ちょっと気になるいい事、言葉、最新技術

書籍、映画、旅、最新技術から選んだ心に残るもの。速読者向けは、青文字表示。内容は小学生でも理解できる表現使用

数百以上もいる日本の妖怪『しゃばな』

2020-09-30 19:35:00 | 歴史から学ぶ
妖怪の世界はこの世にあるだろうか、神の祟りなど昔からの迷信も多い。Wikipediaに記述ある日本の妖怪は何と全国に数百以上あるのには驚愕した。
代表的なものは「鬼」「河童」「天狗」などがいるがその他悪妖怪など
何故か世界の妖怪は動物が化け物(人間)になるのが多い。
やはり恐ろしく見えるのは日本の人間が化け物化する姿だろうか。(絵の繊細な表現力だろうか)

『しゃばな』畠中恵
・江戸薬種問屋の一粒種・一太郎は、体が弱く外出もままならない。ところが目を盗んで出かけた夜に人殺しを目撃。以来、猟奇的殺人事件が続き、一太郎は家族同様の妖怪と解決に乗り出すことに。
・妖怪の家族と化したのは昔跡継ぎが生まれて間も無く亡くなり、母はお稲荷魔様に命と引き換えに一太郎を生んだことが原因だった。実はその前に婿入りした母の夫が外で男の子を作り、親戚一同がその男の子を跡継ぎにと迫ったが、本家との全く血統がない家族は受け入れないと断固拒否したことから神頼みがその要因を生み出した。
・連続殺人事件の背景には妖が絡んでおり、ある特別な香りのある薬を探している事を知る。それは神に使える妖怪になれなかったことからその香りの薬(母が神頼みした時に使用した)を飲めば神に使える妖になると信じ込んでいた。
・妖をこの世から除くには寺からの護符と守り刀を得て退治する事になる。

心穏やかに生きる言葉『いい言葉が60歳からいい人生を作る』

2020-09-29 08:04:05 | 人生を「生かす」には
「程よい厚みの親切が大切」とは歌手のさだまさしの言葉。人への親切で薄すぎず、厚すぎずはとても難しい。特に老いた人への厚み程誤解される事はない。
「ありがたい」と思ってもらう事の厚み(量)は人それぞれ、だから難しい。だが、そこには仕草と言葉が伴って初めて感謝される事だ。
『良い言葉が60歳からの良い人生を作る』PHP
つらいときや不安なときでも、心を強く豊かにしてくれる「言葉」とともに、上手に生きていくための秘訣を紹介。50代から60代という年代は、予期せぬ出会いや別れ、旅立ちなどが訪れてくるもの。
「人付き合いは『笑顔と好奇心』」遠藤周作(作家)    
・「人間は寂しさの中で成長する。寂しさの杯を舐めて、初めて他人もまた味わっている孤独感への優しい労りの心を育てることができるのだ」渡辺和子(学園理事長)
・「優しさは優しさ故に人を和ませる」高橋治(作家)
・優しくない人「いくらこっちがやってももっとやれと要求してくる感じの人」清川妙(作家)
・閻魔大王の天国と地獄の天秤(人に与えたものに対して人から頂いたものを比べる)
    「人生は与えたり、与えられたりの連続」山川静夫(NHK主幹)
・「よく見、よく聞く労を惜しんではならない」森本哲郎(作家)
・「転がる石は苔をつけない」外山滋比古(教授)
・「~してみたいと望む事は他の何かをするのを諦める事」仲代達矢(俳優)
・「程よい厚みの親切が大切」さだまさし(歌手)
・「情報集め、独自に分析、それを伝える」草野仁(TVキャスター)
・「悪口を言われたら、私にも言われるだけの理由があると思う事」湯川れいこ(評論家)
・釈迦の言葉
    過去を追うな    
    未来を願うな
    過去は既に捨てられた
    未来はまだやって来ない
    だから現在の事柄を、現在においてよく観察し、
    揺らぐ事なく動ずる事なく、よく見極めて実践すべし
    立た響なすべきことを熱心になせ 誰か明日の死のある事を知らん
 「よく反省し、懺悔する事」ひろさちや(評論家)

