温泉街から少し入った、住宅や個人商店が入り組んだ、古湯地区の一角にある共同浴場です。ここは雲仙に3箇所ある地元の共同浴場のうちの最も古く、そしていちばん地元に密着した浴場といえるんではないかな?
浴室の中央にある小判型の浴槽は10人足らずが入れる程度の大きさ。やや深めの浴槽には乳白色のお湯が掛け流されています。よく見ると少し青みがかっても見えるのはアルミニウム、いわゆる明礬が含まれる所為でしょうか。
匂いはやや硫化水素臭を感じるが、この辺り一帯がこの匂いで包まれているので、麻痺してしまってよく判りません。しかし、舐めてみると独特の金気臭と酸味を感じることができる。地中の成分が沁みてくるように感じるのは火山地帯の温泉特有の感覚です。
湯の花の舞う濃厚な温泉と、話し出したら止まらない人懐っこい地元のオヤジさんたち…これだから共同湯巡りが止められないんやなぁ…
- 泉質:酸性・含鉄・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩泉 44.0度
- 場所:島原鉄道バス、長崎県営バス・雲仙BS
- 訪問日:2009年9月10日