ちょっと気になるいい事、言葉、最新技術

書籍、映画、旅、最新技術から選んだ心に残るもの。速読者向けは、青文字表示。内容は小学生でも理解できる表現使用

自分の「居場所・生きがい」を知ること『容疑者Xの献身』

2020-05-31 07:58:58 | 人生を「生かす」には
孤独の人生、「天才」と「犯罪」という「紙一重」人生を生み出した一人の教諭。天才的な頭脳の持ち主であったからこそ愛する人を守るがために自己を犠牲にした。 それは数学しか脳がなく、将来に夢もなく、モテない孤独の人生、その境地に一つの光が見えたからだ。自分を犠牲にしてでも、この親子だけは自分が守りたいと「生きがい」を見つけ、それがこの犯罪の共犯者となり最後には自分が自首し犯罪者となっても守り通す、親子が幸せな人生を歩んでほしいと願ったのである。過去を振り返り、ここに自分の「居場所」「生きがい」「思い・愛」があったのだろう。 「居場所・生きがい」それは、誰もが必要に求めているもので、いつでも、いつまでも持ち続けることが大切なのだ。
生きがいマトリックスとは https://abizlabo.com/2019/12/07/ikigaibusiness/
『容疑者Xの献身』東野圭吾
一人の天才数学者であり、高校の数学教師をしながら不遇な日々を送っていた石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せた。親子が前夫を殺害したことを知った石神は、2人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑む。石神がカモフラージュで完全犯罪を決断した背景には、この親子に会う前の石神の心理状態は「自殺願望」があり、いわゆる「厭世」である。そのカモフラージュ(偽装工作で警察を欺く方法)とは、新品の自転車を窃盗し被害者の指紋を残す、犯行に使われた電源コードを隠す為自分の炬燵と交換、親子が見たという映画の半券、被害者の衣服の片燃焼処理、被害者の身元を隠す為の指紋燃焼と顔面強打など・・・実は殺害された被害者はホームレスと前夫を入れ替え証拠隠滅させ、混乱させる事だった。

誹謗中傷で傷つく心『山本周五郎 作品集18』

2020-05-29 07:49:08 | 人生を「生かす」には
@「誹謗中傷」、人の陰口、噂、こそこそした評判を事実も知らず作り出し、何の責任もなく言いふらす腹黒い輩、最近はSNS、Twitterでも容赦無く攻撃的に発散が増えてきた。 薄っぺらな社会になりつつある中で大切なのは「友人・親友」だ。出来る限り相談し、自分をよく知る仲だからこそ出来る「力強い勇気」アドバイスをもらうことだ。 物理的には設定のプライバシーをブロックすることかもしれない。
『山本周五郎 作品集18』
・「与茂七の帰藩」
二人の怖いもの知らずの武士が腕前を勝負したいと対峙する。「野牛」と言われた江戸帰り、腕に自信があり江戸でも何度か乱暴者で謹慎処分を喰らった27歳の武者。片や「白い虎」と言われた腕に自信を持つ若武者17歳。ところが「野牛」は全く試合をする気運を見せず、「勝負は負けだ」と引き下がってしまった。実は試合をしなかった理由は、昔の「己の姿を見た」ことで自分の過去の自分の傲慢な態度があまりにも似ていたことを思い出したからだと言う。「大人になる」とはを知る。
・「笠折半九郎」
文芸に暗い無骨ものが些細な言葉で同じ小姓仲間と喧嘩にな利、最後に果し合いをする約束となる。だが、果し合いの前に城下が火事となり九郎は宝物の櫓を必死に守った。だが、半九郎には恩賞がもらえず、家中からの誹謗中傷的な噂が立ち辞職を願い出る。言葉足らずで誤解を招き仲裁に同じ小姓仲間が出るが、またしても果し合いを約束させる。当日藩主自らが出向いて半九郎に「城は焼けても城は再び建てることは出来る、だが、死んだ人間を呼び返す法はないぞ。予にとっては城よりも宝物よりも、家臣の方が大切なのだ」と危険で無謀な行いをした半九郎の行動を諫めた
・「白石城死守」
家康の命で伊達政宗はやっとで取り返した白石城を撤退。だが50数名の殉死を覚悟を持った家臣だけで籠城し、上杉軍の引き寄せ役を課した。17名の勇姿(幽姿)で役は果たしたが、一人の妻を見殺しにした。妻は一目夫に会いたく偵察に出された。。。