亡き家族と会話ができる技術『コエステーション』

2020-09-25 08:08:22 | 最新技術(IT)で変わる事
@本人の声を一度録音すれば文章を本人の声で読み上げる声の分身技術がavexの子会社で開発したとある。価格は今は高額だが、将来家族の誰かが亡くなってもお位牌に会話できるAIチップに組み込めばいつでも本人との会話ができるかも知れない。
ちなみに個人向けの無料アプリ「コエステーション」がある。

話し方技術を探る「67百万回閲覧される講演ビデオ」(日本語訳付き)

2020-09-22 07:51:49 | 世界の動きから見えるもの
話し方次第で如何に聴衆を笑わせ、興味を持ってもらうか。ここに素晴らしい魅力ある講演をした教育者のビデオがある。
教育者故ケン・ロビンソンの演説 (TEDトーク番組)
18分の講演に6700万回閲覧 
議題:「学校の教育は創造性を殺している」子供の想像力・創造性を如何に大人が見出すか、キーワードはユーモアとストーリーテリング
「相手が笑っていたら、話を聞いているということだ」
スライドなしの講演で最初の5分で聴衆から10回笑いを取る講演

知っていても出来ていない事『インターネット詐欺防止策』

2020-09-20 09:28:12 | 最新技術(IT)で変わる事
@オンライン等での詐欺事件は頻度を増している。自己防衛には下記の10項目を再度チェックしてみよう。
『オンラインで注意すべき10項目』
背景:フィッシング詐欺、オンライン詐欺(キャッシング)など多発を防ぐ、ウイルス感染防止、詐欺防止方法は自己責任でもある
1、公衆Wi-Fiはなるべく利用しない事
2、見知らぬメール、もしくは警告メールには返事をしない事
   特にパスワードの再入力には改めて公式サイトを開いて入力する事
3、同じパスワードは他のアカウントに利用しない事
4、オペレーティングスシテムなど常に更新をして最新にしておく事
5、古いアカウント、もしくは使わないアプリ等を脱退・削除しておく事
6、非公式なサイトからのダウンロードはしない事
   無闇にパスワード、電話番号は入れない事
7、信頼のないアンチウイルスソフト・アプリを使用しない事
8、なるべく閲覧履歴を削除しておく事、特にクレジットカードなどを利用した後のサイトは必ず履歴削除する事
9、サイト閲覧後はログアウトを推奨、オンラインでの常時オンはオフにする事
10、使用後は主要な電源を切る事(常時接続をしておかない事)
下記のような事が起きないように注意したい!!
「もう感染を止める方法がない! 仕方ないこれだ!」
(写真出典:Bbmail)


酒飲みは不満解消、だが・・『しらふで生きる』

2020-09-19 07:48:06 | 人生を「生かす」には
@酒呑み、大酒飲みによくあるのはストレス発散、不満解消、だが翌日もそれを繰り返す酒は一時的に記憶を消去する役割を果たすだけで酔が冷めれば再び現れる。「酒呑み」の根本は欲求不満等で飲むのは身も心にも良くないと言うことだ。酒を減らすと意外や「ダイエット効果・思考能力向上」が確実にある、と言う。それとモノへの見方も変化する。 とりあえず「いいことずくめ」かも知れない。
医学では酒の適量は週に100g=ワイン1本分、200gを超えると死亡率が上がると言われている。(出典:食事術 実践バイブル)
『しらふで生きる』町田康
痩せた! 眠れる! 仕事が捗る! 思いがけない禁酒の利得。
些細なことにもよろこぶ自分が戻ってきた!
酒を飲む
    不満があれば人は酔いによってこれを解消しようとする。酔うのは簡単である。人は酔いやすい。酒に酔い、他人に酔い、自分に酔う。酔えば一時的な満足が得られる。しかしそれは必ず後に不満足をもたらす。その不満足を酔いによって解消する。さすればまた不満足が生まれる。その不満足を酔いで解消する。。。と言う具合で切りがない。 解消するには自己認識を改めることが必要となる。
・人間改造ではなく人格改造、認識改造
    人柄、人間性、性格と言った精神的な部分を改造するー酒を止める事
    認識改造の第一歩は自惚れからの脱却ー私は普通の人間だと認識する
酒を止めると人生の真の喜びに気づく
    自分を普通以下のアホと規定する
    勉学ー己を高く置くよりはるかに多くの学びを得ることが可能
    些細な事に喜びを感じる感覚を取り戻せる
・酒をやめた効果
    ダイエット効果
    睡眠の質の向上
    経済的な利得
    脳髄のええ感じによる仕事の捗り
    心理なゆとり・余裕が生じ、ゆっくりとときに立ち止まりながら歩める


