ちょっと気になるいい事、言葉、最新技術

書籍、映画、旅、最新技術から選んだ心に残るもの。速読者向けは、青文字表示。内容は小学生でも理解できる表現使用

起業、成功の一つは同じ価値観を持った仲間『HAPPINESS』

2020-07-31 07:51:49 | 世界の動きから見えるもの
@諸外国で起業経験したことから言えばこの書にある「パートナーとの同一価値観」が重要だと痛感する。特に金銭的な人材・先行投資は意見が分かれる。 誰もが最適な条件(金銭)で最高の人材をと思うが、なかなか雇用できない、また何処にどれだけ先行投資するも同じと言うことだ。したがって互いの思惑が一致することがとても重要だ。 起業前の起業家へのメンター養成はさらに重要で必須だ。短期成功は短距離走(近道)を走れば良いと同じ事。投資家に対してもそうだが、起業家にとっても重要なことはなるべく「数値化」した資料を用意しておく事だ。 (数値収集・分析・解析・検証・仮説・実践・批評/結果)

『HAPPINESS GAFA時代の人生戦略』スコット・ギャロウエイ
・「GAFA」時代の人生戦略とあるが一般論の書
・「成功するため」
    在学中に資格を手に入れ、大都会で仕事を見つけること
    魅力的な起業はハングリーから生まれる、起業目的・目標を明確にする
    自分の得意な分野を見つけ、不足するものをじっくり思考してみる
    起業家は「性格異常」と呼ばれてもおかしくない発想力を持つ
    起業家のパートナー選びは価値観が一致していること、特に金銭的価値観
    株式市場に常に関心を持つこと、市場の変化で経費不景気の兆候を知る事
    人間関係を見つめ、行動する、失敗を許せる心を持つ事
    重要なことは数字で測る

世界最初の乳癌手術は日本人医師『はぐれ名医診療歴』

2020-07-29 07:50:40 | 歴史から学ぶ
@江戸時代の神薬とは「麻酔薬」である。江戸時代の抜歯は大道芸士の技であった、と言う。神薬が無かった時代の治療は痛みを我慢するしかなかったのか、現代からは想像できない医療処置をしていたことに唖然とする。 実は1804年、華岡青洲(麻酔薬を開発し、乳がんを世界で初めて手術した日本人・下記写真)がいた事はあまり知られていない。母と妻を犠牲にしたその記事がここにある 

『はぐれ名医診療歴』和田はつ子
「概要」十年ぶりに江戸に帰還した蘭方医・里永克生 は、神薬と呼ばれる麻酔を使った治療に奔走 していた。舌癌に苦しむ贅沢三昧の両替商、 痔瘻をひた隠しにする人気噺家、梅毒で鼻を 失った大名家のお世継ぎ……。冴え渡る医術 と並外れた洞察力で、一筋縄ではいかない過 去を抱えた患者たちの人生を蘇らせる。偏屈 蘭方医の最後の活躍を描いた感涙の物語。
・「神薬」(麻酔薬)
    江戸時代の抜歯は芸人のそのまま引き抜く処置もしくは町医者の鳥兜の根を干した生薬やヒハツ、胡椒等を混ぜ合わせで痛みを軽減させ処置していた。神薬は居留地のアーネスト商会から入手し、元武士から漢方医になった里永は抜歯に使い始めると大道芸人など口中医などから憤懣が増した。 それは神薬(手毬のような中の匂いを吸うことで気を失う)は無痛で格安で提供された事が話題を醸し出した。その後外科的手術でも利用することになる。
・「治療丹」
    死刑人や行き倒れした人した人の肝臓を干し丸薬にして万病に効くと薬種屋間では高額で販売していた。
・「薬食」
    猪や鹿、牛、豚の肉を滋養のために食べた。四足動物料理を「ももんじ」と呼ばた。
・「梅毒」
    江戸時代の梅毒は人の体を蝕み、死に追いやった。治療には少量の水銀が用いられていた
「薬香・薬茶」
    ヒロハラワンデル(ラベンダー)、カミツレ(カモミール)などが心の鎮静剤、マンネンロウ(ローズマリー)は老いた者の憶えを助けるとして、食べ過ぎによる胃のもたれにはウイキョウ(フェンネル)を薬茶に利用されていた
・「コロリ」(コレラ)
    江戸の上水道からの飲み水が発祥源とされ下痢が続き最後には死にいたる病気が流行した。治療は飲み水を変え、ニンニクをすり下ろして汁を水と一生に飲むことだった。