「厭世」(えんせい)に打ち勝つ力とは『こころ』(名作から思う事)

2020-05-28 08:09:39 | 人生を「生かす」には
「厭 世」(えんせい)とは、この世の中で生きることを、つらくて嫌だと思うこと、とある。誰もが少なくとも一度は「自殺」を考えたことがあると思う。「厭世」とはこの世の辛さに「諦める」(避ける)ことである。多くの著名な文豪・作家は「自殺」が多い事は寂しくも、悲しい。何故そのような行動になってしまうのか、他の選択がなかったのか。よく観察すると「精神的孤独」に陥るのか、最後にはこの「厭世」の世界に入ってしまうからだろうか。 多くの書籍・小説に次世代の遺したい著者の言葉、思いがあることは幸せを感じることさえある。

『こころ』夏目漱石 「名作を読み返す」
学生の主人公が先生(思想家)との出会いから、隠された先生の過去を知ることになる。それは先生が自殺する前に主人公に送った自叙伝書、いや告白書なのか、罪の意識から逃れる術を失くし最後の選択をした理由とのその経緯の手紙だった。 「厭 世」(えんせい:この世の中で生きることを、つらくて嫌だと思うこと)は正に罪の意識から逃れる術を「自殺」として選択してしまったこと。幼くして両親を亡くし親しかった叔父夫婦に引き取られたが両親の財産を巡って裏切られたことなどから人間不信となり、他人の行動、気持ちが気になりいつも探り合いをするような性格になったこと。さらに下宿先での嫉妬、被害妄想から情緒不安定な心理状態なったこと。 人は環境により身も心も侵される。ましてや純情で素直な生い立ちでは世間の仕打ちは気丈にしていてもいつでも苦渋は感じる。「世の中はそんなに甘いものじゃない」とはそのこと、だが、誰もが何某の辛い経験を経てきていることを忘れてはならない。自分だけが辛いのではないと言うことを。 『愚公山を移す』
・小説で見つけた気になる言葉
・「自分だけが世の中の不幸を一人で背負って立っている様に思う」
・「平生は皆んな善人なのです。それがいざと言う間際に急に悪人に変わるんだから恐ろしいのです。だから油断が出来ないんです」
・「親にとって息子の卒業はただの結構とは違う。病気を患っていく爆もなかった親にとって一番の幸せなのだ」
・「学問をさせると人間がとかく理屈ぽっくなっていけない」

机上学問は実践し、経験することで価値が出る『左遷社員池田リーダー』

2020-05-27 08:00:24 | 経営・リーダーシップに必要な事
勝利のパターン・MBA思考の経営者は知識過剰から自信過剰、視野が狭く緊急時の対応処理ができない、とは現代企業のエリートトップかもしれない。それは株主に対する短期の高貢献度以外求められるものはないからかもしれない。 伸びる会社と低迷する会社も経営幹部次第であり、特に欧米と同じで日本でも結果を急がせるエリートで雇われ経営者・株主にも問題があるかもしれない。

『左遷社員池田リーダー』鈴木孝博
・創設者社長の死により、トップ2が交代
・親社長は元銀行員と元経営コンサルタントの職を経た2名
・念願は株式上場、経営方針「コストと利益のバランス経営」を重視した「資源の選択と集中」
問題は知識豊富が災いし、自信過剰、よって知らないものは全て徹底的に拒否する傾向 エリートゆえの視野の狭さと打たれ弱さを持つが、手取り早く結果を求めようとする現代の学問的経営思想から短略的に外部への委託、提携、買収へと接触
・外部協力・買収先の信頼性を深掘りできず早急の結果を求めた役員会で拒否
・社内社員との波長が全く合わず取締役会で社長解任と買収解消
・社長のスタンスは、社員とのコミュニケーションも少なく、信頼不足。よって誰も寄り付かず、「任せるだけ」「してもらう」だけで「自分から率先して物事を進める」こともないリーダーシップの欠如。
・社長の浮気と疑惑付き買収先の折衝(飲み屋の女と浮気、その女からの紹介された買収先)短期の結果欲しさ
・先代社長のスローガン「美味しさでもっと幸せを」、機能、価格、時間、感性、希少、社会のニーズの基本を無視したこと。