昔の悪、今は良、現代の食のあり方『医者が教える食事術』

2020-09-18 07:59:44 | 世界の動きから見えるもの
@昔、悪いと言われたものが現代では良い、あるいは間違った情報を現代でも信じている「食」に医者がメスを入れた書物だ。意外な過去からの思い込み「固定概念」は相当あることをこの書で知った。その第一が「脂質」と「糖質」の認識違い。その他、健康はまず持って「糖質制限」、定期的な人間ドックでは病源の早期発見は無理、それと「顔のマッサージはシワを増やすだけ」と言う。
『医者が教える食事術』牧田善二
「何を、いつ、どう食べればいいのか」
5大栄養素の上手な摂り方、体を整える血糖値管理法、年齢・タイプ別アドバイス、
がん、脳梗塞、心筋梗塞、認知症他の予防・治療法、飲んでいいサプリなどを1冊に完全網羅。
健康に必要なのは「知性」=本・ネット・人からの助言を聞く(メディカルコンシェルジュ)
◆思い込み、都市伝説、企業論理に振り回されず(専門家の知識不足、自己都合、固定概念)
    塩分控えめで見るポイントはナトリウム表記(ナトリウム1g=食塩2.54g)
    飲み易い純米酢などブドウ糖や蜂蜜など糖質量の多い添加物は決して健康ではない
    海藻は髪の毛・ほうれん草は貧血・二日酔いはシジミ・疲労時にはニンニク等は間違い
        ほうれん草、しじみ、ニンニクだけではなく肉、豚肉と一緒に食べると効果
    ダイエットすると筋肉も落ちるは間違い
    最近の人間ドックでは不安(バリウム・レントゲン・超音波は早期発見できない)
◆嘘を見抜ける「食のリテラシー」を身に付ける! (生化学での立証を軸足に理解する)
    糖質をたくさん使った食品・菓子・飲料が多い 健康理想は糖質をとにかく減らすこと
    肥満の原因は糖質であり、脂質ではない (糖質中毒になっている現代人)
    血糖値が上・下がると気分(上・下)に直接的に関わる
◆医学的に正しい70の食事術
・肉はできるだけ「鶏」を食べる(アメリカ産牛肉は肥育ホルモン剤で大腸癌になる可能性大)
「脂肪」を食べた方が長生き(脳卒中と心筋梗塞が減る)
・チーズはナチュラルチーズを選ぶ(プロセスは防腐剤を含む)
プロテインは高齢者は飲んではいけない(腎臓悪化を招く)
・小腹が空いたら30gナッツを食べる(中性脂肪減、但し無塩。カビには注意)
・納豆は「夕食」に食べる
・付け合わせのパセリは残さない
・迷ったら「アブラナ科」の野菜
・ヨーグルトは「食後に」食べる
パンはバターを塗ったほうが太りにくい(血糖値を抑える)
・パンよりクロワッサンを選ぶ(食パンより血糖値が上がらない)
・ラーメンより「チャーシューメン」(具やトッピングから食べる)
・お酒は週100gが良い(理想はワイン1本分・週)
・「木綿豆腐×納豆」で糖尿病が改善
・安いオリーブオイルに優勢性はない(心臓発作、糖尿病予防)
・牛乳はあえて飲まなくていい
・肉はいろいろな部位、魚介は丸ごと食べる
・キノコは丁寧に洗わない
・カルシウムを摂るなら牛乳より「小魚」
・血圧が心配なら海藻を1日1パック食べる
・ゆっくり食べると血糖値は上がりにくい
・白米好きは海藻から「マグネシウム」を摂る(白米の食べ過ぎは短命・糖尿病)
・ご飯の前に「タンパク質」を食べる
◆最新医療に基づく予防・治療法も多数紹介!
胃のバリウム検査は百害あって一利なし
・痛風は食事より「体質」が関係する
肺のレントゲンは意味がない
・内視鏡いらずの大腸CTなら安全で低負担
・恐い膵臓がんを早期発見できる検査とは
・乳がんは乳腺MRI検査をプラスする
・前立腺がんを発見する「PSA」
肝油は古くて新しい健康維持サプリ
・ビタミンDはがん予防が期待できる(肝油:たらやサメなどの肝臓から抽出した脂肪)
    ビタミンDのサプリメントは脂溶性のため尿から排出されないので摂取量に注意
糖質制限は血糖値をコントロールし、様々な病気予防につながる
・高齢者は積極的に水を補給し、筋トレを行う事でがん、心筋梗塞、認知症予防に効果的
・認知症にはイチョウ葉エキスが効く(ボケ防止)
・男性の貧血は特に注意、鉄分を補給(鉄鍋料理を推薦)
・顔のマッサージはシワを逆に増やす


