@日本での「ディープイノベーション」(より高度でより深い、もっと本質的な開発)にはまだまだ時間が掛かりそうだ。それは旧態依然の経営をガンとして保守し続けていることで、底辺から倫理的破壊(不正・改竄)が進んでいることに気がついていない。更に日本は老舗と言われる「成長と継続」を履き違えている点も多くあり、大胆に見直すことでのイノベーション・変革は大きく可能だとも思う。日本の世界の競争力の順位は唖然とする。世界競争力(日本の位置)
・起業家精神 世界54位
・政治の生産性 世界40位
・ビジネスの生産性 世界18位
『ディープ・イノベーション』加納剛太
「概要」真のイノベーションとは何か? 低迷を続ける日本の産業界がAI+IoTの時代を生き延びる知恵がここにある
ー「ディープイノベーションとは」ネット時代の新しい概念「より高度でより深い、もっと本質的な」を意味する「QOL」(Qualiry of Life)に繋がる「知の応用」
・あらゆるものが変化、衰退し、限界がある
・シーズのままでは爆発的なインパクトがなくパラダイムシフトが起こる
・ニーズに沿ったイノベーションは速やかに社会に伝わりすみずっみまで伝播する
・イノベーションは「こと作り」である
ー日本企業(老舗)創業200年以上は400社もありドイツの2倍、イギリスの8倍もある
・成長より継続(永久性も求めた経営哲学)「不易流行」
・経営者に求められるもの「徳」
「徳とは根本精神を引き継ぎ、ともに歩んでいく人材を求め、資産を継承する」
・グローバル経営やM&Aで手っ取り早くシーズを求める経営では成功しない
多様性に基づくシーズの発見と「徳」の工場を含んだ顧客価値を最大限にすること
・日本の経営は競争力、透視リスクで疲弊、倫理不足の人材
大手企業の不正、改竄など倫理不足が原因
ーイノベーション経営
・顧客が求める機能をいち早く提案(競争優位)
・顧客に新しい価値の広がりを提案(ネットワーク機器等の利便性)
・顧客に先取りした価値を提案(異分野・新規事業)
ー日米比較
米国はコンセプトオリエンテッド(特許技術の価値が高い=高ロイヤリティ)
発想・コンセプト作り・戦略構築・研究開発
日本はマニュファクチャリング(特許価値が低い)
観察・解析・分析が開発の源泉となる
日本の大学は「論文至上主義」がゴール、理論が実践的はない
シャープの復活要因(信賞必罰の明確化、経営分析、人事実績評価)
「Seeing is Believing」百聞は一見にしかず vs「Believing is Seeing」信ずれば通ず
「Leap before you look」見る前に飛べ vs 「Look before you leap」転ばぬ先の杖