・解任された新たな社長の信念は「全員参加」で「いい仕事をしよう」
社員育成ポイント'Be Know, Do' 自分の在り方を質し, 知識を得て, 行動・実践
・「目的」にこだわり、生き生きと行動できる環境整備



「縁」を自分の道標とする『甘味屋十兵衛 子守り剣』

2020-05-26 07:49:38 | 人生を「生かす」には
@台所方であった武家の家系で学んだ料理、それは菓子作り。当時藩主に出した菓子が拒絶され、それが出世を断たれると脱藩、菓子作りの商いをすることになった主人公。その時に一緒に国を離れた側女の親子と生き抜こうと決意する。人には様々な「縁」があらゆるところにある。だが、不思議な物で人は「導かれるまま」などとよく聞くが、それが良い「縁」としてのきっかけになるのか人生わからない。「決断・判断力」とは「縁」(気運)を感じることかもしれない。
『甘味屋十兵衛 子守り剣』牧秀彦
・「白玉」
時は江戸時代、幕末を迎えようとする江戸。難あり脱藩した一人の侍小野十兵衛がその共に若い元君主の側女とその娘三人で、お菓子の甘味屋「笑福堂」を営んでいた。美味しい味と美人の売り子の評判から既に3年となった。ある時、元将軍の御側用人としていた旗本の殿様、既に70歳を超え隠居人が甘い物ほしさに訪れる。その殿様は甘い物には目が無く食べ尽くすほどの甘党でありその甘味を堪能し尽くした舌を持った殿様だった。そこで用意したのは歯が弱く、奥歯ではもう噛めないことを考慮した白玉であった。

内臓脂肪は万病のもと『内臓脂肪を最速で落とす』

2020-05-25 08:02:43 | 人生を「生かす」には
症状がない内臓脂肪の危険度をこの書で改めて思う。痩せていても内臓脂肪は別とあり、皮下脂肪と勘違いしているとある。 要は食事、ストレス、それに運動で減らすことが可能であり、特に運動は有機酸素運動を1日30分、ラジオ体操+筋トレ+速足走行をすることだとある。 但し、運動をやめると2週間で元に戻るとある。