自己防衛社会に備えて『悲しみのイレーヌ』

2020-09-17 07:53:44 | 世界の動きから見えるもの
@最近の残虐あるいは複雑な事件はミステリー小説と類似した、模倣した事件が多いのはうなずける。現代の事件で言えば、ストーカーから殺害、金融・資産絡みの殺害、オレオレ事件等を含む窃盗事件など科学的捜査にも対抗した証拠隠しなど巧みな犯人像が見える。その防衛手段はあらゆる場所にセンサーで反応する監視カメラを作動させ、場合によっては警備会社に自動的に通報など「不安・恐怖」ビジネスが今後も増えることを考えると自己防衛社会にならざるを得ない。
但し、オンラインでの窃盗は新たな事件として、セキュリティー強化しかない。それと自己防衛(パスワード確認・口座残高確認)が必要だ。
『悲しみのイレーヌ』ピエール・ルメートル
『概要」 奇怪な連続殺人をめぐる物語がたどりつく驚愕の真相。 
・若い女性への残虐な連続殺害が5件、現場に残った文字「私は戻った」を手がかりにパリ警視庁のヴェンルーヴェン警部等が捜査を開始する。いずれも有名な推理小説を模倣した殺害であることがわかる。そんなか新聞記者が情報を得ようと大損をし借金を抱えていた警部の部下と接触、情報を垂れ流しにすることで賄賂を掴ませていた。犯人は小説家になりたく実際の犯罪を繰り返しその醜末を記述していた。犯人は実はその新聞記者で、最後の仕上げは警部の妻、妊婦とその赤ん坊を血祭りにあげることだった。
・「小説の再現」として有名なミステリ事件を実行する犯人、最後に警部の身重の妻が犠牲者となる、残酷で悲惨な犯行だ。新聞記者としての仕事上の都合から情報を得ることでゲーム感覚に陥り、小説家志望から芸術家に変身し事件の悲劇を描写する凶悪犯人になる。

