ちょっと気になるいい事、言葉、最新技術

書籍、映画、旅、最新技術から選んだ心に残るもの。速読者向けは、青文字表示。内容は小学生でも理解できる表現使用

「暗示」は安心感を与えることで暗示される『人は「暗示」で9割動く』

2025-02-28 07:43:42 | 人生を「生かす」には
人を信頼させ行動させるなど詐欺の手法でもあることだが、対面でその一番は「安心感を与える言葉遣い、表情と仕草」である、と言う。心理的誘導が上手いのは「暗示」させる力がある話し方である。自分を語り相手を知る会話動作に様々なテクニックがある。最初は不安、疑問を提示させ絶妙に安心感(背景の説明等)を徐々に与えて行くのである。本文で気になったのは「咄嗟に返事ができない場合、理解するより『感動』(共感)してあげるほうが相手も嬉しい」と言うテクニックだ。更に同じモノでもちょっと切り口を変えるだけで違ったイメージを持たせることだ。例として「この牛肉は、赤身が70%です」vs 「この牛肉は脂肪が30%です」
『人は「暗示」で9割動く』内藤誼人
「概要」本書はデキる人がこっそり使っている「心理誘導のルール」を豊富に紹介。会話の中でさりげなく「暗示」を使えば、「どんな人ともコミュニケーションがうまくいく」「分かってほしいことが一発で伝わる」「ますます頼られる存在になる」──こんな効果が表れます。 あらゆる場面で人に好かれる「言葉遣い」「表情」「しぐさ」も紹介しているので、人間関係が円滑になり、毎日が充実していきます。ポジティブなコミュニケーション入門書の決定版です!
基本は「言葉使い」「表情」「仕草」に注目
・安心感を与える:無意識に注目・挨拶(明るく少々起きな声で)・聞く姿勢に気をつける
    挨拶など声は多少大き決めに・元気よく・さらりと要件を伝える(印象的なキーワード)
    笑う時には口角をちょっとあげ、目尻も下げる・相槌はしないほうが良い
    話すときに口を手で覆わない・髪の毛などを触らない・腕組みしない
    会議・面会など時間を指定、終わりをハッキリ言う
・「NO」と言わなくなるには
    心の状態がワクワクしている時・褒めまくる・前向きなものの言い方を繰り返す
    繰り返しの言葉を3回は言う
    日頃の行動力で示し、信じていることを熱っぽく話す
    気配り・小さな親切・「やる気」を刺激する
・上質な会話テクニック
    成功するより失敗するほうが圧倒的に多いと言う意識を持たせる
    困難な時にこそ余裕ある態度・姿勢を見せる・「あなたもできる」を連呼
    丁寧な気持ちや謙虚な姿勢は文章にすべし・感謝
・賢く譲方歩する方法
    妥協点・折り合えるポイントを掴む・相手の価値観を見出す
    反論したい時には「質問形式」を取れ
    タイミング、時間をおいて話す、小さなお願いをしてみる「ちょっとだけ」
    咄嗟に返事ができない場合、理解するより「感動」してあげるほうが相手も嬉しい
    断られた場合はひたすら残念がる
・イメージ操作の極意
    心理学的納得・「ウン」と言わせるデーターを収集・統計調査数値で説得
    「この牛肉は、赤身が70%です」 vs  「この牛肉は脂肪が30%です」
    「この方法で行けば50分の30は成功」vs「50分の20は失敗するでしょう」
    人間の基本要求を刺激する(視聴率アップに「殺人」「美人」を入れる)