『内臓脂肪を最速で落とす』奥田昌子
「概要」日本人は摂取した脂肪を皮下脂肪としてたくわえる能力が低く、より危険な内臓脂肪の形で蓄積しやすい。ほうっておけば高血圧や糖尿病など生活習慣病、認知症の原因になる。内臓脂肪は皮下脂肪よりも落ちやすく、普段の食事や生活習慣の改善が減量に直結するのだ。肉や炭水化物の正しい摂り方、脂肪に効く食材、効果抜群の有酸素運動など内臓脂肪が落ちる新常識が満載。
・「内臓脂肪」とは
    お腹、胸、肩につく、エネルギーを蓄え、生体機能を調整、男性女性ホルモンの原料、ビタミン吸収を促す役割、付きすぎると病気を招く。男性の場合の腹囲85cm、女性90cm。
    増える原因は食事、ストレス、運動不足
    BMIを25以下に保つこと (体重kg/身長mX身長m)
    内臓脂肪の多い人種順:日本人・白人・アフリカ系
・「皮下脂肪」とは
    防寒と体温の維持、ビタミンD(日光浴で)を合成、女性ホルモンの合成
    肥満の目安は太腿表面で0.6~0.9cm、女性1.2cm(親指で摘む)    
・「内臓脂肪は万病のもと」
    内臓脂肪の細胞は大きくなると悪玉物質(インスリン)を分泌する(自覚症状が無い)
    日本人は糖尿病になりやすい人種、男性の場合は腰痛、多くの癌の温床となる
    血圧を上げ、血糖値を上げ、動脈昇降を進行させ、血管の中で血を固まらせて脳梗塞、心筋梗塞を招く。よって高血圧、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症、生活習慣病となる
    肝臓がんで世界の4分の3が東アジア、女性では肥満から乳がんの発症が増える
    インスリンの効き目が悪くなり認知症を発症、歯周病も一つの原因
・「内臓脂肪の減らし方」
    肉を食べないと高齢者は転倒しやすくなり骨折、寝たきりになる
    ロース肉よりヒレ肉(5倍以上の脂肪)、揚げるより、焼く、さらに煮る方がよい
    牛肉、豚肉、乳製品、菓子類はコレステロールを増やすが、卵、タコ、イカは違う
    低脂肪でタンパク質を含む鶏胸肉、ヒレ肉、豆腐、納豆、鮭などの魚を推奨
    油は全て中性脂肪の塊、アボガドも脂肪が多い
    果物はショ糖が少ない物を選ぶ、ブドウ、キウイ、レモン、蜂蜜、ベストはイチゴ
    ワインもほどほどに、酒を飲む前はおにぎり1つで食欲を抑えれる
    食物繊維を含んだ玄米・五穀米(白米は0.5gvs玄米3.7g)サバ、サワラ、イワシ
    運動・有酸素運動1日30分、ジョギング、サイクリング、水泳
    脂肪を落とす目的:筋トレ+有酸素運動 (筋トレは約10分程度、腕立て、縄跳び)
    筋肉をつける目的:有酸素運動+筋トレの順番
    歩きの場合は6千歩以上の速足歩行(息がはずむ程度)
    ラジオ体操第一・第二で6分20秒
    運動の注意点:空腹時はしない (運動をやめると2週間で元に戻る)
    清涼飲料(糖分)、スポーツドリンク(塩分)、アミノ酸ドリンクは控えめ
・「母乳は肥満を予防する」
    7歳の時点で肥満になる確率が半分
    赤ちゃんの健康に役立つDHAが日本人の場合米国人の7倍、中国人の3倍

「自粛・室内」筋トレ+有酸素運動で健康管理『効く筋トレ、効かない筋トレ』

2020-05-24 08:12:04 | 人生を「生かす」には
筋肉は年齢差なく付けば健康体になる、と言う。 「自粛」での運動不足と健康管理を目的に読む。基本的に「筋トレ(10分程度)+有酸素運動(30分)」が理想らしい。 この本にはないが「ラジオ体操6分20秒」も良さそうだ。 YouTubeの動画と共に運動するのも良いかも。

『効く筋トレ・効かない筋トレ』石井直方
・「筋トレ」とは
    筋肉が太くなる事(筋肥大)と筋出力の向上(筋力アップ)
    男女や年齢差は無くほぼ同じ分子構造で形成されている
・「筋トレ」で得られるものは、
    スポーツにおけるパワー・スピード、食べても太りにくい体質、若返る健康体
    有酸素運動での心肺機能向上、血管や血液の性質を改善
・「筋トレ」重要なことは、
    筋トレ+有酸素運動
    種目の選択・強度、良、インターバルの設定、各種目の組み合わせと頻度
    正しいフォームで基本的には「限界」まで回数を目標とする(2~5セット)
    インターバルは1~3分程度
    上げる動作以上に下げる動作が重要
・室内筋トレ基本
「プッシュ・アップ」(腕立て伏せ)三角筋・上腕三頭筋・大胸筋
「ニーツウチェスト」(膝を胸に持ち上げる)腹直筋・腸腰筋・大腿直筋
「クランチ」(仰向けで膝と頭を上げ近づける)腹直筋
「バックエクステンション」(うつ伏せになり頭・足を持ち上きげる)
「ツイストクランチ」(仰向けで両膝を上げ、体を左右に持ち上げる)腹筋
「サイドクランチ」(横向きで膝を曲げ体を起こす)横腹筋
「サイドベンド」(体を真横に曲げ倒す)内腹斜筋・外腹斜筋
「サイドヒップリフト」(体を横に腕を立て腰を上げる)内外腹斜筋・内転筋・中殿筋
「スクワット」(腰に手を添え、背筋を伸ばして座り込む)太腿・尻・内腿
「サポーテッドスクワット」(椅子などを使って座る体制・片足)
「ランジ」(片足を前に出して座り込む体制)尻・太腿前
「バックキック」(はいつくばり状態から片足、片手を上げる)尻
・食事とサプリメント
    一般的な食生活の比率 タンパク質15%・脂質25%・炭水化物60%
    鶏肉・魚介類(貝・イカ・タコ・海老)、赤身の牛肉・豚肉、低脂肪乳製品
    控える食品は、揚げ物、ドレッシング・マヨネーズ・調味料は低脂肪のもの
    早期タンパク質補給にはサバスアクアのプロテイン100
    筋肉の疲労回復にはアミノ酸BCAAのパワーアミノ酸2500
    運動時間継続・持続にはクレアチン
    ビタミン・ミネラル総合サプリメントにはスパーマルチ
・自宅トレーニングプログラム
    スクワット(3)+ニーツウチェスト(3)+バックエクステンション(3)+プッシュアップ(3) ()内は回数 さらに有酸素運動30分(ランニング、ウオーキングなど)