修行は遊びでは会得できない『運玉』

2020-07-27 08:15:16 | 人生を「生かす」には
@神仏への興味から修行をする人が増えている。ここにある修行は参考になるが面白半分で受けても果たして会得できるものがあるのか疑問である。 結局、追い込まれた時、運も神頼みも「信じるのはあなた次第」となるのだろうか。 『無』(雑念から)に自分を置き自分自身を信じ行動することになる。 迷う事「再考の時間」とは何かを考える一番の行動選択になる。(なぜ迷うのかと言う意味を考える事)
『運玉』櫻井識子
「概略」運を強くするための不思議で画期的な方法を紹介している『運玉』それは、白く輝く小さな「運玉」を心の中で大事に育てるというもの。
・「運玉」
    ラッキーなことがあれば喜ぶこと
    ラッキーなことに感謝する
    ラッキーなことを覚えておく
    願を掛けてはいけない
自殺は彼方の世界で「絶対に」後悔する=罪なる
    自殺は神仏を裏切る行為になる
・幸運を引き寄せるコツ
    神様を信じる
    自分にポジティブな暗示をかける
・神社仏閣を選ぶコツ
    相性・居心地が良い感覚
修行
    写経 般若心経を清書
    座禅 心身のリフレッシュ 警策で肩から背中部分を叩く
    写仏 心のお掃除 一心不乱に直線を描き続ける
    滝行 行者が修行は京都愛宕山山麓「空也の滝」、推薦広島大頭神社
    霊山登山 
・比叡山延暦寺での修行体験
        居士林研修道場 座禅・写経・講和・見学(日帰りから2泊)
        お経は大声で
        お坊さんの解説付きで比叡山を巡る
        正い食事法 食事の食器の音も禁止
        最後に「精進落とし」が必要

なぜ人は本を読むのか「それでも読書はやめられない」

2020-07-25 07:57:20 | 世界の動きから見えるもの
@死ぬまで読書はやめられない、というこの書の内容。人間力形成には必要不可欠な情報(知識・知恵)を手っ取り早く探すことができるのが「本」であり、選択はやはり「楽しい」本が基本かもしれない。 本のインプット量(知識と知恵)は格段の広く深いが、ここにあるように自分の水準を超える様な本、例えそれが名作・名著であっても理解できなければ時間の無駄、避けるべきだと痛感する。 さて世間では「若者の活字離れ」と言うがそんな事はない、ただ「字を書く」事、それと「紙の本」を読むのは格段に減少していると思うが携帯を利用した「読み」は若者の方が多いかもしれない。 ここにその記事 「20代の活字離れは嘘だった」 https://mainichi.doda.jp/article/2019/01/12/964.html
『それでも読書はやめられない』勢古浩爾
・本読みの極意は「守・破・離」にあり
    元は茶道の「守破離」
    千利休「規矩作法を守り尽くして破るともはな(離)つるとても本を忘るな」
    名作を読み(守)、名著に挑み敗退(破)、自由で楽しい読書の原点に戻る(離)
    名作は誘惑する、名著は脅迫する、古典は決まり文句
    憧憬・無力感・忍耐・疑問・解放となる
世界のエリートの美意識は「真・善・美」直感的・感性的スキル・構想力・創造力を求める
    「哲学」が土台にある
    名著は哲学が基本(問題の発見、論理的思考、本質を見抜く力、的確公正で明晰な判断)
    竹田青嗣「哲学というのは、日本語で書いてあるのに読むことが出来ない本」
・立花隆「金を惜しまず本を買え、選択の失敗を恐れるな、本を読みながらノートを取るな、人の意見やガイドブックの類に惑わされるな、懐疑心を忘れるな、世評が高い本にもうそ、でたらめはいくらでもある、自分の水準に合わないものは無理して読むな、水準が低すぎるものの、高すぎるものの、読むだけ時間の無駄である
・丹羽宇一郎「読書の楽しみを知っている人には分かる。本を読むことがどれだけ多くのものを与えてくれるかを。考える力、想像する力、感じる力、無尽蔵の知識や知恵。読書はその人の知的好奇心、そして「生きて力から」を培ってくれます
・斎藤孝「読書は思考活動における素地を作る。人間の幅を広げ、器を大きくする、コミュニケーション力を育てる『自分を作る・自分を鍛える』」
・又吉直樹「感覚の確認・共感の部分から新しい感覚を発見する、読書は面白いから
・「面白かった・面白い本」
    ミステリー・ハードボイルド 
        ロバート・B・パーカー「スペンサーシリーズ」
        R・D・ウイングフィールド「フロスト始末」
        リー・チャイルド「パーソナル」
        ドン・ウインズロウ「ダ・フォース」
        柚木裕子「検事の本懐」「孤狼の血」
    時代小説
        山本周五郎・藤沢周平・池波正太郎
        北方謙三「血涙」
        藤木久志「新版 雑兵達の戦場」
        長谷川卓「もののふ戦記」
        今村翔吾「火喰鳥」
        ジェフェリー・アーチャー「クリフトン年代記」
・死ぬまで読書で連載した金子直史「生きる言葉へ 命の文花帖」
        村上春樹 「騎士団長殺し」
        鶴見俊輔「もうろく帖」
        司馬遼太郎 「世に棲む日々」「太閤記」「決戦川中島」



