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書籍、映画、旅、最新技術から選んだ心に残るもの。速読者向けは、青文字表示。内容は小学生でも理解できる表現使用

X・Y・Z世代がやるべき時代『仮想空間シフト』

2021-02-20 07:46:43 | 世界の動きから見えるもの
日本の最大の難点・課題はべビーブーマ世代を含めたそれ以前の世代が何もかも牛耳っていることだ。「老害」=良き時代の「猛烈」世代が良き時代を焼き直すべく要職を堅持し、利権を振りまいていることが問題だ、と思う。この書にもあるが、日本の時代遅れは昔の良き日の政策を夢見た人々の妄想だけで、X・Y・Z世代はうんざりしている。よって「仮想空間時代」の日本の改革はこの新たな世代がどこまで既定概念・規則等を緩和し新たな改革ができるかではないだろうか。それにはまずこの世代が「民声・世論」を拡大していくことかもしれない。
『目的を達成する為には人間対人間のうじうじした関係に沈みこんでいたら物事は進まない。そういうものを振り切って、前に進む」、「彼は彼、我は我でいこうよ』大久保利通
『仮想空間シフト』
・仮想空間へのシフトはコロナ禍で可能な現実
    リモートワーク2019年の2割から2020年17%へ急進(
        キャズム理論:17%を超えた時点から発展拡散する現象(テクノロギー技術)
    仕事・暮らし・社会・人生・国家への変化が現れる(固定概念を消す)
    ホットスタート(結論・要点・論点)から開始でき短時間となる
        無駄な時間を費やしていた会議等から解放され要点を一気に進める
    シェアリングエコノミー(買うから貸す、借りる:所有から賃貸)の加速
        35歳以下、ミレニアル世代の活躍の場
・価値観・モチベーションの変化
    上の世代は「金やモノに飢えていてそれを満たすために仕事を頑張る」という価値観    
    「やりがいのある仕事に飢えていて、それを満たすためにはお金を払っても良い」という 
    仕事の意義・目的が明解(何のために仕事をするのか、目的が明確であること)
    「空気を読む能力が要求される」から解き放たれる
    今後のモチベーションとは「自立、依存先を増やすこと」に変わる「会社に頼らない」
・ライフワークとライスワーク
    ライフワーク:趣味思考から副業兼業を目指す
    ライスワーク:日々の生活費を稼ぐ仕事スタイル
    「ありがとう」と言われる仕事がを増やす・モチベーション向上
    地産地消 東京集中化から地方分散(仕事・住居・買い物リクレーションなど)
・電子市民権・IT開発
    エストニアの電子市民権=個人IDで簡単税務処理・確定申告(会計士税務処理不要)
    中国平安グッドドクター=オンライン診療・処方箋処理
・日本の仮想空間利権
    リアルファースト世代(46~70歳)が未だ法的利権者の中心的存在
    仮想空間シフト世代は35歳以下が構想、構築すべき世代
・仮想空間シフトに向けてすべきこと
    境界性領域を作る(本業以外の副業・兼業等で違ったIDを持つこと)
    「質問すること」で新たな仕事を生み出す
    共感できるジェンダと組むこと(問題解決・決定・行動)
    4つのP(プロジェクト・パッション(情熱)・ピアーズ(仲間)・プレイ(遊び))


一枚の写真『笑うしかない』

2021-02-19 12:03:10 | 一枚の写真
@ 『笑うしかない!またしても見かけだけ。次々と出てくる政府のソフトってまるで信頼度無し、政府のソフト管理体制に今後も不安いっぱいだね』
COCOAソフト(コロナ接触確認アプリ)もそうだけど、マイナンバーもセキュリティー管理で何か問題が噴出しそう! 開発元もそうだけど発注元の担当者含め実際に誰も使っていないんじゃない! 「感染者は私です」って確認されるアプリ使う人いる訳ないですよね。
(写真出典:Bbmail)

詐欺メールが多発、要注意!! 予防策を熟読必須

2021-02-19 09:19:53 | 珍しいモノ・商売
詐欺メールの多種多発に注意。その対策メール多いが、特にLINE、Instagramなどにも増えているという。その例が「当選しました」、「一年分の〜が無料です」などと電話番号をかけると、国際電話であり高額な通話料金を請求されるという。騙されないように下記のサイトの予防策を講じておくことも必要だ。
1、発信元を確認 2、フォロワーの数値を確認 3、公式マークの確認、4、直接返信しないで、別サイトから本物の公式サイトかどうか確認
迷惑メール相談センターで対策パンフを配布中
さらに、重要なことは「プライバシー保護」についてどの企業も対策を施しているが必ずや情報は漏れていると認識しておく必要がある。できれば電話番号、住所などは出来る限りインプットしないほうが良い。 もう一つ、世の中便利になることは何かしらの犠牲があるはず、個人情報のある程度の漏洩は覚悟しなければならない