日本の不思議:日本の政治力は官僚が支配『日本が世界で愛されている理由』

2020-05-23 08:07:59 | 経営・リーダーシップに必要な事
外国人から見た日本。日本は選択を間違えなければ必ずや世界のお手本を作り出しリード出来る国民だと言うことだ。 ただ現在の政権・官僚のままでは不可能だと言わざるを得ない。それは本文にもあるが「官僚パワー」だとある。 日本の大臣任命は知識経験者ではなく、首相に対して「YES」と言える人だけの構成。 だからこう言う緊急時には専門家的提案行動が出来ず官僚が作成した文章を読むだけとなる。 また首相含め政治家は官僚に無能無知でバカ扱いされても仕方がないと思う。諸外国のように日本も早く専門家知識・経験豊かな大臣指名制度を確保、政治家自らの意見・行動を示してほしい。 

『日本が世界で愛されている理由』フォルカーシュタンツエル
日本に留学し2009年~2013年に駐日ドイツ大使を務めた著者、大使の日本感。
・日本人の宗教心
    日本人には耐えがたい困難、絶望感や痛みを感じていない、空腹や貧困の苦しさがない、幸福な国
    儀式は体系化しており神社・お寺の行事等には参加する(宗教心とは違った感覚)
・高齢化社会に向けて
    平穏に暮らすが一番(ポジティブ・エイジング)
    老齢者も働く場所を求めて長く勤めることを好む(高齢者向けの仕事がある)
日本語の繊細さと日本人
    挨拶に始まり、挨拶で終わるが定説(冗句が少ない・聞き手への思いやり)
    綺麗でチャーミングな日本語音調
    本音と建前
四季がある日本の風情
    東北の雪景色・雪見酒
    靴を脱ぐ風習(靴下の用意) 「頭を涼しく、足を暖かくすれば医者も薬もいらない」  
・日本人が知っているドイツ
    オクトーバーフェスタ(ビアガーデン)友と楽しく飲みあう
    パーティー上手は日本人とドイツ人(美味しいビールと仲間で楽しくする)    
・日本との歴史外交
    2011年で日独交流150周年
    江戸幕府との修好通商条約オイレンブルク伯爵・老中安藤信正
    1648年が最初の訪日、武器を作る武器職人(オランダ船を利用)
    学問の祖医師のケンペルと医療研究学者シーボルト
    1862年欧州派遣福澤諭吉等(文久使節団がドイツを訪問)
    1918年「交響曲第九番」はドイツの兵士が演奏したのが最初
    1873年、宮古島・ドイツ難破船を救助「うえのドイツ文化村」
・政治の不思議
    被爆国でありながら環境(原子炉廃炉)に手をつけない日本の政治
    敗戦国同士であり、世界の先進国として成長(努力)
    官僚の力が政治家より強い不思議な国ー決定権を持つのは知識豊富な官僚
    政治家の無責任な行動、指導力不足、官僚に丸投げが慣例
    若い政党の突出が言い出せない、政治への無関心世代の多さ
    国民の尊敬がドイツ大統領の要件、日本は見当たらない
・日本の教育
    「判断力」不足の日本人
    「ものを教える」教育ではなく、物事がどう進むかを理解、自分で見極める力不足
    海外事情を知らない日本人・好奇心が足りない(海外赴任・旅行が減る)
    受験のための勉強が主な日本と中国(科目選択が自由なドイツ)
    心を育てる「武道」一緒にする・助け合う心を養う
・日本の印象
    露天風呂・富士山登山・ゴールデン街・新鮮な魚・鉄道・醤油とハイテク・源氏物語・桜