老後でもやり抜くこと『居酒屋お夏』

2020-07-23 07:52:44 | 人生を「生かす」には
妻を亡くした隠居主人、生きることに絶望しやる気が失せた、が目覚めるのは自分にできることを発見したことだ。丁稚奉公から苦労し下駄職人からお店の主人に上り詰めた成功者なのだ。 「自分に出来る事」とは今までにやってきたことが誰かのために役に立つことだ、と悟る。 隠居し、老後を楽しく出来るのは何か小さなことでも目的・目標があるからだ。 できる限り仕事を続ける事は生きる気力を持ち続けられる、ことになる。 老後でも仕事を続ける男7割、女4割とある。 詳細は
『居酒屋お夏』岡本さとる
目黒不動で居酒屋を営むお夏。化粧っ気はなく毒舌で、くそ婆ァと煙たがられているが、懐かしい味のする料理は評判だ。
・「ケチな飯」ヤクザになった新吉、時あるごとにお夏の居酒屋で「ケチな飯」を食べにくるようになり、好物は飯に醤油を落とし食べる。貧しい時に母親が食べさせてくれた思いをこの居酒屋に見つけた。お夏は「手前がぐれたのを世の中のせいにする奴はしみったれさ」と言いながら新吉が親方の邪魔者殺しの命を行動に移さないように仕向ける。
・「おちゃけ」お店の用心棒に奉公にきた娘がいつも美味しい茶を入れてくれる。実は借金がある義兄が娘を売ることで金を手に入れようと動く。用心棒は義兄の借金の為とは言え娘を売り飛ばすことを許せず、借金取りが義兄を狙い動くように仕掛けた。恋心をもった用心棒は自分が義兄を罠にしたことを知られたくないため旅に出る。
・「朝粥」苦労してお店の主人になった夫婦が朝粥を食べにきた。その後隠居し、よく2人が朝粥を楽しみで食べるようになったが、ある日から姿を見せなくなり皆が心配すると、妻が亡くなり一人彷徨っていた。みんなが元気にしたいと旦那を遊び事に誘うがどれも元気がなく、ある時下駄の緒が切れた娘を見つけ直してあげると、旦那の男ぶりを褒め、「男の盛りはまだまだこれからでございますよ」の一言で仕事を続けたいと意欲を見せ元気になる。
・「二人で二合」夜鷹の女が仲間の夜鷹が殺されるのを目撃する。それは盗人が隠した金を掘り起こし夜鷹に見つかったことで殺害した。実は殺害したのは金に欲を出した町方の同心と御用聞きの男。お夏の仲間で夜鷹と仲間を匿い、犯人に仕掛ける。それは埋められた残りの金の場所におびき寄せ、盗人たちが2人を殺したと見せることだった。

不公平を打ち砕く勇気と行動『大塩平八郎』

2020-07-22 07:42:10 | 歴史から学ぶ
「大塩平八郎」は貧民を救いため私財を投げ騒動を起こした、とある。正義感溢れた元役人と勇気ある行動は大いに称賛すべき人材だったのだ。 現代地位・名誉を投げ出し不正・不公平に立ち向かう役人は果たしているだろうか。 贅沢三昧とまではいかないが権力で私服を肥し続ける輩、「告発」など不条理で不正があっても出世の為常に真っ直ぐだけの輩も多いのだろうか。 利己主義的な政策基盤を作り上げている政府は果たしていつまで続くのか。 国民にとっての不幸はしばらく続く。
『大塩平八郎』森鴎外
「概要』大坂町奉行所の与力を務め、その後隠居して陽明学を学ぶ。清廉潔白な平八郎は、天保の飢饉に際して、私財を投げ打って苦しむ者を助けようとしたが聞き入れられず腐敗した役人や豪商などをを懲らしめるため立ち上がった。
・天明と天保の飢餓 貧民が米屋こわし 江戸では天明7年米商人の家1700戸、大阪も天保7年同じ騒動が勃発した (天明6年7年の飢餓、雨続きで台風洪水、全国が不作になった)
・騒動は天保8年2月19日未明、奉行所が2人の少年から告発状を入手「御城、御役所、其外組屋敷等火攻の謀」、大阪平八郎(45歳)の在宅朝5時出火、大商人の街並み鴻池等の商家を襲ったが、金庫などからは貧民ではなく烏合の衆が掴み取り逃げ去った 火災家屋は12578戸にまで及ぶ
平八郎の米騒動の陰謀起因は「飢餓」
    官吏や富豪が買い占め、贅沢三昧、幕府の江戸への米回漕を優先(米価高騰)
    農民・貧民が食べる米が無かった(全国の作付け割合42.4%)
    地方、大阪からでも組織の秩序(官吏と富豪に反抗)を崩壊させる事は可能だと悟る
    準備に半年をかけ私財を大筒など砲火も購入用意した
・平八郎とその仲間達(与力・同心とその家族、百姓、大工、医者)
    目的は残賊(諸役人・富豪)を誅して非難を断つ、私蓄を暴いて陥溺を救う
    約150名ほどに膨れた群れを引いい主に大店商家を狙った
    4つの旗:救民・天照皇大神宮・湯武両聖王・八幡大菩薩
    天満橋筋・長柄町・船場・高麗橋・平野橋・淡路町・八軒屋・新築地・下寺町
    天神橋詰めで14名がかろうじて逃げ船に同船し逃亡
    最後4名(平八郎と息子含め)となり2人が途中生き別れ東北方面に逃げる
    平八郎含め息子は村で僧侶の姿となり大阪美吉屋に逃げ込む匿われる
        平八郎は美吉屋で自刃、息子は平八郎がその場で殺害
        平八郎はその後の世界が見たいと最後まで逃亡を諦められなかった
    20名は死罪となったが獄中、逃亡中病死・切腹、自刃で生きて磔になったのは1人
    その他11名は獄門となった
・米騒動を告発した者4名
    平八郎の門下生の少年たち恩賞を頂いている(告発は褒むべき行為だった)