古書にある現代にも通じる術『だから古典は面白い』

2020-09-16 07:51:36 | 歴史から学ぶ
古い小説から歴史的背景はもちろん現代でも必須とされる「組織のメカニズム」、「説得法」、「ノウハウ」が詰まっている、というこの書籍。おすすめは「戦争と平和」「マクベス」「聖書」だ。ネット情報以上に興味分野超えたものを選ぶのも「新たな術」を学べる。
『だから古典は面白い』野口悠紀雄
ネットなどからの情報源には「フィルター」が施されていて本人の思考に合わせた情報が主となっており、その思考分野を超えた情報は「レコメンデーション」もこない。「古典に新しい情報はない」と思うのは早計。著者のお勧めの現代でも役に立つ書籍(古書)
組織のメカニズムを知りたければトルストイの『戦争と平和』
    ビジネス書より価値が高い(登場人物・歴史的背景・戦争と人間の行動)
    老いぼれクツーゾフ総司令官・将軍の歴史法則からみた洞察
    大量情報からではなく背後の運動法則を把握(人や組織)
        日本の1980~90年バブル崩壊(いつまでもいいことは続かない)
        日本の構造社会・組織は改革を受け入れる構造になっていない
    人間の徳行「勤勉と知識」人間の悪徳「怠惰と迷信」(ニコライ・ボルコンスキイ公爵)        
人を説得する術を知りたければシェイクスピアの『マクベス』
    人間操縦法の教科書(人間関係や人間心理の微妙さを理解)
    魔女は収集した情報を予言の様に言っただけ
        知りたいと思っていた情報、直球を受けたマクベスは行動する(実現可能な目標)
    「あなたは、本当は実力があるのに、正当に認められていない」(殺し文句)
        周到に調査した情報を提供することで信頼を得る(予言)
説得法等のハウツウは『聖書』
    ドラッカーよりも豊富な法が多い
    文学や絵画を理解するための書
    秘密は比喩にある
        「大事なものや新奇な発想はそれにふさわしい環境におけ」
        「金持ちが天国に迎えられるのは、ラクダが針の穴を通るより難しい」
    「種を撒く人」「路の傍に落ちた種は、鳥が食べてしまう。石の地に落ちた種は、芽が出るけれども枯れる。良い土地に落ちた種は、実って何十倍にもなる」
アンチエイジングでなくゲーテの『ファウスト』
    「悪魔は年寄り、歳を取らないと悪魔の言葉はわからない」(世の中の仕組)
    歳を取るほど知的能力は高まる、だが能力を使い切るだけの時間的余裕が減っていく(ゲーテは74歳で19歳のフォン・レヴェエッフの求婚を申し出る
    学問の心得・財政難への事業(金融緩和)~開拓事業(構造改革政策)
    ゲーテ「人間は努力する限り迷うものだ」
・歴史が伝えるもの
    日本で最も有能な指導者・東郷平八郎(日本海海戦・バルチック艦隊撃破)
    香辛料ビジネスで金儲けを企んだマゼラン(人類最初の地球周航)
    マゼランの3つの発見
   「地球を周航・1日ずれる・マゼラン雲(銀河系の河・南半球)」
    北米ゴールドラッシュで金持ちになりここねたジョン・サッター
        ドイツ生、31歳で北米に逃れメキシコ領(カルフォルニア)で農業開拓
        1848年黄金を発見、全米に噂が広がりゴールドラッシュ
        1849年世界から殺到「フォーティーナイナー49年の人々」が誕生
        二人いた兄弟が殺され財産は暴徒によって略奪、破壊されてしまう
        残った財産で合衆国を訴え利権を得たが、1855年三人の息子が殺害
        1880年国会議事堂の階段の上で請願書を持ったまま死亡
        採掘者の多くは破綻、設けたのは周りで商売をした人間
         生活必需品販売をしたブラナン
         乾物商売、その後ジーンズを販売したリーバイス
       送金・輸送・郵便を手掛けたウイリアム・ファーゴ(銀行家)

