JR山陰本線の江原駅から、スキー場で知られる神鍋高原へ登っていく途中をさらに北に入ったところ。ここの山村が密かなお蕎麦の名所とのこと。残念ながらここにはバスで行くこともできそうもないので、豊岡でレンタカーを借りて訪ねてみることにしました。
お店といっても、街道沿いの旧家といった風情の造りで、木戸をくぐると、大きな座敷が広がっています。靴を脱いで座敷に上がると、平日の昼前にもかかわらず、お客さんがいっぱい。座卓のコンロから上がる煙で全体がうっすら燻されています。
ここでお任せのコースをいただきました。最初に出されてきたのが落花生豆腐、山菜の炊き合わせ、刺身蒟蒻です。蒟蒻に乗っている味噌が素朴な田舎風の味わいでいいですね。
ヤマメと鶏肉は炭焼きにします。このヤマメ、まだピクピクと活きていて、炭火の上で断末魔を迎えます。心の中で「ゴメンネ」っと呟きながら美味しくいただきました。
鶏肉は「松葉」と呼ばれる喉の部分です。これはカリカリになるぐらいしっかり焼いたほうが旨い。
最後に蕎麦が出てきます。つなぎに地産の自然薯を練りこんだ蕎麦は、香りもよく瑞々しい。自然薯によるものでしょうか、独特のもちっとした歯ざわりが面白い。やや薄味のそばつゆなので、蕎麦をたっぷり浸してちょうどいいぐらいです。
ここでは「きゃあもち」と呼ばれている蕎麦がきを追加でいただいたのだが、こちらのほうが香りが立っていて味わい深いですね。
かなり山深いところにある蕎麦処なのだが、道路が整備されているので車さえあれば不便なことはありません。ただ、お酒をいただくことができなくなるのだが…
- 営業時間 10:30~17:00
- 定休日 年中無休
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