「武士の殉死」は武士の掟・許しがなければ切腹できない『阿部一族』(名作から思う事)

2020-05-22 08:11:34 | 歴史から学ぶ
武士にとって「殉死」は名誉であり家督・家族を守るための一つの武道「掟」だった。「掟」による当主の許可がない場合はただの「犬死」、残された家族にとってそれは地獄となった、とはこの阿部一族だ。 武士の切腹・介錯には厳しい掟があり当主の許しなく勝手に命を落とすことはあってはならない時代であった、とある。武士の定め、務めとは現代では想像し難い世界だった、と改めて知る。「真なる忠臣」とは「殉死・武士の定」
『阿部一族』森鴎外
肥後国越中守 細川忠利54万石の当主、島原一揆に活躍した武将、が病気で56歳で亡くなった。その時殉死(切腹・介錯)をしたものは18人だった。その時代殉死をするには当主の許し(掟)が必要で、一人だけ最後まで「次期当主の相談役となってくれ」と頼まれ殉死を拒否された武将阿部彌一右衛門がいた。その許しがなく死んだものは「犬死」とされ家督の継承及び家族への報奨がなかった。殉死のその中には17歳の殿の介抱役、さらに鷹狩りの犬批など犬と共に殉死した家臣もおり、石高は僅か10石から1000石、16歳から54歳と小姓上がりから武将までいた。その阿部彌一右衛門は城内での噂から遂に許しを得ないまま武士としての自尊心を守る為切腹をしたが、残された4人の男子武者はさらなる城内からの噂から一家総出で対抗する決意をすることになる。やがて妻子含む女子供は共に刺し違え自害し、一家で謀反を起こし、一家が全滅させられた。

迷いの起因は「反省」を試みること『門』

2020-05-21 08:33:29 | 人生を「生かす」には
@誰もが一度はある「迷い」に対し「神頼み」する事がある。だがそれは「己の信念」を静観し見直す事だ。自分が何をどうしたら一番いいと思うのか、である。悩みの多くの起因を見つけ出すためにはまず己を診ることからだろう。何が「迷い」を起こし、何をもって「迷い」をなくそうとしているのかが出てくる。そこに必要なものは「反省」であり、それが判ることで人はうまく舵を取れる、と信じたい。
『門』夏目漱石
1組の夫婦の半生物語。夫宗助はズボラで穏やかな性格はいつもギリギリまで何もしないグウタラ、妻およねは恥ずかしがり屋でしとやかな性格は家事一切を無難にこなす働き者で質素な生活でも苦労を感じさせない良妻女房だ。夫婦の悩みは、夫の怠慢な性格から、裕福な父親が亡くなったときに叔父夫婦に親の遺産処理を全て任せてしまい、その結果が何も残ら無かったこと。
妻は三度の妊娠にも拘らず流産、死産となり産めない体だと八卦にも言われて落ち込んでしまった。
何不自由ない生活だが、贅沢もしてこなかった生活で夫は遂に心身を清め、気弱体質を変えるべく寺の門を潜る(座禅で己を清める)と言う話である。

「家族」は喜怒哀楽を一緒に味わう処『風の又三郎』(名作から思う事)