一枚の写真『足を引っ張るどころか引っ張られぱなし』

2021-02-18 11:06:53 | 一枚の写真
@ 『ワクチン接種開始、実は先進国で最後の国なんだって』
政治家には真に交渉する人がいないのか!思いやり予算は当初の60億円、今は2000億円! 何でも言い値交渉になる日本になってしまった。自分たちの利権を守るだけの「やる気」はもう要らない
(写真出典:Bbmail)


ここまで来た政局の湾曲『日本のタブー別冊宝島』

2021-02-18 07:50:48 | 世界の動きから見えるもの
@日本のタブー、それは多くは「圧力」「利権」「金」が要因となる。その中でも日本は特に昔ながらの商習慣からくる利権、組織絡みが多く諸外国からまたしても「敵視」されるような事態にもなりかねない。特にメディアの偏り「腰抜け」ぶり、さらに「官房機密費」元首相安倍の場合500回で、12億円が会計監査なしで使いたい放題、と言う国民の税金、一人にこれだけの額を自由奔放のままでいいのか、憤慨する。さらに生活保護受給金に多くの不正受給が発生していること。政治政局は多くの税金の無駄等含め是正する事が多いにもかかわらず手をつけない「日本のタブー」を知るべきだ。
『日本のタブー別冊宝島』
大手メディアが「伝えるべき真実」を報じていない。その理由は忖度、スポンサーの機嫌を損なうことはしない。現状、政権からのプレッシャーから多くタブー視「腰ねけぶり」が目立つ
「コロナに消された日本の新聖域」
    厚労省・感染症課=利権の独占で感染症ムラ(PCR検査が少ない理由)
    70歳雇用義務化=年金受給年齢の引き上げが理由
    ギグワーク「働き方改革」=使い捨て労働者=貧困地獄を招かねない
    国立大学医学部赤字経営=多額の医師人件費が居座る公立病院
    レジ袋有料化=環境破壊の多くは漁網・ロープ・ブイ(5割)、ペットボトル等(2割弱)
    IT後進国=印鑑・FAXを強制する政府文書、マイナンバーの利便性欠如
「巨大利権の水脈」
    日米地位協定=横田・岩国空域制限(ドイツ・イタリヤは施設管理含めて無い)
    思いやり予算=年間1974億円は監査がない使いたい放題予算
    除染作業3.4兆円=浪江町4%しか除染していない(ゼネコンの莫大な利潤)
    JITCO(国際人材協力機構)=天下り役人人件費=24億8千万円
    パチンコ利権(賭博禁止)=警察の黙認=天下り先・換金所
    記者クラブ=政界等の記者抱き込み=「徳ダネ」から「徳オチ」
    農協=日本の農業を衰退させた団体・自民党の集票
    原発交付金=補助金中毒にさせる福井・青森・新潟
    東京五輪組織委員会=政官財コングロの利権集団(整備費3500億円予算)
    JT(日本タバコ)=利権者は財務省大蔵官僚
    官房機密費(15億円)=領収書不要、監査無し(安倍は19年500回で12億利用)
「巨大組織の聖域」
    GAFAで収集された個人情報は企業に売買、究極は政治の場に出る
    宗教法人の税制優遇で課税すれば4兆円にもなると言う
    日本医師会は今まで「医学部」を作らせない圧力を政府にしていたと言う事実
    教育委員会の向いているのは児童ではなく文科省、名ばかりの教育機関
「触れてはいけない!」
    「ドラッグラグ」国内外の薬・治療ギャップ、厚生省の国内患者見殺し罪
    日本学生支援機構は学生に奨学金という高利貸しビジネス
    農薬ムラとは農薬中毒にする農水産省・農協系の利権(日本の有機農産物土地1%以下)
    裁判員制度は裁判所の茶番劇、高裁で判決を覆し始めている
    精神病院は医師の判断次第「治っていないと言えば病気」収益維持のため
「金と生命の深い闇」
    人工透析は金のなる木(1日4~5時間年間5百万円の収入になる)
    尊厳死・安楽死を認めない日本・「胃瘻」で延命措置(家族負担増)
    寝たきり老人の急増(93年90万人、2000年120万人、25年230万人)
    生活保護不正受給1位は韓国朝鮮国籍2万9選世帯、2位フィリピン5400世帯)
    生活保護に約4兆円の税金投入(生活保護は日本国籍を有するものだけが変形)
「出来レースの大罪」
    官報は「官の都合」によるアリバイ作り公開資料となっっている
    日本拉致問題、拉致外交は「やっているふり」
    「トクホ」(特定保健用食品)は「ナントなく効きそうな雰囲気」という意味
    抗がん剤、抗がん剤治療と痛み緩和治療で延命効果は同じ、抗がん剤は副作用あり
    精神疾患「うつ病」製薬会社の疾患啓発(病気をつくり薬を売る)
    食品添加物は企業の利益を最優先(天然化合物は減り問題は化学合成品の急増)

