@SNSの「いいね!」でその人の性格とその人を無意識に誘導できるという、それが「スピリチュアル」(無意識+魂)と言う。現代、高度化する知識社会では自分に合ったパーソナリティーを理解、前提にして、アドバンテージを持つモノを推し進める事、としている。さらに、意志力を振り絞ってパーソナリティーを矯正し、自分を変えようと努力するよりも、多様なニッチの中から自分を見つける方が良い、と言う。所謂、自分の得意な分野を地道に進めることの方が成功、もしくは幸福と思える人生になると言うことかもしれない。
『スピリッチュアルズ「わたし」の謎』橘玲
「概要」脳科学や心理学の最新知見を使って解き明かした、この、恐るべき「スピリチュアル理論」が、「自分」や「他人」に対する理解を180度変える――。「わたし」も「あの人」も、たった8つの要素で出来ている。人間の行動のすべてを、じつは(意識ではなく)無意識が決定している。あなたの知らない「あなたの無意識」これを本書では“スピリチュアル”と呼ぶ。今、世界の最先端では、すでにあなたのスピリチュアルが読み解かれ、さまざまな局面で利用されている。世界72億の、膨大なスピリチュアルズへの未知の旅は、すでに始まっているのだ。この事実を知って、今度はあなた自身が「自分の人生を変えられる」と気づく番だ――。
ー「スピリチュアル」とは無意識+魂という言葉
Facebookからの「いいね」で心理的特性(性格)が予測できる
また、その件数等から本人を行動・誘導させることも可能
行動させるコミュニケーション・心理操作をする・アルゴリズム(米大統領選挙への疑惑)
・VRのアトラクション(高所恐怖show)ゴーグルで高所のある板を渡る(意識と無意識実験)
その他ジェットコースター・ホラー映画なども(デートには人気がある)
マシュマロテスト(我慢できる子は成績も良く健康で犯罪に関わることが少ない)
・その他実験とその結果
初対面の人には温かい飲み物を出す方が良い(冷たい飲み物の違い)
交渉の際にはやわらかな感触のソファに座らせると相手の態度が柔軟になる
相手より物理的に高い位置に座ると、交渉が有利になる
相手と冷静に話し合いたい時には距離を取り、感情に訴えたい時には体を寄せる
プレゼンの資料は重いものを用意、人は重い本を持つとそれを重要だと感じる
赤は不安や恐怖を与えるが、注目を引きスポーツでは有利となる、服ネクタイも同じ
集団によるプレッシャーを受けると視覚の認知そのものが変化する
同調性の強い人は組織に従順で「長い物に巻かれる」、低いと「はぐれ者」になる
日本人の集団主義は同調性が高いvs米国人は個性的で同調性が低い
曖昧な状況に置かれると、無意識のうちにリスク回避的な選択を行う
「やる気」=感情である以上なんらかの報酬がなければ行動しない
「褒めて伸ばす」(自尊心を高める)子育て教育は意味がない・機嫌良く過ごせる事
ー「ビックファイブ」という心理学・性格判断基準(心理学者:ルイス・ゴールドバーグ)+3
外向的・内向的:明るいか暗いか・アピール力・説得力・嫌われる勇気
楽観的・悲観的:精神的に安定しているか
同調性:皆と一緒にやっていけるか(協調性)
共感力:相手に共感できるか・EQ/コミュニケーション力
堅実性:信頼できるか、あてにならないか・自制心・やり抜く力
経験への開放性:面白いか、つまらないか・創造力・イノベーション力
外見:魅力的か、そうでないか
知能:賢いか、そうでないか
ー性格診断テスト(SNS等での利用者分析)SNSの行動から性格を高い精度で予測できる
情動の安定した人はカントリー音楽を好む、外向的でエネルギッシュ(好き嫌い)
音楽・ファッション・映画・本などから解析可能
刺激に対して鈍感な人は外向的vs敏感な人は内向的
外向的な職業:政治家・起業家・芸能人・一般成功者
内向的な職業:専門職・医者・研究者・エンジニア・弁護士
楽観的な人は他人に責任を転嫁する(エゴイスト)、悲観的な人は自分で責任を負う
・喜びや幸福は色褪せていく(4年くらい)
・依存症(過食症など)ドーパミンによる影響
ー成功する3つのパーソナリティー
高い知能+高い堅実性+低い神経症傾向(精神的安定性)=高い外向性+魅力的な外見
「自己コントロール力」(GRIT:やり抜く力)社会で人とうまくやっていける能力
「ダークトライアド(闇の三角形)」権力欲+共感性の欠如+自己愛
他社兵の共感がなく、全てが自分本位で、利益のために他人を操ろうとする