女の四十過ぎの志『浅草のおんな』

2020-07-18 07:53:31 | 人生を「生かす」には
@独身で四十を超した女の嗜みと志「身と心が痩せちまっていてはダメだ。物事にいちいち拘らねえのがいい。ギスギスしてちゃダメだ。苦労が顔に出る。のんびりしてるくらいがの方が良い」肝っ玉でどっしり構えること・・・と言う、自暴自棄に陥った女への言葉だ。 浅草っぽい、歯切れの良いセリフだが、現実そうできれば人生幸運となるかも知れない。 それと「恩返しは恩を受けた人に返せないんだ。受けたものを違う人に返すんだって」は心にジーンと伝わる何かがある。
『浅草のおんな』伊集院静
三社祭、ほおずき市、隅田川の花火大会……。下町情緒あふれる浅草の小料理屋「志万田」を舞台に、市井の人々の悲喜交々を描く。
・一人の女志万が浅草、弁天堂の近くで死んでしまおうとしていたところを助けた男留次がいた。留次は何も聞かず匿った。その後志万は留次の妾(側室)となり支えられながら生活、長女を出産。留次は「俺でよかったら、面倒見させちゃくれないか」。やがて小さな居酒屋「志万田」と言うお店を切り盛り、40年付き合い助けてくれた留次は病で亡くなる。
・「志万田」を盛り上げ、子を育て、力強く生きてきた時、留次の昔からの仲間2人から夫婦になってくれと言われ返事をしないままお店に精力を使っていた。それは、隅田川に身投げした自分と同じような女を助け、女に付き纏う借金取りとの関係を上手く交わし、お店を手伝ってもらうことにした。その時の志万の言葉「何度逃げても同じだよ。人は何かから逃げ通す事はできない、だから正面向かってしっかり話してみて」また暴力団同士による殺害を図った男を自宅で傷が治るまで匿い、無事逃すことができた。さらにお客の恋敵として威勢を振りまいた芸妓には自分にはその気はないと事情を説明し、その芸妓に無理やり誘われ三社祭の女の御輿担ぎに駆り出されことが、逆に芸者衆などから感謝される。お客の言葉「会社にもいろいろ問題もある。けどそれは人と同じでさ、欠点もあり、その欠点を補うだけの何かがあるんだ。それはあえて言うなら情ってやつかな。情は古いとかと言う考えじゃなくて、ずっと人が守ってきたもんなんだよ
志万は「留次がいることで人生をやり直せ、女の喜びも教えてもらい、一番肝心な人としての生き方を身をもって教えてもらった」自分の過去から自分にできること、それは留次と同じようにどんな人でも人助けすることで昔の亡き留次の魂に恩返しできると悟った。 留次の言葉「恩返しは恩を受けた人に返せないんだ。受けたものを違う人に返すんだって」「女は40歳を過ぎてからだ。その年頃で身と心が痩せちまっていてはダメだ。物事にいちいち拘らねえのがいい。ギスギスしてちゃダメだ。苦労が顔に出る。のんびりしてるくらいがの方が良い」

「濡れ衣」に打ち勝つ事とは『さぶ』

2020-07-16 07:51:28 | 人生を「生かす」には
「濡れ衣」、人には運不運がつきものだが、濡れ衣で一生忘れがたい「寄場」での経験が憎しみを抑え辛抱を覚えた職人の半生小説である。 世の中がうまくいくのは、「損得勘定」、損をするものがあるから得をする者もあるからだと。 それと能力のあるものとない者も同じだと、言う。 それに、人間一人ではできない事でも周りが助けてくれる、を知っておく事だ。 その為には人それぞれの良いところを見つけ、才能を見出してあげることも必要なのだ。 信頼関係とはそういうものだと・・・ 下記写真は今で残る石川島の人足寄場

