@さまざまな課題と難問を抱えている日本の今後のあるべき姿は誰も解らない。それは「答えに正しいとも間違っているとも言えない社会状況」があるからだ、と言う。日本は世界に対して「Yes or No」では答えない国民性であり、「中途半端」だと言う意見も多い。だが、今後日本として、特に外交などいつまでも米国頼りでは済まされない事態が来ることを考慮しておくべきだ。今後大国の存在を大きくするには「軍力脅威」しか現代は見えない、が軍拡なくして進む外交国策は必ずやあると信じたい。 「仕掛けられて先に手を出す方が負け」になるのか。情報戦の未来は恐ろしい。 現状、ウクライナ状況ではロシアの一方的な攻撃だが結果的にどうなるのか、注目しておきたい。
『私たちはどこからきて、どこへ行くのか』宮台真司
「概要」進む社会の分断。台頭する排外主義とポピュリズム。基本的人権・民主主義という我々の拠って立つ価値が足元から揺らぐ今、不安と絶望を乗り越えて社会を再構築する一歩は、「私たちはどこから来たのか」を知ることから始まる。
ー「誰が誰のために何をするのか」
「許される悪はあるのか」「今更やめられない」などから来る社会の在り方
時代背景、心の習慣、文化的違いの社会環境など「現実」と「虚構」を見る
ネット社会における権益、危機感、政治的権力からくるさまざまな配慮
日本後進性論・社会の過剰流動性(空洞化)
ー日本での問題(諸外国ての比較)
個人情報保護(政府の情報収集と解析)
原発推進と廃止論
軍拡と軍縮(外交)
ー処方箋
「便益の増大は良いことだが、絆の崩壊は悪いことだ。故に、絆を守るために多少の便利さの犠牲は仕方ない」
「国家を小さく、社会を大きく」
「補完性の原則」「共和制の原則」:
米国:「社会成員が監視と処罰を恐れて秩序立つ社会」(ホッブズ的秩序)
欧州:「社会成員が内発的な社会性を持つが故に秩序立つ社会」(ロック的秩序)
結果的に「テロを想定した場合」(米国)には
「決意を示さない相手とは交渉しないばかりか、滅ぼしても良いと言う発想」
ー日米関係 (80年代からの経緯)
「日米安保体制へのただ乗りは許さない。日本にも応分の軍事負担をさせる。日本の経済的国力を削ぐべく必要な措置を講ずる」=貿易交渉・軍備購入交渉
「日米安保体制がある以上、米国に追従するしかない」
ー日本社会・経済・政治
「何かというと国家に頼る」(不況で深刻化すればするほど政府に頼る傾向)
近代化において「官僚に任せる政治から、国民が引き受ける政治へ」は良いどこ取り
「市場主義か再分配主義か」「自由貿易主義か保護貿易主義か」
国家農業保護策:フランス8割、英国7割、米国6割
「みんなで決めた事は正しい」と言う信念から「仕方なくみんなの決定に従う」