今後も中国から新たな感染病が出るかもしれないという事実

2021-02-16 09:17:36 | 世界の動きから見えるもの
@WHO調査:武漢では2019年12月の時点で既に12種類以上のウイルス株が存在していたことを突き止めた。これで、新型コロナウイルスが12月中旬に初めて公式に確認されるずっと前から中国国内で拡散していた可能性があるという懸念が一層強まった。 CNNの記事より

良くも悪くも生活環境と教育で人は変わる『逃げる幻』

2021-02-16 07:49:45 | 歴史から学ぶ
人間教育の悲しい出来事、それはこの小説にある強制的に一方通行的なファシズム主義(スパルタ教育)を叩き込んだ「ヒトラーユーゲント」(10歳から18歳の少年少女)かもしれない。何と当時540万人とも言われた少年少女武装親衛隊は現在でも生存していると言うことだ。(ベネディクト16世もその一人)自由を剥奪され国に尽くすという忠誠心を余儀なくされたと言う。この小説の主人公がまさにその教育を受けたが平凡な、自由主義の下では逆に不自由で生き甲斐を奪われ殺害事件を起こすと言うミステリーだ。
ヒトラーユーゲント、生き残った兵士たちのビデオがここにある https://youtu.be/_fAGJoSix5M
『逃げる幻』ヘレン・マクロイ 
スコットランドに月3回も家出を繰り返す少年を精神的に分析しようと米国ダンバー大尉(精神科医・非行少年心理学者)が聞かされたのは、戦後の後遺症と不可解な話だった。少年が何かを異様に恐れていることに気づくと、その後少年の家庭教師が殺される人間消失と密室殺人が彩るミステリー事件小説だ。
・月に三度以上家出をし、家族を困らせる少年は実は養子として受け入れられた爆撃で生き残った唯一の少年だった。実はこの少年がその生き残ったとされる少年の息子に偽装していたドイツ捕虜の逃亡少年だった。この少年はドイツナチのファシズム的なスパルタ教育を受けた少年隊ヒトラーユーゲント:16歳~17歳)の一人でナチス復活を夢見て逃げ回っていた。
・ダンバー大尉はドイツ捕虜を護衛中に護衛軍人を殺害し逃亡したという人物を探していたが、実はその実態は誰も知らず、この少年のように振り撒いた人物であることが判明する。
・16歳少年、ジョニーは本(14歳)になりすましたが、人間的、かつスパルタ教育下(サドマゾヒズム)での訓練から満たされた家庭では不安とり自分の居場所を探しており、ようやく見つけた場所が数百年前の現地人の住処(地下・穴)で、そこにファシズムに賛同すると思われた作家が住んでいることで安堵するが、実はその人物は何もしない、勇気のない人物だと悟ると許しておかに心情になる。
・ジョニーにはフランス人の家庭教師が付き何不十なく勉強していたがドイツ語を知ったかフリする事に飽き飽きし、やがて自分の秘密を知られるとその家庭教師も排除するようになる。
プラトンはフロイトに言う『善人とは、悪人が実際にやることを夢に見るだけで満足する人間である』
戦中ドイツヒトラーにより召集、教育を受けたヒトラーユーゲント・武装親衛隊(10歳から18歳で540万人)一つの教えは「一つの民族、一つの総統、一つの国家」は目的のためならば手段を選ばないという過酷な訓練と厳しい習慣を強いられた。 国家社会主義で洗脳されヒトラーに対する愛情、国家権力への従順、軍国主義、人種差別、反ユダヤ主義を教えた。


一枚の写真『自粛でする事』

2021-02-14 11:51:33 | 一枚の写真
@ 『うん〜ちょっとリラックス 怒りはたまるけど堪えて!』
健康管理で特に脳のリラックスと目の保護で「デジタル体感」と言う療法が良い、と言う。音楽を聴きながら画面に自然風景動画などを流しながらゆったり眺める なかなか楽しめる YouTube:https://youtu.be/LPOX6Qu3IiQ
(画像出典: Bmail)