『さぶ』山本周五郎
「概要」江戸下町の表具店で働くさぶと栄二。男前で器用な栄二と愚鈍だが誠実なさぶは、深い友情で結ばれていた。
・ある日、栄二は客先から出入り禁止、親方雇い主から他の店に追い払われる。何故そうなったのか疑問に思い、親方と仲間に聞いたが誰も答えずお払い箱同然の待遇を受けた。漸く真相が判った。それは客先の主人の大事な、それも高価な金襴の切れが栄二の道具箱に入っており盗人として親方に密告された事だった。だが栄二は何もしておらず濡れ衣だと直接客の主人と話をさせてくれと酔っ払ってまま因縁をつけ乗り込むと、ならず者だと放り出され町方に取り押さえられた。栄二は客先の2人娘たちと懇意にしており、その一人が栄二と親しい間柄で嫁としてもらい受ける噂がたった。栄二は客先の主人が職人に娘を嫁がせたくないことを理由に作り話だと判断した。
・栄二は石川島の人足寄場に3年の役務めをすることになった。恨みと悔しさから客の主人と雇われた若い週に散々痛め付けられことで必ずやその復讐をすると硬く決め暫く我慢した。ところがその3年で寄場の仲間たちとの争い、暴風雨で助け、助けられるなどから沙婆で経験する以上の心体経験をしたと心より思うようになった
・3年後、嫁として決めていたおすえと会えて夫婦となったが、不景気で仕事が見つからず仲間のさぶともどん底の生活を余儀なくされた。そん中、飲み屋の女将からの紹介で大仕事が舞い込んできた。そこでさぶが仕込んでいたノリを確認すると、そのノリ蓋にあった書き付けに金襴の切を道具箱に入れたのはさぶだとあった。すると女房のおすえが一切を白状し、やったのは自分でさぶではないと告白、それは好きな栄二と他の娘の夫婦を阻む為だったと。それを聞いた栄二は「寄場での足掛け3年は、沙婆での10年よりためになった。これが本当の俺の気持ちだ、嘘だなんて思わないでくれ、俺は今、おめえに礼を言いたいくらいなんだよ」と妻を許した。
・飲みやのおのぶ女将に言われたことは「人間は一人ぼっちということはないんだよ。世間に立てられ、うやまれていく者には影にみんなさぶのような人間がついている」
・栄二を寄場でお世話した与平は「世の中には賢い人間と賢くない人間がいる、けれども賢い人間ばかりでも、世の中は上手くいかないらしい。損得勘定にしても、損をするものがいればこそ、得をするものがあるというもんだ」「世の中には生まれつき一流になるような能を備えた者がたくさんいるよ、けれども、そういう生まれつきの能を持っている人間でも、自分一人だけじゃ何にもできしない、能のある一人の人間が、その能を生かすためには、能のない幾十人という人間が、目に見えない力を貸しているんだよ」
・「世間からはみ出た人間と一緒に暮らしてよく見るとそれぞれみんないいところを持っている。誰にも真似できねえような立派な仕事をする者も幾人かいるよ。生まれつき悪党か気狂いでない限り、人間にはみんな備わった能があるんだ」

補聴器の未来『骨伝導技術』

2020-07-14 16:16:00 | 最新技術(IT)で変わる事
@技術の進歩は日々躍進している。ここに紹介したのは補聴器がメガネに装着させた骨伝導技術の進化ものだ。 これだと老眼鏡としか見えず気軽に装着、それに見かけも悪くない。(アマゾンで販売中) 将来は多分もっとファッショナブルなものとシールのようなものが登場することに期待したい。


「闇商売」が作り出す金と権力『閨之陰謀』

2020-07-14 07:48:02 | 歴史から学ぶ
「闇商売」、江戸の「妾屋」と言う商売は将軍家も利用したと言う今で言う裏の人材紹介所である。 武家にとって継承問題は最優先、金・権力、あるいは陰謀が絶えない要である。 11代将軍家斉の53人の子沢山にはびっくりだが、その養親縁組を陰で支えるなど「妾屋」の人脈・人間関係は一つの権力としての地位を持っていたかもしれない。 恐るべし底身分の「妾家」、されど上位の極秘情報家だったことに改めて驚愕する。
『閨之陰謀』上田秀人
「妾屋」と言う商売は将軍、大名などの継承問題等闇の世界を多く作り出していた。逆にその裏を知る「妾屋」は武家の喉元を司る、決して敵には回せない情報屋だ。その「妾屋」の帳面を奪えば幕府、大名など強請もできると狙う金と権力を持った輩が出没する。
・「妾」を記帳した帳面を奪おうとする商売敵とその元締め(元皇子)、さらに八重を狙う伊達家老・家来両方から狙われる「山城屋」妾屋老舗主人昼兵衛、用心棒山形、読売家和津(密偵)、飛脚海老(密偵)が立ち向かう。
「妾屋」は江戸時代、武家における継承者、藩主等の側室、武士の身分を買う商家、武家との姻戚関係を結ぼうとする商家など闇の商売が繁盛していた。特に江戸・吉原を中心に商家が多く、特に大名等金と権力を持った相手への「妾」専門の商売が有ったと言う。実際、将軍徳川家斉など妾(側室)で53人の子に恵まれ、その子達を地方の大名に斡旋することもこの「妾屋」の役割だった、とある。
「吉原」とは家康が決めた特別区、現代で言う治外法権的地域(御免色里)で江戸奉行等の手が入らない無法地で吉原での犯罪は内輪だけのものとした。よっていかなる犯罪でも奉行がものを言う事はできない商圏であり「忘八」(花魁・妓を守る輩)等が身を守った。「吉原で世俗の権は意味をなさぬ。大門内は、殺され損が決まり。吉原の中で死んだもの、揉め事を起こしたものを誰も救えない。遊所での争闘など恥でしかないからな。もちろん妓を無礼打ちなどできぬ」
「寛永寺」徳川の一つの菩提寺は幕府・大名からのお布施と大名貸金があり武家の費用(参勤交代の費用、江戸屋敷の経費など)として貸し付けていた。大名から滞納の場合はその末寺などを閉門させる権利を有していた、とある。

