金が最善で、34銀67馬
これは43飛成だと77馬同桂61角で難しそう。22角成同飛43飛成とするほうが
実戦的です。42歩33竜32金
33同桂とは取りきれなかったので金を上がります。22竜同玉25銀
角銀交換なので形勢判断が難しいところですが、評価値は+218の先手良しです。駒の損得よりも玉の堅さが優先されるようですね。
ということで
この図は先手が指せるようです。後手の工夫は・・・また明日。