企業努力から「詐欺まがい」に変身した製品

2021-02-14 07:57:17 | 珍しいモノ・商売
「企業努力」とは言い難い詐欺的な企業のトリック製品見た目は変わらないが容量を減らし、外装も一回り縮小、ボックスも一回り小さく、細く、値段も変えた。一見それだけ見ても何も変化を感じないが、よく見ると違う。Pringlesのチップは大きさ、TOBLERONEは山と山の幅、MARSは全てを縮小、でも金額は変えず、TWIXは内容物を減量、フレーク・ジュース等は箱の大きさを変えているのだ。McDonaldなども諸外国との比較で大きさがまるで違うモノもある。


日本の賃金低迷ぶりと男女賃金格差は酷い

2021-02-13 11:35:38 | 世界の不思議・出来事
世界の賃金、男女賃金格差 日本はすでに賃金がここ数年上昇がないどころか他国が追い越しており、後進国になり始めた。特に最近の女性蔑視問題もさることながら日本の男女賃金格差は世界2位とひどいものだ。経済政策に対しても政府は「言葉」だけではなく具体的な仕組みを立案、検証、実証できるように導くことが必要だ。
表はOECD 2019



貪欲な人間が最後に見るものは『チャンス』

2021-02-13 07:48:20 | ミステリー小説から見えるもの
信頼関係はたとえ家族でも裏切られることがある。それは裏で大金が絡んだ時。この小説はギャングの勢力拡大に貪欲になり、大金(裏金の上前を刎ねる)から殺害事件を起こす。やがて仲間が信頼できなくなり、裏切りから崩壊するサスペンス小説だ。 人は目の前に「大金」が見えると周囲が見えなくなり、手にしようと最後には排除(仲間割れ)するようになる。貪欲な世界は人間を変えてしまう。(しっぺ返し)
『二兎を追う者は一兎をも得ず』とは、欲を出して同時に二つのことをうまくやろうとすると、結局はどちらも失敗することのたとえ。(政府の賭け:国民の健康が大切か? 経済か?)
『チャンス』ロバート・パーカー
ボストンの暗黒街を牛耳るギャング・ジュリアスの娘婿、アンソニーがとつぜん失踪し、捜索依頼が私立探偵スペンサーのもとに持ち込まれた。原因はギャング間のトラブルだろうか?スペンサーはホークと協力し、アンソニーに病的なまでの賭博癖があることを突き止める。彼がギャングの金を持ち逃げしたと読んだスペンサーは、行方を求めて巨大娯楽都市ラス・ヴェガスへ飛ぶ―欲望の街にとらわれた愚かな男たちにスペンサーの拳が炸裂する。
・ギャングのボスの娘は、アンソニーがラスベガスで金儲けで何か企んでいると知ると、一人出かけるが、何者かに殺害される。 アンソニーは運び屋として他のギャングと接触しており、その一つのギャングの女と連れ立って泊まっていた。
・スペンサーはジュリアスから依頼されアンソニーを連れ戻す役割だったが、娘が殺され、アンソニーも何処かへ雲隠れする。スペンサーはアンソニーに連れの女をロスに身を隠すために送ろうとしがロスへの飛行機には搭乗しておらず、女も雲隠れしてしまった。
・ボストンに戻ったスペンサーは何者かに襲撃される。 それはロシア人からの攻撃で、ボストンに新たに勢力拡大を狙ったマーティー(ギャングの一人)からの差し金だった。マーティーは当初アンソニーに分け前の上前を刎ねることを企みアンソニーの妻(シャーリー)と密接を図っており、アンソニーはマーティーの妻(ビビ)と浮気を重ね、大金を持ち出し逃げる計画を仕組んでいた。 が一人の裏切りがお互いの信頼を複雑化させることとなる。
・スペンサーは周りの複雑な人間関係からシャーリーを殺害した人物を割り出し、ビビを助けるべく行動を起こす。



表示サインを読み違えると怖い

2021-02-12 11:50:59 | 珍しいモノ・商売
外国の表示サインを読み間違えるな! 知らないで使うと混乱する、直訳のままでは通じない外国語に注意。
特に『~FREE』は「無い」とか「禁止」という意味。例『Smoke-FREE』(禁煙)日本人が間違えやすい英単語がここにある。間違って使うと恥をかく。