当たり前ができなくなった現代『GRIT/やり抜く力』

2020-07-12 07:49:41 | 世界の動きから見えるもの
『GRIT』とはやり抜く力。 何故「やり抜く力」が必要なのか。それは当たり前のようにできなくなった現代は「我慢ができない」・「待つと言うことを嫌う」世になってきていると言う。 スピード化と言えばいいのか、誰もが即答、即決、即判断を期待し、サービスでも時間の短縮、距離の短縮、ついにきたのが「心持ち」の短縮だと感じている。 セッカチ時代の到来は今後何が起こるか。 熟知して、気長に、長い目で見てなど悠長なことがまかり通らない時代へと技術が、人間がさらに導いていく
『実践版GRIT』キャロライン・ミラー
あらゆる場面で成功と失敗を分けるのは、「才能」でなく「グリット」である。世界トップレベルの研究成果が集結し、究極の「成功」と「幸せ」を説く
「グリット」(GRIT:諦めないで最後までやり抜く力)とは
    勝者になるための情熱と資質
    レジリエンス(逆境に打ち勝つ精神的な強さ)を求められている
    目標に対する情熱と周囲の人の畏敬の念を引き出す
    より良い人間へと成長し、精神的な持続的幸福を獲得
    ポジティブなリスクを冒し、最高の人生を送りたいと言うモチベーション
ミレニアム世代の傾向
    「この世代は概して、すぐに権利を主張しがちで、評価や批判に打ちのめされやすく、別段自尊心や責任感が大きいわけでもなく、むしろ酷く脆弱で、自己陶酔的である場合が多い。また、意味や目的よりも富や名声に価値を置き、難しい課題や仕事を苦労せずにこなすための近道を見つけようとし、挫折に弱くすぐにへこたれてしまう」更に、「スマートフォンを取り上げなければチームの会議に集中しないと嘆く。賢明に努力しようという意欲や、自分の利益よりもチーム全体の利益を優先しようという気構えがない」
・自己コントロール項目キーワード
    「対人関係能力」「ポジティブ感情」「意志力の貯蔵」
    「忍耐力」「好奇心」「謙虚さ」「夢」「最高の成果」「生きがい」
    「何をしたいかじゃなくて、私は誰になりたいのか」
    「情熱」「目的意識」「自制心」「希望」「熱意」「勇敢さ」「忍耐」
    「粘り強さ」「長期的な目標」「創造性」「リスクテイキング」
    「チームワーク」「友情」「失敗から学ぶ姿勢」「柔軟性」
    「決断力」「楽観思考」「幸福感」
・自己コントロール行動・方法
    「強みを活かす」「感謝する」「日記を書く」「精神性を高める」
    「コーチングを受ける」「希望を持つ」「運動する」
    「利他的行為を実践する」「瞑想する」「5回のなぜ」
    「素直さ」「思慮深さ」「成熟」「無欲」「共感」「
    「Give & Take」
        Giver  人に惜しみなく与える人
        Taker  真っ先に自分の利益を優先させる人
        Macher  損得のバランスを考える人
「スマート」(SMART)な目標を作る
    Specific (具体的で)
    Measurable (測定可能で)
    Action-oriented (行動指向で)
    Realistic (現実的で)
    Time-sensitive (期限がある)
「パーマ」PERMA (持続的幸福の行動特性=幸福レベルを上げるための目標)
    Positive (ポジティブ感情)
    Engagement (決め事・約束) 
    Relationship (人間関係)
    Meaning (意味や意義)
    Achievement (達成・成功)
・現実
    「今の私たちは、もはや長い目で見ると言う考え方ができなくなっている」
    「今の若者にとって我慢すると言うことが難しくなっており、満足や解決策が即座に得られるのが当たり前になっている」
・心理学テスト(自分を知るための質問リスト)
    完全版240問 www.authentichappiness.sas.upenn.edu