「改暦」を朝廷・幕府に認めさせた偉大な碁士『天地明察(下)』

2025-02-27 07:37:00 | 歴史から学ぶ
世の中で間違った法規、規制は現在でも多く、変更、改正させるには頂点に居る関係者の同意を得るための多くの時間と費用がかかる。本書にある「改暦」への渋川春海の生涯をかけた試みはどうやり遂げたか。1、庶民の圧倒的な賛同を利用、2、証明を見える化、3、関係者への根回しなど、時間をかけ底辺からの説得、納得から勝ち得た地道な努力の「勝利」となったことだ。
『天地明察(下)』冲方丁
「概要」改暦の総大将に選ばれた渋川春海。碁打ちの名門に生まれた春海は己の境遇に飽き、算術に生き甲斐を見出していた。彼と「天」との壮絶な勝負が幕開く。渋川春海の20年にわたる奮闘・挫折・喜び、そして恋!
ー会津藩主保科正之からの奇妙な使命が出る。「この国に正しい天理をもたらせ」と改暦を命令
    保科正之、現実幕閣の指導決定者は会津藩での飢餓対策「飢餓は君主の名折れ」(会津に飢人なし)と言われる飢餓救済改革(備蓄政策)を実行、江戸での明暦の大火でも食糧不足を備蓄を放出など物資高騰を抑え、民の生活向上へ努力した。火災後の天守閣を再建しないと主張したのも正之
ー「改暦」宗教統制(聖域)からて天皇からの職務「観象授時」の権限を奪う事などの解釈が出る だが、最後の月蝕において間違いが発生し採用とはならず、やり直しに10年かかると予測
ー採用の止めによる挫折と更に支援者が次々と逝去、その中には保科正之、大老の酒井など同僚の不幸も重なった。だが、功名が一つ、塾での恩師が自分の算術成果の資料を渡されや、昔であった娘との婚姻を約束、水戸の光圀公が金銭的支援を申し出て再開する。
10年近くの綿密な研究調査のやり直しでついに完成、大和暦として「800年かけて2日のずれがある」ことを証明する行動へと動く。「己を治めて正しくし、私をなくすくこと。仁恵をおのんじて民に施し、民を安じること。多くを好んで問い、世情を詳しく知ること」、それは路上での公開討論、世論形成、土御門家への朱印状、関白の確約、販売網の掌握など多くの「改暦」手紙を関係者に送った。


江戸時代の天体観測から改暦への努力『天地明察(上)』

2025-02-27 07:36:41 | 歴史から学ぶ
大老酒井から日本の端から端を周り天体観測と地理測量をするように命令を受けた。そこから浮き上がる暦と占術の謎が浮き上がって来ると会津藩藩主保科正之(幕府での執行者)からも謎が絡む使命が出てきた。それは日本の朝廷・幕府等の大勢から宗教、習慣文化を大きく変える可能性のある事態を招くことになる。
『天地明察(上)』冲方丁
「概要」4代将軍家綱の治世、日本独自の暦を作る事業が立ち上がる。当時の暦は正確さを失いずれが生じ始めていた。日本文化を変えた大計画を個の成長物語として瑞々しく描く時代小説! 
ー渋川春海は碁打ち師匠として江戸城で将軍始め老中たちと相手する。ある日筆頭老中の酒井から呼び出して碁を打つことになり質問攻めに会う。算術も心掛けた春海は退屈な碁打ちから新たな仕事を任される。それは「北極星を見てまいれ」という命令だった。
ー暦術・算術に興味を持った事で老中からの命令は日本を1年以上かけて観測して回ることになる。隊長は62歳の天文暦学に携わる右筆者、副長は57歳の医者、総勢14名で出立、小田原、熱田神宮、伊勢神宮はじめ四国、九州、山陽・山陰を周り調子の犬吠埼をから東北を周り、天体観測と地理測量を調査した。
暦は3つ、幕府が公認していた伊豆三島大社の三島暦、京都の京暦、伊勢の伊勢暦、更に吉凶の列記した頒暦がある。また暦には85年間で後嵯峨天皇と陰陽頭の賀茂保憲が提言していた。