曖昧な言葉の成り行き『曖昧な会話はなぜ成立するのか』

2020-09-15 07:47:05 | 人生を「生かす」には
@「曖昧さ」は相手によって誤解を招く。最近の文章は簡潔で理解しやすくしている、筈だが、逆に簡潔が誤解を招いている例もネット社会では多く見受ける。それは相手の状況(環境・情報さらに人の理解力)など均等ではなく「セッカチ」な社会では混乱を生み出していると感じる。と言って日本のように時間をかけ親切丁寧が逆風を生んでいることも多い。理解力を得るためには文書力(読解力)が必要で、そのためには多くの文献・書籍などに興味を持つことが必要な社会になる。新首相の会見も質問に対する即答はほとんどない。如何様にでも取れる答弁は政治家の特権のような物だ。
『曖昧な会話はなぜ成立するのか』時本真吾
『概要』日常会話は遠回しな表現でみちているにもかかわらず、聞き手は話し手の意図を直ちに理解する。なぜ言葉になっていない意図を推測できるのか? なぜ推測はほどほどでおさまるのか?
・科学的根拠等の推測から謎に迫る、それは哲学、言語学、心理学、脳科学まで展望した人のコミュニケーションの謎に迫った書だ。
言わないことが伝わる不思議
    ロボットのとの会話では通じない、人の会話・文脈
    会話の例題「コーヒー飲む?」に対し「明日ね、出張で朝が早いんだ」
        結論:人はコーヒーはいらないと理解する
        理由:ほどほどに心を読むことが可能
   会話の例題「君の味噌汁を毎朝飲みたい」(昭和の頃のプロポーズ台詞)
        結論:プロポーズだと判断する
    ことわざの例「風が吹けば桶屋が儲かる」
        連想:風・埃・失明・三味線・猫皮・ネズミ・桶
        結論:推理を連動することで意味を得る
・人間は無駄が嫌い
    話し手の意図にたどり着く手は「量・質・関係・様態・方法」(グライスの協調原則)
    私の時間とあなたの時間の理解(利得を考えた会話)
    危険度=距離(話し手・聞き手)+力(聞き手・話し手)+負荷度
        距離=話し手との聞き手の社会的距離
        力=聞き手と話してに対する力
        負荷度=ある文化における行為xの深刻さ
    結論:うやむやにした方が得
        ゲーム理論と戦略的話者の理論を提案
   ゲーム理論=理解が対立する人やグループがそれぞれの利益が最大になるようにする行動する状況において、人がどのように行動し、意思を決定するかを説明する理論
現代人の大きなストレスの原因は人間関係
    権力・地位・自律・支配
    相互依存・交換・公正

グローバル社会が求める「個人化」『『これからの世界を生きる君に伝えたいこと』

2020-09-12 07:53:16 | 世界の動きから見えるもの
「個人化」とは個々の思考体系にあった選択肢ができる時代、だからこそ「協調」が必要、だというこの書。世界では日本人の「空気を読む」が誤解されがちだ。個々の意見等を討論・議論しない「平和的」同調をとり、他の場所で往々に異見していることだ。都合の良い言い方で言うと「本音と建前」、表と裏で丸見えの逆行動をすることだ。日本人には判らない外国人の視点だ。
『これからの世界を生きる君に伝えたいこと』ウスビ・サコ
不確実で多様な社会で自分の“変化”を恐れるな。学び、働き方、コミュニケーション―「新世代」のための生き方
・「グローバル化」と「国際化」
    「グローバル化」とは人・モノ・金・そして情報が国境をこえて自由に行き来する事
    「国際化」とは国と国あるいは一国対複数国の関係を示すモノ
    いずれも中心になるものが私たちの「個」となる、個々の繋がりから共生して行く事
    「個」が多様な文化を持ち、様々な考え方を持つ事が重要
    「自分が何をしたいか」ではなく、「自分は何を求められているのか」が重要
        「個人化」で本能的な恐怖感を覚える様になってきている
・日本の幸福度ランキングは世界58位、だが、日本の教育(国が主導するナショナリズム)によって日本は発展途上国との格差から先進国だと勘違いしている
    日本人の不足なのは多様な意見・発想をぶつける討論をしない事(議論スキル不足)
    偏見や先入観で評価していて、実際の言動から相手の性格や性質を見る目が持てない
        学歴評価は「大学名」(学校歴)で評価、決して個人の学問研究科目ではない
        外国語会話は逆に語学を最初からしていないほうが早い
・「学び」と「学習」
    学びとは自発的に行動を起こす人間性の向上
    学習とは一方的に誰かから教えてもらう、反復行為によるスキルアップ
・「哲学」=こだわり
    無意識のうちに取っている行動やこだわりが事態が自分の哲学
    無意識のこだわりを意識化する事、自分の声に意識を向けて相手に発信する事
    日本人の「空気を読む」は、主張しない事だと勘違いしている
    同調があっても協調にはつながらない
        「意見を出したら最後まで責任を持たないといけないので面倒くさい」
        「職場の会議でも決して核心をついた発言はせず、同調した態度が平和的だ」
・必要な事
    多種多様な経験を積み重なる事が重要、その為には自分に疑問をかけてくる人と付き合う
        価値観を持った「学び」をする事
    「誰かが声をかけてくれれば行きたいけれど、なければいけない」(脆弱・孤独)
        「個人化」から何かを共有する社会との繋がりを持つ事
    「きっかけ」を作る仕組みを考える
        シェアするものを増やす事
    自ら何もしなければ、面倒はない。だが友もできないし理解し会えない。
        自分の足元を十分理解する事、一声かける(挨拶からでも)
        一言の重みが変わる時代となる(SNSでの発信)
        ネット上での反応等で相手に依存し続けることは自立は難しい