人生を変える(変えたい)方法がここにある『夢を叶える象』

2020-07-11 07:45:43 | 経営・リーダーシップに必要な事
実業家、起業家、さらに人生を変えたい人への「日々の処方」が偉人のエピソードを例え、面白く、実に参考になった書籍だ。 メンタービジネスの活用には最適な参考書とも言えるかもしれない。
やはり言える事は「市場動向・情報分析・検証・実践行動・経験』だろうか、それと周りの環境を変え(ファッションも含め)、夢を持ち、他人を思いっきり褒め讃え、何事にも感謝する事を忘れないこと。 現実、人の世、成功だけが人生ではない、面白く、楽しく、喜怒哀楽を共にできる仲間がいる事かもしれない。
『夢を叶える象』水野敬也
・ガネーシャと言うインドの大衆神が一人の青年の夢を叶えるための術(言葉・関西弁)を授ける。歴史的な著名人が如何に成功したのか、成功するための出会い、苦労、行動を教授するベンチャー志向の起業家向けメンターとなる。
「日々の処方」
・「靴を磨く」(モノを大切にする・身なりを清潔に)
    自分を支えてくれるものを大事にする事
・「コンビニでお釣りを募金する」
    世の中の人々に喜んで貰うための「寄付」は自分も喜びを味わえることができる
・「腹八分目に抑える」
    自分を自分でコントロールすること
・「人が欲しがっているものを先取りする」
    人の欲を満たすこと
・「会った人を笑わせる」
    その場の空気「笑い」を作ること
・「トイレ掃除をする」(トイレが綺麗なお店は人も集まる)
    人の嫌がることを見つけ、人を喜ばせること
・「まっすぐ家に帰る」
    自由に使える時を大切にする
・「その日頑張れた自分を褒める」
    頑張った自分(成長)を褒めること
・「1日何かをやめてみる」
    空いた時間を作ると何かが入れ込むことができる
・「決めたことを続けるための環境を作る」
    自分の意識を変えるにはまず周りの環境を変えること
・「毎朝、全身鏡を見て身なりを整える」
    自分の内面的な意識より先に外見(ファッション)を変えてみること
・「自分が一番得意なことを人に聞く」
    自分の得意分野は周りが知っている。自分の得意なことを徹底的に伸ばすこと
・「自分の苦手なことを人に聞く」
    自分の短所(欠点)を知ること、自分と言う存在を知ること
・「夢を楽しく想像する」
    夢を持ち、想像、語ってみること ワクワク感を持つこと
・「運が良いと口に出して言う」
    自分に起きた出来事を良かったと思うこと、それが経験で一歩前進したと思うこと
・「ただでもらう」
    モノの価値と言葉・仕草の価値を知ること、人に感動を与える価値を知ること
・「明日の準備をする」
    結果を出すには事前に周到な準備が必須であること、準備しておけば悪いことでも対処できる
・「身近にいる一番大事な人を喜ばせる」
    身近な人ほど一番大切に、喜ばせること できる社員も褒めてあげることの大切さを知る
・「誰か一人のいいところを見つけて褒める」
    自尊心を満たしてくれる人、そんな人を褒めること=人間関係がうまくいく
・「人の長所を盗む」
    人の良いところを見習い、良いものを学び、人を喜ばせる工夫をすること
・「求人情報誌を見る」
    求めるものを比較し探し出し、経験、自分の本当にしたいこと「これや!」を見つける
・「お参りに行く」
    何でもやってみる事。バカバカしい事、意味がないことでもそこに人がやらない意味を知ること
・「人気店に入り、人気の理由を観察する」
    優れたお店には優れたサービスがある。人の喜ぶものを観察する事
・「プレゼントをして驚かせる」
    予想を超える「期待以上」のサプライズを考えること、得したと思うこと
・「やらずに後悔していることを今日から始める」
    後悔しないように行動し、経験、一歩を始めること、期待しているから現実を変えることができない
・「サービスとして夢を語る」
    多くの人が聞きたい夢・情熱であれば多くの人が応援してくれることを知ること
・「課題を必ず実行に移すこと」
    人生を変えるとは、夢を持って情熱的に生きる、変わるのは「立って、何かをした時だけ」
・「人の成功をサポートする」
    成功の近道は、人の成功を助けること
・「応募する」
    自分の才能が認められると人生は変わる、やりたい事を挑戦・アピールし「今」やる
・「毎日、感謝する」
    お金、名声、地位、名誉も全て他人が与えてくれるものに対し意識し、感謝すること
「成功だけが人生ではないし、理想の自分を諦めるのも人生やない。ぎょうさん笑うて、馬鹿みたいに泣いて、死ぬほど幸福な日も、笑えるくらい不幸な日も、世界を綴じたくなるような辛い日も、涙が出るような美しい景色も、全部全部、自分らが味わえるために、この世界作ったやからな。世界を楽しんでや。心ゆくまで」



男としての本懐とは『江戸常勤家老 隼人の剣』(アニメ書本)