伝え方の工夫『伝え方が9割』

2025-02-26 07:37:30 | 人生を「生かす」には
注意、指示、命令などで「褒める」時代に必要な言い回し方はSNSのような短文では「伝え方」が必須になる。相手を傷つけず好感が持てる、印象深く肯定的な言い回し方、を記述している。中でも選択という枠では「最高でも~、最低でも~」とか製品・人気を言う「~が9割」など数値化した言い方は受ける側でのイメージが全く別モノになるなど本書にある「8つの法」は欠かせない時代となる。時代が好む短い文章(SNS等)だからこそ生かさなければ伝わらない文章技術は必須だ。
『伝え方が9割』佐々木圭一
「概要」なぜ伝え方で結果が変わるのでしょう?たとえば、好きな人がいるとします。でもその人は、あなたのことに少しも興味がないとき、何と言ってデートに誘いますか?「デートしてください」こう言ってみました。「驚くほど旨いパスタの店があるのだけど、行かない?」こう言ってみました。相手は行っていいかも、と思う確率がぐんと上がるコトバです。伝え方で結果が変わってしまう。
ー「NO 」を「YES」に変える技術
    自分の頭の中をそのまま言葉にしない
    相手の頭の中を想像する
    相手のメリットと一致するお願いを作る
「強い言葉」の作る8つの技術
    サプライズ法:あつ、おお~そうだ、びっくり、驚いた、信じられない
    ギャップ法:最高で~、最低でも~(人の上・人の下、コク・キレ、美女・野獣)
    赤裸々法:顔・思わず微笑む、喉・ゴクリと鳴、目・閉じる(自分の体の反応を言葉に)
    リピート法:慌てない慌てない、一休み一休み(言葉を繰り返して言う)
    クライマックス法:内緒に、ここだけの話、一度だけ(言葉を強調する)
    ナンバー法:数値「~9割」「300%」など入れる
    合体法:言葉を組み合わせた言い方
    頂上法:トップ、一番、イチオシ(頂上のワードを入れる)
ー「YES」に変える切り口
    「相手の嫌いなことをやめ好きなことを聞く」(好感を持たせる)
    「選択を持たせた希望を聞く」(相手の期待を持たせる)
    「限定であることを前提として」(これしかない、~君だけ)
    「チームワーク」(仲間意識)
    「感謝」(信頼関係を築く)
・「みかんを食べてほしい」を「みかんを食べると風邪引かなくなるよ」
・「展示物に触らないで」を「薬品が塗ってありますので触らないでください」
・「ご迷惑になりますのでお子様を席に」を「熱々の料理を運んでおりますのでぶつかってこぼすと火傷をしてしまう恐れがあります」
・「デザートはいかがですか」を「マンゴプリンか抹茶アイスがありますがいかがでしょうか」
・「それくらいできなくとどうするの」を「大丈夫絶対できるから」
・「飲みに行きませんか」を「~くんが来ないと盛り上がりがないから」


「人の才不才は環境による」とは才能があっても環境による『張良』

2025-02-25 07:32:53 | 歴史から学ぶ
張良は代々韓の宰相の家系で、春秋時代、始皇帝の後、劉邦(高祖)の宰相・軍師となり活躍した人物だ。張良は「鋭い勘」と「人を見抜く力」で周りから慕われた人物、その「勘」は綿密で且つ的確な情報網に支えられていた。(我を知り敵を知る)
春秋時代、始皇帝は宰相に「法吏」の李斯を登用(法を重んじる官僚「法吏」、薬学に詳しい「方士」そして、伝統を尊ぶ学者「儒生」)「法吏」だけを重要視した、そのことが敗北に繋がったとある。劉邦(高祖)は決断も行動も素早く、また人を信頼し、公平平等に人を育て、不成者でも人の扱いが上手く反秦・反項羽の兵士を多くかき集めた、とある。劉邦の言葉「誅策では我は子房(張良)に及ばず、糧道では蕭何に及ばず、戦いでは韓信に及ばない、この3者は皆傑人であるが、我は彼らを用いた。これが我の天下をとった所以である」とあくまでも謙遜的だった。また、始皇帝の軍師・丞相李斯の言葉「どんなに才能があっても、環境が悪ければその才能は生かされない」
森永卓郎氏の言葉「親の所得が子どもの最終学歴を決める理不尽な時代」、と似ている。
『張良』宮城谷昌光
「概要」秦に祖国・韓を滅ぼされた張良は、秦への復讐と韓の復興を誓う。多くの食客を使って素早く情報を集め、劉邦に軍略を授けてその覇業を助けた張良の鮮烈な生涯を描く。


