的野集落のはずれ、民家の横に街道に突き出た大きな岩があり
地蔵菩薩が彫られています。
正安五年地蔵磨崖仏
昔はこの石仏が街道に飛び出していたので
ここが特に狭くて車の対向が困難でした。
現在は地蔵磨崖仏の前の道は廃道になり
外に車線つきの広い道路が通っています。
右上に丸い穴が見えますが、これは昔に地道を広げるときに
向かい側に川があるので、そちらには広げられずこの飛び出した
岩に発破をかけて道を広げようとした時の穴だそうです。
今の技術なら川側に広げることなどたやすい事ですので
立派な石仏が爆破されずに済んで良かったと思います。
車社会になり、旧街道にある石仏たちは道路工事により
その姿を変えて行きます。破壊、移動、廃道・・・
このように村内の主な石造物に名前や由来を書いた説明版を立てているのは
山添村だけだと思います。この村では石仏たちはとても大事にされています。