2020-07-10 07:55:27 | 歴史から学ぶ
@男として、武士としての本懐を果たす。30数年前の父を騙し最後に暗殺した出世目的に利用した敵を仕留めることに成功する。 出世の為、自己の利益の為、影で企む輩は必ずや、その報復が来る、と言う時代アニメ小説である。 現代、利己主義から「国民を第一に守るべき党首・首相」がその行動におよびも付かない行動は自我を振りかざす「独裁者」如き行動の持ち主に成り果てる。 自らが召集した専門委員会を要がなくなれば罵倒し、大臣の言う「委員会を差し引いても・・・」は余にも侮辱した独裁政治になり果てた言葉、と思ったのは私だけだろうか。 誠に残念でこの上もない人間味(道徳)が欠けた政治家判断に絶望だ。

『江戸常勤家老 隼人の剣』牧秀彦
摂津尼崎藩江戸上屋敷で二十年あまり家老職を務め、知勇兼備で江戸中にその名は鳴り響いていた。また、藩随一の剣豪、六十歳を期に隠居願いを出したが、藩乗っ取りを画策している者がいるとの理由で却下されてしまう。
・「1巻」剣術指南役江戸家老塩谷隼人は隠居を嘆願していた却下された。それは国元の家老が藩内で跡取り騒動(藩主の子供と偽り乗っ取り計画)を起こしたことで再度藩からの命を受けこの謀反者である家老一味を退治することであった。一度はその家老を牢獄に送り込んだが、一味が手助けし逃し、江戸に潜伏を試みる。
・「2巻」江戸に潜伏しようとした元国家老を途中で食い止めたが、大義を貫くため何やらそれを後ろで導いていたのが公儀だと悟る。それは昔家康に唯一弓を引いたのは尼崎藩であり、その後目をつけられており、領地替えも含めた嫌がらせとなった。 「海ねこ」飲み屋の娘(妹)に、大店の男と結婚した姉が家出をしてこの「海ねこ」に奉公し始めると、その大男の夫が嫌がらせをし、取り戻しにやってくる。それは姉に対する夫の仕打ちが酷く身体中にその痕跡が多く残っていた。そこで塩谷は「どうにもならぬ時は人を頼っても良いのだ。ここのおる者は皆見方ぞ」と姉に声を掛ける。内入りしてきた夫に塩谷は峰打ち「相手の身になってやれ。大きゅう生まれし身を無益に使うてはバチが当たるぞ。己を抑えて余人に優しゅうする術を身につければお主が男ぶりは格段に上がるはずじゃ」で一見落着、三下り半を送られ姉は晴れて独り身の奉公人になった。塩谷の後悔は亡くなった妻を一度小突いたことだったが「やはり思い込みはいかんな」と「お互いに言い合うことを恐れていた」と言う何も言えず誤解していた事が後々まで後悔し続いていた
・「3巻」国元から久しい豪腕だが男女姿の侍が出府して塩谷家に逗留する。その役は江戸の書庫に藩の古文書があり、盗み出し公儀に差し出すことであった。だが塩谷はそれ先読み、豪腕の男に真意を聞き正すと、亡き父の暗殺には藩主が関わっていたと知る。本当の黒幕を探る為、偽の古文書を持たせ出向いたが公儀だけとしか聞き出せず男女の豪腕もその場で斬られなくなる。
・「4巻」藩主が参勤交代で江戸に来る。参勤の途中で曲者どもの襲撃を受けたが、塩谷の助太刀もあり襲撃難を逃れ江戸に無事到着。江戸で藩主に父の暗殺の真相を聞くと、若気の至りで周りから塩谷の暗殺を言い渡したのは公儀目付の出世のための工作だとわかり、さらにその目付役が暗殺した張本人であり藩主共々騙されていたことが発覚、塩谷は果たし状を持ってその目付役、敵討ちの相手と決闘する。結果、塩谷が辛うじて破り敵討ちを終え、30年ぶりに国元に報告を兼ねて帰国することになる。



組織力と経験値で知らさせる矛盾『空席』

2020-07-09 07:55:37 | 経営・リーダーシップに必要な事
組織への反論「組織論」。 上司がいつも正しい判断をするとは限らない。一番は現場を理解し部下を守るための責任行動が取れるかだ。そんな上司であれば部下は慕うが、いつも上ばかりに気を遣う輩はある程度出世はできても「仕事ができない無能者」と判別されがちで、いざとなった場合に賛同する部下は誰もいない「急変直下」する事態になる事間違いない。 進化する時代にマッチした 「ティール組織」とは https://www.hrpro.co.jp/trend_news.php?news_no=616

『空席』今野敏
・警察の組織と人事異動は定期的に繰り返される。この署でも署長が交代となるが、その入れ替わりの1日(空席)に複雑な事件が一気に舞い込み副署長がその判断することになる。強盗、窃盗、タクシー強盗等から組織の2カ所から緊急体制を敷く命令が発令され、さらに署内での口論騒ぎ。副署長が下した判断は、「元所長だったらどんな判断をするだろう」かを考えた。組織では地位と組織力がものを言う、下の者が上に背くことは御法度である。