世間の基準、数値を気にする事なく好奇心を維持『脳を鍛える』

2025-02-24 07:35:25 | 人生を「生かす」には
文末の言葉「専門家は森を見て木を見ない、そして統計学は万能ではない」が印象に残った。情報過多で信じるべきは過去と今の自分を知ることだ、と言うこと。老化(身体的な機能が崩れだす)は誰にでもやって来る、早いか遅いか、世の平均とか基準を気にする事なく自分の体調を理解し自分なりの習慣から脳トレ、運動、食事を楽しむことが最良だと感じた
・平均寿命:男性81歳、女性87歳(男性世界5位、女性世界1位) 
・健康寿命:男性73歳、女性75歳(定義「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」男性は平均寿命から8.73年引く、女性は12.06年とある)日本での最大健康リスク要因は高血圧、喫煙、高血糖、高LDLコルステロール、肥満の順
『脳を鍛える』川島隆太
「老いることに無自覚でいると、衰えてきたことが認められずに否定的になったり、いたずらに悲観的になったりします。上手に老いるには、自分が老いること、いつかは死ぬことを受け止め、準備をする必要があると私は信じています。生物学的死が訪れる「寿命」と、健康的に自立して動ける時間が尽きる「健康寿命」には隔たりがあります。期間としては、私は65歳から73歳くらいだと思っています。
ー老化具合:
    階段をスムーズに降りられない
    他の人に抜かれて歩いている
    腹が立つ頻度が増えた
    家事の手際が悪くなった
    脳の老化:名前、忘れ物、会話で事・物・名称が思い出せない
脳は鍛えられる:記憶力、注意力、判断力、予測力、感情コントロール
    読書(早く読む)・鑑賞・ボードゲーム(脳トレ)、学習、社会活動(他の人との交流)
    朝の時間が大切、出会いを作る、目標を決めて動く、歯磨き効果(歯周病に注意)
    スマホに頼る生活に注意(集中力欠如、記憶力低下、話聞く会話不足)
    物忘れ対処:有酸素運動15分以上の歩行・自転車(筋トレ・仲間と一緒に動く)
    朝食習慣を作る(脳はブドウ糖が必須・パンより米・納豆/糖質オフはしない)
    チーズはカマンベールチーズを選ぶ(骨や歯を作るカルシュウム、リン、鉄)
    肉を食べる(腎臓の機能が正常)、魚は認知症を予防、玉ねぎ(認知機能・心筋梗塞)
    アルコール摂取量1日当たり男性60g、女性40g以内に止める(生活習慣病)
    睡眠時間はおおよそ7時間(昼寝20~30分)
ー人と繋がる習慣が人生を楽しくさせる
    人と愛、語らい、笑う機会を増やす
    夫婦での会話で「直してほしい事」「褒める」で共感が高くなり心の絆が深まる
    ペットは猫より犬が認知機能を高める(散歩、世話、会話も多くなる)
    年間100時間程度のボランティアで身体機能が高くなる
    外出、役に立つ仕事などを受ける(拡散的好奇心を持つ)
    軸になるコミュニティーを作る・見つける