2020-05-20 07:51:24 | 人生を「生かす」には
@「転校」は子供たちにとってはとても悲しく、寂しい事だろう。特に転校を繰り返す子供たちは悲劇としか言えない。友達、学校に慣れた頃に別れ、離れる事は、学力的な差もさることながら心理的にも影響は大きい。現代、家族ごとの引っ越しが減り、単身赴任が増えているが、逆に家族の絆の面で親子の心理的影響も多い事だろう。テレワークではないが、パソコンの遠隔対話で何とか軽減できるが、やはり家族(共同生活)は一緒に住んでこそ「家族」なのだ。ITの進化でビデオ会議も満足できる範囲内となったのもビジネス(仕事)の変革期に突入したのかもしれない。
『風の又三郎』宮沢賢治
父の仕事の都合で北海道から小さな村にある全生徒数26名の小学校へ転校してきた。小学校5年生、高田三郎こと「風の又三郎」、は風と共に転向してきて、ようやく仲間ができいろいろな自然の遊びなどを知った頃、最後は挨拶なくまた転校してしまった。小さな村の仲間は学年を問わない絆で結ばれこれから楽しい時を迎えると言う時期に、又しても転向する三郎、さぞ寂しい限りだろう。

日頃心から「ありがとう」を言える訳『女だてら』

2020-05-16 07:52:28 | 人生を「生かす」には
頼り甲斐のある人の存在、信頼できる人、誰もが親しく慕う人、その人の存在が突如この世から亡くなった時、人は何を思い、そして何をすべきだろうか。若くして亡くなり未亡人になる、親しく数十年共に苦労も一緒に生活してきた夫が亡くなるなど、世の中は必ず「別れ」が来る。それをどのように構え、心尽くししておけばいいのか。 やはり日頃から、心から「ありがとう」と言える姿勢が大切なのかもしれない。
『女だてら』風野真智雄
「概要」聞き上手、料理上手の女将おこうを頼って、わけありの客が集う人気居酒屋。ところが失火でおこうが落命し、彼女に惚れていた常連客の元同心・星川、瓦版屋の源蔵、元大店の若旦那・日之助は途方に暮れる。せめてもの弔いに三人は店の再建を誓うが、思わぬことから火事が付け火である証拠をつかむ…。

「人の3毒」で歴史は繰り返される『日本の歴史』(マンガ)

2020-05-15 08:10:55 | 歴史から学ぶ
@日本の歴史を大雑把に一気に読見取れる183ページの「マンガ」本。 平家物語の如く『この世のすべては絶えず変化していくもの。どんなに勢い盛んな者も必ず衰えるという。世に栄えて得意になっている者がいても、その栄華は長く続くものではなく、まるで覚めやすい春の夜の夢のように、勢いが盛んな者も結局は滅亡してしまう』。多くの偉人たちが築いてきたこの日本。「歴史は過去を繰り返す」とあるが、ほとんどが人間の持つ3毒(貪瞋痴)による争いが歴史を刻んでおり、この先どんな「繰り返し」が起こるのか想像するのも面白い。(貪瞋痴:トンジンチ=欲、怒り、恨み
『日本の歴史』
・183ページの歴史マンガ本である。日本の歴史を古代から終戦までの流れを一通り理解できる歴史学習本である。
・その時代時代の英雄・偉人の登場
    邪馬台国の王 卑弥呼
    小野妹子 地方出身 倭国代表とし外交官遣隋使、煬帝謁見など冠位12階昇進
    聖徳太子 冠位12階、17条の憲法、役人制度
    藤原道長 宮廷社会 左大臣・宮廷 紫式部(源氏物語)
    平清盛 六波羅・武家社会(平家物語)厳島神社 日宋貿易
    源義経 壇ノ浦(平家滅亡)武士貴族社会
    足利義政・義昭・義満 武家社会 将軍 応仁の乱 茶湯の社会 ワビサビ
    織田信長 安土城 楽市楽座・永楽通宝 狩野派 イエズス会(キリスト教)
    明智光秀・豊臣秀吉・徳川家康 本能寺の変 戦国時代 武家社会 
    江戸・町人文化(浄瑠璃・歌舞伎) 交通・商売 広告宣伝 芸術文化時代
    幕府崩壊 尊王攘夷 安政の大獄 下級武士反乱vs新撰組・幕府
    開国・新政府 軍国主義(朝鮮出兵)日清戦争 伊藤博文・陸奥宗光 三国干渉
    国内内乱 労働者・農民 国内産業発展社会 軍国主義開始
    世界大戦 イギリス・アメリカ・ソ連 原爆(20万人死者)、ポツダム宣言 終戦