上司の命令で悪者になる『晩秋』山本周五郎

2020-09-11 07:44:18 | 経営・リーダーシップに必要な事
「晩秋」仕事の立場上、もしくは役割で上司に代わり自分が悪者になり周りからの怨嗟と誹謗を一身に受ける(悪になる役割)、ビジネスの社会にも政治の社会にもありがちな「上司の命令」である。背けない、拒否できない立場で全ての責任も背負う事は世の中に万とある。組織に馴染めない人材は淘汰され、あるいは自分から逃避(自殺など含め)する場合すらある。上司の選択は部下には無い、ましてや昇給、昇格など出世は上司次第なのだ。だが、いつかその正しい姿を現すことこそ本当の勇気(善悪を正く判断)だと思う。悪を悪と認めない現代を野放しにする事は決して許せない。
『山本周五郎作品集1』
・「あだこ」
    旗本で一人の男が許嫁に逃げられ彷徨い始める。そこに「あだこ」と言う女が女中としておいて欲しいと嘆願。方や今にも死ぬ覚悟で何もしない武士と荒れた屋敷、もう住む先が無いと放浪していた女が現れ、助け舟となり、男は役人に復帰する。女は出来る限りの奉公を周りの米屋、酒屋、八百屋に施しおこぼれから食をいただき、縫い物で賃金を稼ぎ、武家の借金を少しずつ返金していった。 老いぼれた「鼬鼠」(イタチ)物語が気持ちを盛り上げた。
・晩秋
    父を苦しめ切腹させた憎き仇の裁きを持つ老いた武士の世話を仰せつかった女が、何故か情の絆されて行く。老武士は生涯独身で藩の為、藩主の為、その奉公のため世間の怨嗟と誹謗を一身に受け藩政を行った事で御裁きが下るのを待っているのだ。その一つの重荷がこの女の父を切腹させた事で最後に女に罪は自分が被る、父と同じ道をきたのだからと、また「これで心の荷を一つ下ろした。一番重い荷の一つだった。おかげで少し方が楽になった」と自分の裁きが切腹ものだと家臣共にも言い聞かせたのだった。
・おたふく
    婚期を逸した中年の男女が周りに勧められ夫婦になる。仲の良い夫婦は周りにも好影響を与えるが、ある日、夫が仕事として作った彫金の飾り物を妻がいくつか持っており、それはある旦那の依頼で作ったものを持っていた事で誤解を招くことになる。が、妻は自分が夫のものを肌身離さず持っていたいと買い戻したものだとわかり和解、より良い夫婦となった。