SNSで依存症、行動誘導される可能性大『今すぐソーシャルメディアのアカウントを削除すべき10の理由』

2025-02-23 07:41:11 | 最新技術(IT)で変わる事
SNSに依存する生活習慣になる前にアカウントを止める、或いは発信、返答はしない、と言う主旨の本書。その理由は、SNSではユーザーを位置情報等から46時中監視し、行動履歴から修正・誘導させ、報酬(ポイント引き換え)を支払う事で銀行情報・プライバシー含め身包み提供する仕組みになっていることを知っておくべきだ。よってSNS企業はアルゴリズムで得たユーザー情報を他社に販売することで利益を得ており、企業は利益なしに無償提供しない・無料=監視+個人情報提供の前提を肝に銘じておくべきだ。一部ユーザーは依存症から偽情報を信じ込み誹謗中傷などで発信修正・誘導され悩み苦しみ破綻・自殺も増えているのが現状である。
『今すぐソーシャルメディアのアカウントを削除すべき10の理由』ジャロン・ラニアー
「概要」“仮想現実(VR)の父”にして著名コンピュータ科学者が指し示す、ソーシャルメディアの闇と未来。
ー本書での要約内容(依存症と行動修正・誘導)
    自由意志を奪い、依存する羽目になる。やがて操る側から真実を歪められ共感層が揺れると操れる側になる。(犬で実験したイワン・パブロフ)
ー理不尽な圧力(46時中監視し、人々を操縦する為の情報収集・行動主義的手法)
    ソーシャルメディアのアルゴリズムは、ユーザの監視、行動履歴、発信などのデータを貪り続け収集し、ユーザを操作できる環境にする目的となる。さらに報酬を支払う事でのプライバシー的な内容までも集積する。片や敢えて、恐れや敵意、不安、憤り、反感、嫉妬などをも作る。
否定的感情+肯定的感情情報を繰り返す効果
    ネットワーク効果:製品やサービス価値が利用者に依存する
    ロックイン効果:消費者があるメーカーの商品のファンにし継続させる
ー依存及び行動修正の課題
    正体不明の操縦者と冷酷なアルゴリズム、機械的で意味のないもので執拗に行動修正させる(催眠療法に似る効果を期待)例:大統領選挙での発信行為
ーBUMMERとは (Behaviors of users modified and made into an empire for rent)
    ユーザーの行動修正を売りものとし、使用料をとって企業帝国を築く統計システム
    ・注目を集め熱中させるユーザーを世に蔓延らせる(attention acquisition)
    ・生活を監視する(butting)
    ・コンテンツを無理やり押し付ける(cramming)
    ・人々を操縦しできるかぎり不快な行動をさせる(directing)
    ・悪意ある最低の人が人々を操るのを手助けして利益を得る(earning)
    ・偽物暴徒をもっと偽物の社会へと導く(fake)
    ツール:ボット、AI、エージェンシー、ビューアー、フェイクフォロアー、偽投稿
重篤な人ほど依存症になり、依存が不安を嵩じて偽投稿でも信じてしまう。そこに自己中心的な世界を作ってしまい、他人がどう感じ何を考えているかなど目を向ける余裕がない。傲慢な態度や自分を過大視する傾向があるが、強い不安感を覆い隠す。依存症は自分を神話化し偉大と考え妄想的になっていく
    


仮想空間バーチャルヒューマンを友達にする可能性大

2025-02-22 07:40:45 | 最新技術(IT)で変わる事
『immaの開発会社は「バーチャルヒューマンと話したい」という欲求をどうつくるのか?』Wired記事。生成AIとエージェント機能が揃うと特に孤独な人、独身の人たちにとってはスクリーン上の会話友達(このimmaのような)と気軽に話し合いをすることとなる。現状テキスト・音声入力で画面上にテキスト回答が出るがこれが会話のような展開でしかもバーチャルヒューマン(自分好みの感情を持った相手)と対話ができれば最高に楽しいひと時を過ごせるはずだ。また、その波はすぐそこまで来ている。

夢を叶える命運の馬と村人『ドリームホース』2023年作⭐️3.8

2025-02-21 07:41:05 | 映画から見える世の中の動き
夢と希望、致命傷を負ったドリーム(農園育ちの馬)に競走馬として再び走らせる事への不安、今度怪我すればそれこそ安楽死をジャネットは決断する事を知っていた。その夢、優勝するよりも完走できるか、が叶った、それも優勝。これはノンフィクション映画だ。素晴らしい命運を持った馬とそれを愛した仲間(小さな村の人々)たちの姿に感動する。気になるジャネットの一言「朝起きてワクワクする時が欲しい」と馬主を目指した。
『ドリーム・ホース』
「馬に夢を寄せて」と街の仲間と一緒に農園で育てた馬、ドリームが競走馬として村の人々の儚い夢をかなえる。


