@旅は様々な情報を得られるだけでなく、身体的エネルギーをも活性化させてくれる。兼高かおるさんは31年間という長い間世界を取材し、伝えたいことの一つとして、『現代は渡る世間に鬼だらけ』と言うほど、世間知らず、先々の国の習慣やタブーを予め把握し守ること、さもなければ騙される、という。さらに日本人として誇れる日本の情報も持ちあわせ、異国との違いを感じ取ることが良い体験だと言う。また、旅先では必ずガイドを付けて現地の生の詳細を得る、旅は細胞を活性化させ女性は美しく若返らせる、と言う。
『兼高かおる私が旅から学んだこと』兼高かおる
「概要」1956年から1990年まで、31年続いた長寿番組『兼高かおる世界の旅』において、レポーター、ナレーター、ディレクター、プロデューサーなど何役もつとめ、取材した国は約150か国、地球はゆうに180周はしたという著者・兼高かおるさん。「去る者は追わず、来る者は選べ」「旅は女性を美しくする」「贅沢が文化を、余裕がアイデアを育てる」「究極の幸せは信じる人に愛されること」など、優しく語りかける言葉の数々は、どれも示唆にとんだものばかりである。 2019年1月5日、心不全のため兼高かおるさんは亡くなりました。
ー兼高かおる(91歳没)31年間世界の旅をリポート(1586回の番組)した旅行家・作家である。人生3分割(世の中に役立つことを学ぶ・世の為に、人のために尽くす・自分で好きなように使う)をmotto
ー「誰にでも一生に2度、大きな運がある」
米国へ留学、帰国後外国人へインタビューの仕事開始、80時間で世界一周にチャレンジ
ラジオ局での仕事から世界への旅リポーターとしての仕事へと発展
「物事はやろうと思えば必ずできる」を気が付いたこと
「自分にはどんな才能があってもそれを認めてくれる人、発見して伸ばしてくれる人、それを世の中に広めてくれる人がいなければ埋もれてしまう」
ー世界の旅で得た事
知ったかぶりをせずにその国の習慣やタブーを聞き、守る事
日本的なマナー(礼儀正しい)ことをする(マナーは子供の時にしっかり学ぶ)
互いの国について知る事(日本人でありながら日本の一般常識・知識不足で悩む)
心を休めたい時には頭が動き出す(新たな発想など思い付き・アイデアが出る)
若い人は安い旅をしてはいけない(広い知識・人脈・情報を持ち合わせるための工夫)
必ず現地でガイドを付ける(歴史的なことから一般生活まで様々な情報が入手出来る)
シニア世代には最上級のホテルを選ぶ(疲れ知らずのエネルギーをもらえる)
クルーズ旅行は人々との交流も含めて「学びの場」として活かす
旅は特に女性を美しくする(予想外の出来事で新たな発見する、気づくことがある)
旅は年代を経た後、再訪する(印象や心への響きが違う)
必ず自分の意見を言う(意見を持ち、自ずとNOと言える人になること)
声をかけても、手は出さない(親切ではなくドロボー等に間違えられる)
「渡る世間に鬼はなし」ではなく「渡る世間に鬼だらけ」(高価な物は持ち歩かない)
ー旅で必携品
手袋(触ってはいけないもの用)・ポケットが多いバック・ウインドウブレイカー・辞書・ゴムベルト(物を挟むもの)懐中電灯・アイマスク・ゴム草履
ー旅から想うこと(老齢化して)
若さは絶対に取り返せない(若い時に体験する・趣味や芸事を学んでおく)
高齢者になって想うことは健康、友人(誰かと一緒vs一人のバランス生活)
緊急入院セットを用意しておく(一人暮らしの場合)・場所リスト(何がどこにある)
人を褒めるようになり、人に謝るようになり、自信が素直になり出す
究極の幸せは、信じる人に愛されること(家族・友人など)
旅に出ると脳・体の細胞が活性化する(希望を燃やせ)