院長のひとりごと

私、竹村院長が食べ物から健康まで基本的にノンジャンルでかきつづります。

「人は変わる。」

2012年07月03日 20時44分49秒 | ノンジャンル
誰でもなりたいアナタになれる!とかそういう話ではないです。


土田世紀という漫画家がいます。

「編集王」や「同じ月を見ている」といった代表作がありますが

誰でも知ってる超メジャー漫画家というわけでもない。


院長はこの人の漫画(というか絵)が好きなんですが、10年位前に

その代表作である「同じ月を見ている」という作品を漫画喫茶で読んで

人目をはばからず嗚咽号泣したことがあります。


でもどんな話だったかはすーっかり忘れてしまい、ツタヤのコミックレンタルで

こないだ全巻(7巻)借りをして一気に読み直しました。



驚くことに全く、ぴくりとも泣けませんでした。

それどころか、この作品のどこの部分で泣けばいいのか、

ほんとに全くわからない。

当時の自分に聞きたいですよ。


たぶんね、当時の院長、若干病んでたんでしょう。

体の防衛本能みたいなもんが働いて、とにかく涙をたくさん流しましょうという

反応が起こったのかもしれません。

泣くことはストレス解消になるからね。


全く同じ作品で10年前に号泣したのも自分という人間。

その後、同じ作品を読んでも心の反応は全然ちがってしまいましたが

そんな反応を示すのも今の自分。


人は一瞬一瞬で変わるといいます。

自分が一瞬ごとに変わっている実感は持てないでしょうが、長い年月をおくと

何かに対しての反応が大きく変わってしまっていて、当時の自分は

いなくなっていることが良くわかる。


一瞬ごとにいなくなっていく自分。


「これが自分」なんて思っているものが幻想であり、そんな確固たる自分なんて

どこにもいないんだよ、とお釈迦様はいう。


人は一瞬ごとに変化する。

変化の内容がどうあれ、変化を感じたならそれをその都度しっかりと

実感として落とし込んでやる。


そうすれば自分への執着は徐々に薄れていく・・・らしいですよ。



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