蕎麦打ち趣味で尺二の庖丁が要るかと言うと、私の場合、せいぜい1.5kg迄の打ちなので、要りませんでした。が、蕎麦打ちの講習会で知り合った方から、富士市の吉原にある内藤金物店さんを紹介していただき、色々蕎麦打ち道具を求めることとしました。
尺一の青鋼の包丁が2万4千円、尺二が2万9千800円です。驚きの価格なので、青鋼と言っても機械打ちの包丁であることは想像できました。それまでモリブテンの尺一を使用していましたが、講習会で先生の1.5kgの重さがある鋼の包丁を触らせていただき、私も鋼の包丁を手に入れてみたくなりました。
性能的には期待しないものとして、道楽として尺二の包丁を購入することとしました。
ただ、柄がヒモ巻きだったので、汗かきな自分としては木柄にしていただけないかお願いしてみました。プロ用の柄はヒモ播きだとかいう方もいますが、一茶庵系のお蕎麦屋さんは木柄を使用されていますし、最近ではヒモ巻きより、拭いたりできる木柄の方が衛生的だと考える方が多いと思います。
でも、製作先では、木柄は普段作られていないとのことで、用意できる木柄も尺一サイズのものしかないとのことでした。
短い木柄に合わせて握りを短く切断するとか、製作サイドからお話があり、木柄のサンプルだとか、ねじ止めの仕様だとか打ち合わせをしていたら、五月の中に注文しましたが、今までかかってしまいました。
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上が今回購入した、尺二の包丁です。
木柄が短いです。職人さんははみ出し部分を切り落としたかった様なので、木柄は自分で取り付ける。今回はヒモ柄にねじ穴を開けるまでが仕事の内ということで納得してもらったしだいです。結局、木柄は4か月もかかってしまったことの罪滅ぼしということで内藤金物店さんがサービスしてくださることとなりました。
並べて見ると、ドロップハンドルの豹型モリブテンと好対照と言うところです。
重さを量ってみました。
SUSは750g
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尺二は
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1070gでした。長さが3cm長くなるだけなのに、300gも重くなっています。でも、尺二で1070gはそんなに重くないと思いますが・・・
遊びの包丁なので、ヤマキ井月庵と名を入れてもらいました。
一応、裏には青鋼と刻印されています。「まる秀」とすると正本ということになりますが、播州産ということなので「まる秀」では無いと思いますが、詳細は聞いていません。
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話のネタに購入した向きもありますが、若干の前重心で私の握り・体格とのバランスも合っていて満足の一品となりました。
防錆処理で塗られていたプライマーをケレンして油をキッチンペーパーで刃先に塗布していたら、キッチンペーパーがスーッと2つに切れて危うく指を怪我しそうになりました。切れ味抜群です。
時間もかかり、何度もお店に出向いて仕様確認させていただいたため、お店でも気を使って、結局、尺二が2万6千円という価格で購入することとなりました。図らずも尺一のモリブテンと同じ値段でした。
早速、日曜に蕎麦打ちをして切れ味を確かめます。
枕元において、抱っこして眠りたい気持ですが、怪我するといけないのでそんなことはさすがに致しません。