貪欲になると裏切りは必ずあう『フェアウエルの殺人』

2021-02-12 07:52:31 | ミステリー小説から見えるもの
「フェアウエルの殺人」では遺産相続及び偽装工作から殺害事件を起こすミステリー短編小説。殺害をあくまでも昔の恨みから仲間が企て噂を広め、偽装工作で遺産相続を一手にしようとする複雑な企みだ。
王様家業」では国家を乗っ取るために資金を外国から調達、軍部が指揮権を握ることだった。だが、その為に内部の双方が仲間割れし命を奪い合い、ついに「漁夫の利」を勝ち取ったものがいた、というストーリーだ。「欲」は「貪欲」になると必ず仲間を裏切る、そして最後にはまた裏切られることになる、のが定番だ。現実社会で信頼関係は人間社会で生きていくにはとても重要だ。どれだけ信頼し、信用されるかで大きく人生が変わる、特に経営者ともなればそれは如実に現れる。
『正しい友人というものは、あなたが間違っているときに味方してくれる者のこと。正しいときには誰だって味方をしてくれるのだから』マーク・トウェイン 
『フェアウエルの殺人』ダシール・ハメット
「フェアウエルの殺人」娘婿の欲望から、娘(妻)の父の財産相続を自分のものにする為、昔の仲間を呼び、父への恨みの殺害などという噂を立てる。やがて父が殺害されるが噂の仲間はその前日にこの街を去っていると言う事実から真犯人を追求する。実際は婿が父親を殺害するが、あくまでも仲間の殺害動機で事件を混乱させることが企みだった。(遺産相続殺害)
「黒ずくめの女」資産家親子(父と娘)の仲違いから娘が偽装誘拐事件を起こし、男の友人と二人で身代金を要求した。父の性格を知った上での脅迫には不順があり、金の受け渡しに返送した衣装の黒衣装が市中で購入、それを宅配していたことから事件が解明される。(偽装誘拐事件)
「うろつくシャム人」シンガポールで三人仲間と宝石を盗み出すが仲間の一人が重症となり置き去り、二人、のちに夫婦は米国に逃げ込み家と映画館を購入するほど宝石を持っていた。数年後、その置き去りにした男が再び面前に現れ、分前を要求すると取っ組みの争いとなり男は持っていた拳銃で夫の足を狙うが持っていた刃物でもう一人に刺される。やがて男は負傷したまま探偵事務所に駆け込むが死亡してしまう。拳銃で打たれた夫の妻から経緯が解明される。(強盗横領殺人事件)
「新保安官」米国の田舎に未だ無法地帯(西部劇のような時代に逆戻りした田舎)が存在し、密輸・入国をしていた2つのグループがいた。そこは2年間で60件を超す犯罪で蔓延しており、そこに土地開発をしようとした企業が安全対策の為に私立探偵を保安官補佐として雇った。赴任して直ぐに一人の他殺死体が発見、翌日には賭博師が殺害された。だが、証拠は何一つ掴めず解決しなかったが、グループ同士のいざこざが始まり双方で殺し合いとなり最後に残ったボスらが真犯人だと断定した。それは一人目の殺害後、賭博・バーでの主人が珍しく床と天井を清掃していたことなど証拠を掴んでいた。(治安安定・無保地帯の安全・殺害事件)
「放火罪及び・・」ある住宅が火災となり、住人の一人が焼死した。放火ではないかと疑いが出て捜査を開始すると、どうも焼死した人物の正体が不明で保険金先として浮き上がったい人物がいた。(偽装放火殺害事件・保険金詐欺)
「夜の銃声」昔放漫な性格から事業に対して周りの多くから憎まれていた男主人が肺疾患になり寝込んだ。ある日、その主人を狙った銃撃が響き、捜査を開始するが証拠たるものが全く見つからなかった。やがて2発の銃声が起きた時にはその主人を看護する女性が狙われた。その後またもや看護婦の女性が狙われたが犯人を逮捕する。それは寝込んでいた主人が寝言で昔妻を殺したことを看護婦が聞いたのではないかと焦った殺人事件だった。(偽装病人による殺害容疑)
「王様家業」元王族の一人息子が母親に牛耳られ放浪の旅に出る。するとベオグラードから資金送金の依頼が、それも大金の3百万ドル。危険を感じた母親は探偵に誰かに騙されているのか、悪に巻き込まれたのか調査してほしいと依頼を受けてベオグラード入りする。やがて政権が不安定となりクーデターが起きようとしていた。その影にその息子の大金が新国家建設のための資金として大統領の秘書と、軍部の大佐が計画を練っていた。ところが大統領が暗殺され、指導権を両者が奪い取ろうともがき始める。横目で見ていた公安大臣が両者を成敗し、夢だった国王に着くことになる。