犬の臭覚機能をシステム化

2025-02-20 07:40:35 | 最新技術(IT)で変わる事
『イヌの嗅覚を“スーパーセンサー化”するインプラントが開発中』Wired記事。「人間の嗅覚受容体の種類は約450種類だが、イヌの場合はその倍」現実用途としては「空港などでの保安検査、その他外来種や環境汚染物質の検知、病気の診断などが挙げられる」と言う。人間を超え犬の臭覚の機能が開発出来れば「ガンやパーキンソン病など早期の発見」にも繋がる、に期待したい。


敵対買収への対抗と判断力『ブラックナイト』

2025-02-19 07:45:56 | ビジネス小説
敵対する買収工作に加担し会社の権限を利用して賄賂、隠し金など不正を行う。やがて消費者・顧客から不平不満、さらには疑惑が続々と露出する。不正を隠蔽しようとする策で会社は財政難に陥り、内部の反対派閥が隠蔽工作を繰り返す。本書の小説は企業の特許を得るために買収しとうとする企業の知名度、名声を落とし、株価を下落させる。企業内部の反対派閥と対外的買収を工作した企業に対して、新社長、秘書等が取った蘇生術、行動判断力は実に見事で面白い展開を魅せる。気になる言葉「日本の企業は伝統的に性善説で動いているので、内部から崩すのは割合簡単なんです」(社員の権限が緩い)「社内で喧嘩出来ない会社はおしまいなんです」(言いなりだけの組織)
『ブラックナイト』建倉圭介
「概要」会社の在りかたと愛社精神を問う、骨太の企業ミステリー!闇改修、性能偽造、リベート疑惑、社員の不審な自殺――。財政難で背水の陣に追い込まれた住宅メーカーで巻き起こる、数々の怪しい事件。左遷されていた元役員の新社長と、元運転手の社長秘書が、社内に潜むスパイと黒き巨大組織に迫る!
ー会社経営不信、財政難になった会社が立ち直り策を打ち出す。それは新たに新社長を社内から抜擢、幹部を左遷させる。 やがて新体制への不満から左遷さえられた役員が巻き返し策を講じて出る。内部で不正をした機密証拠が握られ窮地に迫られる元役員とその部下たちの醜末。
ー目的は企業の所有している特許技術を得る為に時間を掛けて内部への工作もしていた。