超能力者になれる技術

2020-09-10 14:56:00 | 最新技術(IT)で変わる事
@周りの音を拾い集め、ARで現実を眺めるとその兆候、現象が見えると言う、嘘のような技術。Facebookが開発中の拡張現実(AR)+仮想サウンド(周りの様々な音を拾い集め創り出す)メガネは、視覚的現実を「仮想拡張」する。いわゆる超能力者のような視聴覚を起こすと言う。物理的な行動がなくても世界を旅すること、難聴の方には素晴らしいが果たして現実にできるのか?
(出典:Mashable)

日本は人口減少で変革必須『2020年代の日本』

2020-09-09 08:04:26 | 世界の動きから見えるもの
日本は今後人口減少に伴う大変化する。ましてや「コロナ感染」での社会構造の変化は余儀なくされている。今後どんな日本になるのか、では様々な予知情報からどの様な事を考え行動しておけばいいのか、がこの書にある。
人口減少による変化で取るべき行動は、企業にとってはITによる大改革と推進を含め付加価値生産と能率・効率向上が第一だろう。日本の生産効率の悪さは大改善できる時期で人口減少による効果も逆に賛同するところだ。国民・消費者にとってもIT化優先で効率の良いコンパクトな居住独立空間を創り上げていく事だろう。それは産業・工業ビジネス空間を完全に切り離し近郊に生活循環環境を作る事だと思う。 高齢者にとって住み慣れた場所(都市から田舎)を移すことは多分の難題も抱えることになるが、健康作りには最適かもしれない。
『2020年代の日本』河合雅司
新型コロナ、オリンピック…これからの、日本はどうなる!?人口減少カレンダーに衝撃の続きが!『未来の年表』の予言が続々と的中してきた!「予言書」
少子化・高齢化
    人口の集中化:東京都1360万人、神奈川県831万人、大阪府733万人
            愛知県689万人、埼玉県652万人
    人口減:鳥取県44.9万人、高知県49.8万人、島根県53.9万人、徳島県53.5万人
    出生数:2019年86.4万人~2035年には78万人、2065年には55.7万人
    一人暮らし:2010年は479.1万人~2035年には762.2万人
    生涯未婚率:2015年男23.4%、女14.1%~2040年には29.5%、18.7%
    認知症高齢者:65歳以上の高齢者数とその比率
        2020年631万人(17.5%)~2030年には830万人、24.6%
    高齢者層のピークは2045年(65歳以上4千万人)
人口減による変化
    2025年:介護人材不足37.7% (パイロット含めトラック運転手が激減)
        働きながら介護している年代は50代が多く135.9万人
    2035年:築40年超の分譲マンションが296万戸、2015年の6倍
        全国の住宅の4戸に1戸が空き家となる(2033年27.3%)
    2036年:働き世代20~64歳人口が6千万人を割る
        早期退職・会社の経営から解雇が広まる
        献血可能人口減による影響はがん治療ができなくなる(輸血の4割ががん治療)
    2039年:5人に1人が75歳以上となる
        銀行・大学・介護老人ホームが激減(特に地方の激減)
    2050年:食料奪い合い(地方の空洞化・農業就業者減による収穫量減)
・処方箋
    都道府県の統廃合(大都市と地方の強みを活かす)
    住居エリア・社会インフラとの区分け(生活圏と工業圏等を区分け集中させる)
    3子以降の出産に特別給付100万円(出生率の向上)
    中高年の地方移住推進(医療・介護施設を集中させ地方に分散)
今後起こること
    高齢者住居と空き家(タワーマンションの老朽化)
    高齢者の危険性(溺死・窒息・転倒・転落)がほとんどが自宅事故が8割
    土地・家屋所有者不明による老朽化・空き家・動物の住処
    70~80代の高齢者活動は20~30代より多く、交通・買い物混乱発生
    貧乏定年(50代:老後の資金不足)
    大廃業時代(2025年までに650万人の未就労者、22兆円損失)
    東京集中(一極集中:千代田・港・中央)で地方存続の危惧(集落消滅)
        若者は川崎、子育ては千葉、高齢者は都外介護施設
        地方の人口減少による衰退化、消滅化、労働生産激減、移住化