奥津温泉を代表する老舗旅館の奥津荘では、古い建物ながら、センスよくリノベーションされていて、極上の温泉とともに実に上質の空間を演出しています。
今回、ここに宿泊すると決めたのは、極上の温泉もさることながら、ローカロリーの食事がチョイスできるからでもあったんですね。ええ、メタボが気になっているもので…食事は吉井川に面した食事処「花梨」でいただきます。
先ずは食前酒の梅酒とともに前菜の鱧のサラダ仕立て、それとモズクです。今年、初の鱧は風味豊かです。
先附の無花果。ジュレが添えられていて爽やかな一品です。
お造りは瀬戸内産のコチの薄造りと鳥取産の烏賊です淡白なコチは「てっさ」みたいで旨い。
創業以来続く名物料理の薯用蒸です。薯を源泉で蒸したもので、なんとも素朴。美味いのか美味くないのかよく判らんのだが、匙が止まらない。中に沈んでいるのは穴子かな?不思議な味です。
メインは鮑の源泉しゃぶしゃぶです。通常のメニューならこれが牛肉になるのだが、こっちのほうが高級感あるよね。
コリコリの身は湯掻き過ぎないように注意。濃厚な味わいの肝はしっかり火を通したほうがいいな。野菜は岡山特産品の黄ニラが入っている。独特の風味がいいですね。
最後に強蒸しとデザートです。強蒸しも源泉蒸しになっているが、そもそも端麗な温泉のこと、風味付け程度。
朝食も特徴的です。ミルクが出されてきていささか驚くが、これは蒜山のジャージー牛のミルク。濃厚です。鍋にはトマトと玉葱と…これも地元産です。さすが岡山ですね。
ここのお料理も空間演出に負けず劣らずセンスを感じさせる良質のものを提供してくれます。全体的に野菜中心のヘルシーな料理の数々、夕食はこれで800Kcal前後とのことです。この旅館、客室は全8室、中学生未満お断りの落ち着いた大人の宿です。静かでゆったりと過ぎていく時間を堪能できました。
- 場所:奥津温泉
- 訪問日:2010年7月19日
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