恩義と人の平等を貫く『夜明けの雷鳴』

2025-02-18 07:41:32 | 歴史から学ぶ
幕末の医師高松凌雲はパリでの最新医術の取得で戊辰戦争、東京の大洪水で負傷、被災した多くの人々を救ったことは、徳川への恩返しであり幕府側で戦死した凌雲の兄弟含め勇気を持って意志を貫いた抜いた事は人間として素晴らしい人だったと感銘する。また敵である薩摩藩士村橋氏、池田氏の姿勢も病人、負傷者には危害を加えず薬、食料などで支援した事は人間の道徳さの高さに感動する。文中での言葉「世の儚さを思ってさすらいの旅に出て客死した」(戊辰戦争での人間同士の悲惨な死闘の有り様を経験し孤独死した村橋への言葉)
『夜明けの雷鳴』吉村昭
「概要」医療は平等なり。近代医療の父の高潔な生涯。パリで神聖なる医学の精神を学んだ医師・高松凌雲は、帰国後、旧幕臣として箱館戦争に参加する。近代医療の父を描いた幕末歴史長篇
時代は幕末、徳川慶喜の弟、徳川昭武がパリ万博開催と勉学の為に同伴で渡航した一人の医師高松凌雲の生涯を物語った小説である。船には渋沢栄一などの他通訳(シーボルト)、大工、水戸藩からの監視役、江戸商人と芸妓三人も同船しており49日間の日程でマルセーユに入港(10万両で出典物を収集・漆器・陶器・金工芸品、和紙など)、パリ万博では薩摩藩が独自に琉球王国での出展もしていた。和紙、蒔絵、伊万里焼などの高い評価を得た。また、江戸商人と芸妓による水茶屋の日本家屋と茶道具なども高い興味を持たせた。
ー凌雲は「神の館」と言われる病院での麻酔薬を使い「外科手術」(日本では切開手術などない時代)を学ぶ
ー戊辰戦争勃発した最中に帰国、徳川への恩義もあり幕府側での医療専念、榎本と共に蝦夷へ旅立つ。箱館での病院を任され、敵味方区別なく治療し多くの負傷者を救った。官軍が病院に攻め入っても「負傷者たちと生死を共にする決意あるのみです」と守り抜く。だが、榎本軍(3千人近い兵士)は敗戦し投降する(凌雲が投降するように手紙で促す、3日遅れれば全滅していた)箱館病院では延べ負傷者は1338人(内34人死亡)となった。敵側医師として徳島藩の預かりを受け厳しい生活を余儀なくする。
ー政府からの赦免で凌雲は水戸藩の徳川昭武と共に蝦夷での開拓へ随行、その後東京へ戻り水戸藩での処遇を機に亡くなった兄家族を呼び寄せ個人病院を開業する。その後兄嫁の妹を貰い受け夫婦になる。「神の館」を学んで貧困で治療できない人々を助けるべく基金を募り、明治天皇、渋沢栄一などから支援をもらい「同愛社」を設立、患者は1万2952人に膨れ上がり寄付金も増えた。延べ患者は68万7千余人に及んだ。また、東京での大洪水でも治療に励み1万3838名の患者を診たとある。
ー凌雲の講演では官軍であった薩摩藩士の村橋直衛、池田次郎衛(改名貞賢)らが箱館病院での争いを避け救護したことへの感謝など榎本も赦免後は政府の軍部の総裁となった。
ー薩摩藩村橋を思い発した言葉「世の儚さを思ってさすらいの旅に出て客死した」(戊辰戦争での悲惨な人間同士の死闘の有り様を経験した村橋)


培養技術の進化で筋肉質倍増も可能

2025-02-17 07:37:37 | 最新技術(IT)で変わる事
『培養筋肉でロボットハンド 世界最大、義肢への活用期待―東大など』時事通信社記事。「将来的には義手や義足などへの応用が期待されるという」内容ではトレーニング次第では自分の筋肉付きの手足となる可能性も高いと言うことか。そうなると近未来は筋肉質のスポーツ万能老人が出現する可能性もあるかもしれない。培養技術で人間のあらゆる部位が再生可能となれば、それこそバイオヒューマンへの生成も可能と言うことになる、が末恐ろしい。


ワインの偽物が市場に出回っている事実

2025-02-16 07:38:33 | 世界の不思議・出来事
@『あなたの高級ワインは偽物かもしれない。その真贋を見抜く技術の最前線』WIRED記事。それによると「世界で販売されているワインの5分の1が偽物という」その手口は「ワインを混ぜ合わせて高級ヴィンテージに似せる方法や、単純にラベルやコルク、フォイルを偽造して安物ワインを高級に見せる方法などがある。また粗悪な物質でワインを薄めたり代替したりするケースもあれば、体に悪い化学物質が混ぜられることさえある」等から驚きだ。現在最新技術AIを使い追跡、香り・味・色などを見分けれる開発しているという。


カルフォーニア米で日米貿易不均衡を先ず打破

2025-02-15 12:25:08 |  社会の歪みと偏見
『カリフォルニア州でカリフォルニアのバラという意味で「カルローズ」は都内スーパーで5kg ¥1609で販売されている』TBSニュース記事。「カルローズは日本のコメと同じ系統のジャポニカ系で、日本のコメより少し大きいです。特徴は、粘り気が少なく、さっぱりとした軽い食感だということです」
トランプ大統領の言う日米貿易不均衡、まず「米輸入」で対応することが日米にとって「Win-Win」の関係を築ける。米国商務省・大使館は政府の備蓄米が放出される前に報道してほしい。 多分、政府の備蓄米放出は日本の米卸の大元を保護するために価格を下げることは無いと思う。